「競バカたちが集まって 2002」おバカどもの馬券奮戦記です!

登場人物

500円のタク
この話の主人公。1レース500円玉1個で勝負するせこいサラリーマン。G1レースだけは1万円買う。

マスター
「鉄馬」のマスター。500円のタクとは同級生。

ミエちゃん
マスターのカミさん。

ダイ
3人の中で最も激しい馬券を買う男。去年はヘア・ヌード写真集「競馬場から、愛」を作って周囲をパニックにした。

前田
鉄馬のシェフ

 

 

タク「皆さま、新年明けまして、おめでとうございます。」
マスター「今年も競バカ、バカに拍車をかけて頑張ります。」
タク「今回は新春スペシャルでございます。
マスター「何があっても一夜の夢と笑い飛ばしてくださいませ。
タク「それでは、始まります。」

1月4日、鉄馬。営業は明日5日からだが、今日はタク、マスターとシェフの前田の3人で新年会だ。ダイはまだ謹慎中だ。
タク「いやー、去年は見事年間収支プラスでよかった。」
マスター「まぐれあたりだけど、まあいいや、めでたい正月だから。」
もう、みんな結構出来上がっている。

そこに電話、マスターがでる。「もしもし。」
電話(ダイ)「オレだ、何とか家を抜け出した。今から行く。」
マスター「ダイが来るって。」
タク「あいつ、大丈夫か?」
前田「まあ、新春スペシャルだから。」

マスターがダイのために鍵をはずそうと入り口に近づくと、女が1人中をのぞいていた。
マスター「すいません、営業は明日からなんですよ。今日は内輪の宴会なんです。」
女「そうなんですか。家で飲むのも飽きちゃったから、ちょこっと飲もうかと思ったんですけど、また来ます。」
マスター「このまま帰すのも悪いし、もしいやじゃなければ、少し飲んでいきませんか?」
女「迷惑じゃありませんか?」
マスター「どうぞどうぞ、男ばっかりでむさ苦しいですけど。」
女「じゃあ、ちょっとだけ。」

地味にしているが、なかなか良い女である。3匹のバカは大喜びだ。
そこにダイがやってきた。「こちらは?」
マスター「飛び入りさん。お名前は?」
女「如月今日子と申します。」
マスター「きれいな名前ですね。」
ダイ、女の顔をじっと見て、「あんた、もしかして、ダンサーの如月今日子さんか?」
女「ばれました?ストリッパーの如月です。」
タク「えっ、えっ、そうなの?」いきなり興奮しいている。
前田「タクさん、落ち着いて。」
ダイ「有名なダンサーさんだぜ。オレも何度か川崎で観させてもらったぜ。」
マスター「失礼ですが、質素ですね。芸能関係の人は、もっと派手なお店で飲むのかと思った。」
如月「実家がここなんです。私生活は普通なんですよ。」

いきなり話題が盛り上がっって、競バカたちは大喜びだ。如月もマッカランのストレートを3杯飲んで、ちょっと目がトロンとしてきた。

その時、BGMの有線放送にアイ・オブ・ザ・タイガーがかかった。
如月がすっと立ち上がった。「いけない、あたしの曲だ。」いきなり背筋がシャキっとして目線がびしっと決まって踊り出す。そして脱ぎ出しちゃったのだ。
「!!!」
「如月さん!如月さん!」前田が声をかけるが、耳に入らないようだ。実はほろ酔いではなく、ベロンベロンだったようだ。完全に自分はステージに立っている気になっているようだ。
タク「前田さん、ここは新春スペシャルだし。じっくりと如月さんのステージを観させていただこうじゃないか。」
いよいよステージは佳境に入った。
「おおおー!!!」
マスター「タク、どけ。独り者には目の毒だ。
タク「何言ってんだよ、独身だから、こういうときによく勉強しなきゃいけないんだろ。
男達は大喜びで、ステージは終了した。

如月「どうも、ありがとー。」また服を着始める。
男達、拍手。
タク「いやー、よかったなー。今年は正月からついてるぜ。」
前田「素晴らしい。」
ダイ「如月さん。最高のステージだったぜ。俺達に出来るお礼はこんなものしかないが、受け取ってくれ。」
ダイが出したもの、それはダイのヘア・ヌード写真集だ。
マスター「バカよせ、そんなもの。」と止めようとしたが、すぐ見てしまった。
如月「素晴らしい。」こけるタク、マスター。
如月「男の哀愁がすばらしいですね。
タク「これを理解する人がいるのか。
ダイ「如月さんの男気、じゃない女気に応えて、オレも脱ぐぜ。」と服を脱ぎだした。
タク「やめなさいって。」
マスター「誰か、こいつを止めろ。」
しかし、止まる訳が無く、全裸になって、おやじまるだしの腹でボディ・ビルのポーズをとりだした。
如月「すばらしいー。」この人も完全に酔っている。

ダイと如月が2人の世界に入っているので、タクたちは、ほっといてまた飲みだした。しばらくしたら通りでパトカーのサイレンがなっている。
タク「何だ、何事だ?」
店に警官が2人入ってきた。
警官「通りのむかいのビルから、男が全裸で暴れていると通報があったが、お前か!
タク「こいつです。逮捕しちゃって下さい。」
警官「酔っぱらいめ、留置所で頭を冷やせ。」
ダイ「オレは、如月さんに男の哀愁を・・・」
警官「うるさい。」
ダイはパトカーに連れられて行ってしまった。

如月もその後、ちょっとして帰っていった。

タク、マスター、前田の3人の酔っぱらいが残った。
タク「今日は、いいもの見せてもらって、勢いついちゃったから、エッチなこと行くか!」
前田「異議なし!」
マスター「オレも男だ、行くぜ!」
なんですって?」そこにはマスターのカミさんのミエちゃんが来ていた。
ミエちゃん「何か騒ぎがあったから来てみたら、何の話をしているの?」
マスター「いや、冗談だよ冗談。ほら新春スペシャルだから。
ミエちゃん「くやしー!エッチなお店でスペシャルですって?あたしには最近指名も延長もないのに!
マスター「助けてー!」
ミエちゃんに連れられて、マスター退場。

出鼻をくじかれたタクと前田が残る。
タク「じゃ、金杯の予想でもするか。」
前田「うん。」
タク「中山金杯は、トラストファイヤーの単!これにて新春スペシャル、完!」

今年もよろしくお願いします。

 

 

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