「競バカたちが集まって 2002」おバカどもの馬券奮戦記です!

登場人物

500円のタク
この話の主人公。1レース500円玉1個で勝負するせこいサラリーマン。G1レースだけは1万円買う。

マスター
「鉄馬」のマスター。500円のタクとは同級生。

ミエちゃん
マスターのカミさん。マスターに惚れちゃった暗い女とマスターの仲を疑っている。

ダイ
最も激しい馬券を買う男。昨年はヘア・ヌード写真集「競馬場から、愛」を出版して、周囲をパニックにさせた。

カミさん
ダイのカミさん。お金をちょろまかすダイといつも闘っている。得意技は飛び膝蹴り。

ロジータ
ダイの娘。公営3冠の名牝をダイが命名。優しい良い子。

暗い女
男運が悪く、いつも男に逃げられている。マスターに惚れている。

 

 

鬼のような女でも、ロジータの母親だ。
金の亡者でも、一応オレのカミさんだ。
たまの母の日ぐらい、祝ってやるぜ。
感謝してもっとこずかいくれよ、ファイヤー!

ダイが12日の母の日にカミさんに贈ったポエムである。ダイは天皇賞(春)でカミさんの金をちょろまかして以来家にいれてもらえないで鉄馬で寝泊りしているが、母の日だけ娘のロジータちゃんのお願いで家に入れてもらった。あり金を競馬ですってスッカラカンのダイはポエムを朗読した。朗読し終わった瞬間、カミさんの右ストレート&飛び膝蹴りが炸裂した。以来、ダイのおこづかいは1日500円から300円に減らされてしまった。

5月17日(金)、開店直後の鉄馬。客はタクともう一人暗い女が早々と来ている。そしてダイは一人でぶつぶつ言いながらダンボールで寝ている。「このオレが金がなくてオークスを見逃すなんて。こんな屈辱は初めてだぜ。ダービーまでには、ダービーまでには何としてもカミさんの金をいただくぜ。」懲りない男である。

タク、競馬新聞をひろげて「先週は京王杯のゴッドオブチャンスを決めて、年間収支をプラスにしたよ。このままG1の3連戦を決めたいとこだけど、このオークスはどうすりゃいいんだ?」
マスター「たしかにいつになく混戦だよな。」
暗い女「そうよマスター、若い女なんて若さだけが売りなんだから、どれも大差ないのよ。それより成熟した女のほうがよっぽどいいのよ。」男運が悪くて、男に逃げられてばかりの暗い女はマスターに惚れているのだ。
マスター「なんの話をしてるんだー。」
暗い女「だからマスターのためなら、あんなことやあんなこともしてあげるって言っているのよ。
なんですって?」そこに厨房からマスターのカミさんのミエちゃん登場。
マスター「お前、コントみたいに都合よく出てくなよー。」コントだから仕方がないのだ。
ミエちゃん「この人はね、あたしがあんなことやあんなこともしてあげようとしても「ごめん今日は疲れているんだ。」って言うくらい淡白なのよ。
マスター「やめろー、何の話をしてるんだー。」
暗い女「あたしには情熱的だけど。」
ミエちゃん「くやしー!」
マスター「助けてー!」
タクはそんな痴話ゲンカはほっといて「どの馬でもそこそこオッズがつくということは、どの穴馬狙ってもあまりオッズがつかないという事と同じだよな。(圧倒的人気馬がいないので人気が分散してしまって穴馬を狙う効果が少ないという事。)ここはあまり手を広げない方がいいだろう。タムロチェリーの単をぐっと厚めに、スマイルトゥモローとオースミコスモの単そして大穴ビューティマリオンの単を少々。」

なんだかんだ言っても絞りきれていないタク。はたして樫(オークス)の女王は?

 

  

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