「競バカたちが集まって 2002」
「鉄馬」というスナックに集まるおバカどもの馬券奮戦記です!登場人物
500円のタク
この話の主人公。鉄馬の常連。1レース500円玉1個で勝負するせこいサラリーマン。G1レースだけは1万円買う。馬券は単勝の中穴狙いが多い。マスター
「鉄馬」のマスター。500円のタクとは同級生。姓は北で愛称はけいちゃん。馬券は馬連の本命サイドを買うことが多い。ダイ
競バカ3人組の中で最も激しい馬券を買う男。超人気薄から総流しが多い。ほとんど金をドブに捨てているようなものだが、昨年はヘア・ヌード写真集「競馬場から、愛」を出版して、周囲をパニックにさせた。
7月12日(金)、開店直後の鉄馬。
「ウヒョウヒョ!」
「ウヒョウヒョ!」
「待ちに待った、新馬券の発売だー!」
腕を組んでクルクルとスキップで回るタクとマスター。
タク「素晴らしいぞ馬単!」
マスター「待っていたぞ3連複!」
明日13日よりJRAで馬単(1着2着を順序つけて当てる)と3連複(1着2着3着を順序なしで当てる)が全国発売される。この新馬券は既に福島競馬場他で試験発売されていて、3連複で58万円馬券が飛び出している。
マスター「タクはいつも単勝しか買わないけど、新馬券は買うのか?」
タク「単勝の基本は変えないけど、新馬券は超大穴があるからね。例えばあるレースで中穴2頭と大穴1頭の単勝買うときに100円だけこの3頭の3連複を買って夢を追うのはいいよね。」
マスター「オレはしばらく掛け金をおさえて、傾向と対策を勉強するよ。」
意外と冷静な競バカ2匹であります。その夜、公営の川崎競馬場では、3連単(1着2着3着を順序つけて当てる馬券、当然3連複より当てにくい)で日本競馬史上及び競輪等を含む公営競技史上最高配当の883万円馬券が飛び出した。3連複も165万円馬券で3連複の日本最高を更新した。
7月13日(土)、新潟競馬場では3連複で39万円馬券が出た。開店直後の鉄馬。
「出たー!」
「出たー!」
「超々大穴だー!」
またスキップして回るタクとマスター。
タク「3連複もすごいけど、3連単はすごいねえ。」
「そうだ、JRAも早く3連単を発売すべきだ。」そこにダイがやって来た。
マスター「ダイ、お前謹慎中じゃないのか?」(カミさんのお金をちょろまかした罰として、鉄馬に来る事を禁じられている。)
ダイ「日本中が新馬券で燃えてるときに、くすぶっていられるか。今、競馬が燃えているぜ、サッカーのワールド・カップなんて目じゃないぜ!」
タク「競バカ的にはそうだけど、世間一般ではどうかな…?」
ダイ「3連単で800万円なら4連単(日本にそんなのないけど1〜4着を順序をつけてあてる馬券、以下略)なら数千万円馬券以上も狙えるだろう、さらに5連単、6連単、いや、いっそ10連単なら。」
タク「ダイ、気持ちは分かるが、10連単には問題があるぞ。」
ダイ「どんな問題だ?」
タク「8頭立てのレースでは、10連単は発売出来ないんだ。」(8頭しか走らないんだから、当然10連単は存在しない。もちろんタクはギャグでつっこんでいる。)
ダイ「その辺の問題は…、競馬法改正でなんとかならないのか?」
タクとマスター「えっ?」
ダイ「ルールだからダメだという前に、何とかしようという気持ちがJRAには無いのか?つましく働く庶民の夢をかなえようとする、優しい気持ちが無いのか?」
マスター「お前、無茶言うなよ。」
タク「だから8頭立てで10連単は無理なんだって。」
ダイ「ちくしょう、役人のやることはいつもそうだ。」
あらためて、「こいつバカなんだな。」と思うタクとマスターであった。
タク「おっと、また予想するの忘れてた、新潟のNSTオープンはネイティヴハートの単。北九州記念はトッププロテクターとバンブーマリアッチの単。」
マスター「忘れるなよー。」
作者より、現在14日午後6時で、北九州記念はトッププロテクターが勝ちました。予想は午後1時ごろやって電話投票もしていました。用事があって更新が遅れてすいませんが、インチキはしていません。