「競バカたちが集まって 2002」おバカどもの馬券奮戦記です!
登場人物
500円のタク
この話の主人公。1レース500円玉1個で勝負するせこいサラリーマン。G1レースだけは1万円買う。マスター
「鉄馬」のマスター。500円のタクとは同級生。ダイ
3人の中で最も激しい馬券を買う男。去年はヘア・ヌード写真集「競馬場から、愛」を作って周囲をパニックにした。カミさん
ダイのカミさん。お金をちょろまかすダイといつも闘っている。得意技は飛び膝蹴り。ロジータちゃん
ダイの娘。名前の由来は公営の名牝。ダイが命名。イサム
タクとマスターの旧友。パチンコと競艇のファン。競バカのレギュラーになりたいと思っている。
この話は、ダイのモデルのSさんが金杯で大儲けしたと言う事実に基づいたフィクションです。
1月9日(水)、開店直後の鉄馬。客はタク1人だ。
タク「日経新春杯は休養明けのラスカルスズカが圧倒的人気になるだろうけど、ハンデ戦だから負担重量のかるい人気薄から勝負しよう。ノブレスオブリッジとタップダンスシチーの単。(この予想ハズレ、勝ったのはトップコマンダー)」
マスター「シンザン記念は?」
タク「ここもおそらく人気薄になるチアズシュタルクとダンツジャッジの単。」そこにダイがやってきた。
マスター「謹慎はとけたのか?」
ダイ「気にするな。それよりタク、イサムさんを呼んでくれ。あの人には借りを返さなくちゃいけない。」ダイは、以前カミさんに袋叩きにあっているところを、イサムに助けられた事があるのだ。その時、競馬で儲けた時にお礼をすると言ったのだ。
タク「と言うと、金杯とったのか?」
ダイ「おうよ、1、2、3着のビックゴールド、タフグレイス、ゴーステディの馬連、ワイドボックスで12万円の儲けだ。」
マスター「じゅうにまんえん?」
タク「よくタフグレイス買えたな。」(13番人気)
ダイ「イサムさんにはたっぷりお礼をしなきゃな。お前らにも3千円ぐらい、ご祝儀だ。」
マスター「やったー。」
タクはイサムに電話をかける「もしもし、・・・」
電話(イサム)「わかった、今すぐ行く。」
タク「今行くってお前、今自宅(隣の駅)にいるんだろ。大変だから今度来た時におごってもらえば?」
電話(イサム)「大丈夫だ。今すぐ行く。」
電話終わる。
タク「イサムはレギュラーになりたいから、出演のチャンスがあると必死なんだね。」
マスター「間に合うのかな?」ダイが、マンガのキャラクターのご祝儀袋を出した。「これはロジータへだ。金杯の元金はロジータからもらったお年玉なんだ。たっぷり色つけて返すぜ。」
タク「お前、親が子供からお年玉もらうんじゃないよ。」
ダイ「大丈夫だ、しっかりお礼はしてある。もらったのは3千円だが、返すのは1万円だ。」
マスター「それ以前の問題だぞ。」
ダイ「そして、これはあの女(カミさんのこと)の足元に叩きつけてやるんだ。」と封筒を出した。そこにダイのカミさんがやってきた。フロアでにらみ合うダイとカミさん。
カミさん「あんた、まだ謹慎中だって言ったでしょ。」
ダイ「オレは鎖につながれた犬じゃない、野を駆ける狼だぜ。」
カミさん「まだ、口で言っても分からないようね。」
ダイ「狼の牙の威力を思い知れ。」とカミさんの足元に封筒を叩きつけた。そして肩で風を切って店を出ていった。カミさんが封筒を開ける。タクとマスターがのぞき込む。
「なんじゃこりゃ?」
千円札が10枚、厚みを出すために二つ折りにして入っていた。
カミさん「あのバカ、今までさんざんあたしのお金使っておいて、1万円で偉そうに。」
タクとマスター「だめだ、こりゃ。」その頃、イサムはT駅から電車に飛び乗っていたが、残念ながら、今回はもう終わりなのであった。
さて、シンザン記念は?