「競バカたちが集まって 2002」
「鉄馬」というスナックに集まるおバカどもの馬券奮戦記です!

登場人物

500円のタク
この話の主人公。鉄馬の常連。1レース500円玉1個で勝負するせこいサラリーマン。G1レースだけは1万円買う。馬券は単勝の中穴狙いが多い。

マスター
「鉄馬」のマスター。500円のタクとは同級生。姓は北で愛称はけいちゃん。馬券は馬連の本命サイドを買うことが多い。

ダイ
競バカ3人組の中で最も激しい馬券を買う男。超人気薄から総流しが多い。ほとんど金をドブに捨てているようなものだが、昨年はヘア・ヌード写真集「競馬場から、愛」を出版して、周囲をパニックにさせた。

 

 

7月21日(日)、タクは午前中にスポーツクラブでトレーニングしてたっぷり汗をかき、シャワーをあびた。そしてイトーヨーカドーでビールとタラコとサラダを買った。
「汗かいて、12:30からの競馬中継見て、焼きタラコでビール飲みながらPAT投票(馬券を電話投票で買うこと)するのが、1週間の最大の楽しみなんだよね。」
自宅に帰り、ビールとつまみを用意して、いつもの5チャンネル(TVK)をつけた。
げっ、何だよ!
いつもの競馬中継ではなく、高校野球の神奈川県予選を放送していたのだ。

7月24日(水)、開店直後の鉄馬。客はタクとダイ。
先週のことを嘆くタク「高校野球じゃしょうがないけど、12:30からの競馬中継がないとさびしいねえ。」
マスター「3時からのフジテレビだけじゃ、あっという間に終わっちゃうからな。」マスターもダイもTVKの競馬中継を楽しみにしている。
タク「そうなんだよ、平場のレース(通常1から8レースのこと、9レースから賞金の高い特別レース)をちょびちょび買いながら、メインレースに向けてテンション上げていくのがいいんだよね。」
マスター「まあ、野球にうちこむ高校球児の晴れ舞台とろくでなしのための競馬中継を比べたら、文句は言えないよな。」
ダイ「いや、言うべきことはきちんと言ってやった方が、相手のためにもなるんだぜ。オレは先週の日曜日にTVKに電話して、文句言ってやったぜ。「てめえ、野球に賭ける事は法律で禁止されているんだぜ、なんで競馬を中継しないんだ。」ってな。
タク「ダイ、高校野球は賭けのために放送しているんじゃなんだよ。
ダイ「TVKの女も「賭けのためじゃない」とかぐだぐだ言いやがったから、「お客の要望をかなえるのがお前たちの仕事だろう。お前ら誰にめし食わせてもらってるんだ?お前らがこそこそとオレの銀行口座からテレビ料金を抜いているのいるのは分かってるんだぜ!」って言ってやったよ。
タクとマスター「えっ?
ダイ「そしたらその女は「それはYKKです。」って言い逃れするんだぜ。」
タク「それはNHKだろ。」
マスター「Kしか合ってないぞ。」
ダイ「だからオレも言ってやったんだ「ふざけるな、客から金もとらずに企業が存続できる訳がないだろう。だったらお前の給料はどこから出てくるんだ!」ってな。」
マスター「それで?」
ダイ「さすがにその女も泣いて自分の非を認めていたぜ。
タク「そこまで話がかみ合わなければ、泣いちゃうだろうなー。」
マスター「かわいそうに。」
ダイ「酷なようだが、あの女の将来を考えたら、あのくらい言ってやったほうがいいんだぜ。オレだってあの女のために心を鬼にして言ってるんだぜ。」
「ああ。」ため息をつくタクとマスター。
マスター「気を取り直して、関谷記念は?」
タク「マグナーテンが行った行ったになっちゃうかもしれないけど。ツジノワンダーとバイラリーナの単。」

はたして関谷記念の勝ち馬は?

 

 

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