「競バカたちが集まって 2002」
「鉄馬」というスナックに集まるおバカどもの馬券奮戦記です!登場人物
500円のタク
この話の主人公。鉄馬の常連。1レース500円玉1個で勝負するせこいサラリーマン。G1レースだけは1万円買う。馬券は単勝の中穴狙いが多い。マスター
「鉄馬」のマスター。500円のタクとは同級生。姓は北で愛称はけいちゃん。馬券は馬連の本命サイドを買うことが多い。ダイ
競バカ3人組の中で最も激しい馬券を買う男。超人気薄から総流しが多い。ほとんど金をドブに捨てているようなものだが、昨年はヘア・ヌード写真集「競馬場から、愛」を出版して、周囲をパニックにさせた。ギャンブレンジャー
競馬と戦隊シリーズが大好きな5人組のバカども。5人がそれぞれ赤・青・緑・黄色・ピンクのTシャツを着ていて、上着を脱いで変身する。5人で本命サイドの馬券から万馬券まで買い散らすので、よく当たるが、いつも損している。
8月4日(日)、午前7:30。ギャンブレジャーのレッドの自宅。ギャンブレンジャーの5人は、テレビの「忍風戦隊ハリケンジャー」を見ていた。番組では、忍風戦隊ハリケンジャーの仲間ゴウライジャーが変身して、決めゼリフで見得を切った。
「電光石火、ゴウライジャー!推参!」
(注:何のことか分からない方は、「そういう人たちがいるんだな。」ぐらいに思っていて下さい。)レッド「かっこいい。これだ、オレ達に足りなかったものは。」
ブルー「うん。」
バカどもが、また何かバカを思いついたらしい。8月10日(土)夜10時半の鉄馬。夏休みシーズンのせいか客はタクとダイだけだ。タクは今日、職場の仲間と新潟競馬場に遠征してきたのだ。
タク「新潟競馬場よかったよ。」
マスター「馬券の方は、どうだったの?」
タク「とってもきれいな競馬場だよ。」
マスター「それで馬券はどうだったの?」
タク「すごい大きなスタンドでさ。」
マスター「だから馬券はどうだったんだよ?」
タク「オレの馬券がどうだろうと、北に関係ないじゃないか!」(涙目)
ダイ「よほど、ひどかったようだな。」
タク「そんな事より明日の予想だ。小倉記念はアラタマインディとラムセスロードの単。クイーンステークスはティコティコタックとダイワルージュの単。」
マスター「多分かすりもしません。」
タク「うるさい、黙れ。」
「待たせたな!」そこにギャンブレンジャー乱入。
ダイ「ふざけるな、お前らなんて待っちゃいないぜ。」
グリーン「今日のオレ達は、今までのオレ達とは違うぜ!」
ピンク「見て、驚かないでよ。」
レッド「みんな、行くぜ!」
「おう、変身!」黒いブルゾンを脱ぐ。
「白熱電球、ギャンレッド!」
「抱腹絶倒、ギャンブルー!」
「危機一髪、ギャングリーン!」
「絶体絶命、ギャンイエロー!」
「言語道断、ギャンピンク!」
「激馬券戦隊ギャンブレンジャー、推参!」
「どうだ?!」開いた口がふさがらないタク、マスター、ダイ。
イエロー「名乗りのセリフを変えたのだ。」
ピンク「かっこいいでしょ。」
まだ口がふさがらない。
タク「白熱電球ってあんたたち、何でも4文字熟語を前につければいいってもんじゃないんだよ。」
マスター「危機一髪とか絶体絶命って、自分で言うセリフじゃないだろ。」
ダイ「出てきていきなり絶体絶命で、どうしようってんだ?」
タク「まあ、抱腹絶倒と言語道断は、ある意味そうかもしれんが。」ブルー「イケてない?」
ダイ「全然。」
マスター「ダメダメだよ。」レッド「ちょっとタイム。」
5人で丸くなって何やらひそひそ話している。
タク「あっ、こいつら4文字熟語辞典で何かまた捜してるぞ。」
レッド「いくぜ!虚弱体質、ギャンレ…」
「帰れ!」ちょうどその頃、イサムはJR東海道線F駅の改札を抜けて、今回の競バカに登場するために、鉄馬に向かって全力疾走していた。
イサム「変身、イサムレンジャー!」
しかし残念ながら、今回はもうおしまいなのであった。