「競バカたちが集まって 2002」おバカどもの馬券奮戦記です!
登場人物
500円のタク
この話の主人公。1レース500円玉1個で勝負するせこいサラリーマン。G1レースだけは1万円買う。マスター
「鉄馬」のマスター。500円のタクとは同級生。ダイ
最も激しい馬券を買う男。昨年はヘア・ヌード写真集「競馬場から、愛」を出版して、周囲をパニックにさせた。
8月19日(月)、開店直後の鉄馬。客は久々の暗い女が1人だ。
暗い女「ねえ、ダーリン…」
「ちょっと待て!」ミエちゃんのような般若(はんにゃ)、じゃなかった般若のようなミエちゃん登場。「なんでうちのけいちゃんが、あんたのダーリンなのよ!」
暗い女「マスターはあたしのダーリン。あたしはマスターのハニーなのよ。」
「なんですって。」血管切れそうなミエちゃん。
マスター「ちょっと待って、話が進まないから。ぼくはダーリンじゃないから。で、何なの?」
暗い女「なんか、あたしたちとても大切な事を忘れているような気がするんだけど。」
ミエちゃん「あんたとけいちゃんの間にどんな大切な事があるっていうのよ!」
暗い女「個人的なことじゃないのよ。もっとみんなに関係ある事だと思うんだけど。」
マスター「???」
不思議な言葉を残して、暗い女は帰った。
ミエちゃん「あの女、塩まいてやる。」
マスター「やめてよー、あれでもお客さんなんだからー。でも何のことだろう?」
そこに電話。
マスター「もしもし、あれダイ。」
電話(ダイ)「よおマスター、今日は「ろくでなし」(居酒屋)で飲んでるんだけどな、オレなんかマスターやタクに言わなきゃと思っていたんだけど、何だっけ?」
マスター「知らないよ。訳分かんないこと言うなー。」電話終わる。「何だろう?何かオレも何かを忘れている気になってきちゃったよ。」
そこにタクがやって来た。「やほー、マスター。」
マスター「なあ、タク、何かオレたち大事なことを忘れていないか?」
タク「北、お前もか、オレも何か気になってたんだけど、思い出したよ。それはエルコンドルパサーの事だろ。」
マスター「そうか、そうだ、エルコンドルパサーだ。」エルコンドルパサー、1995年、アメリカ生まれ。ジャパンカップを勝ち、海外のG1も勝った名馬。1999年の年度代表馬。2002年夏、没。
タクとマスターは23日の金曜日に、エルコンドルパサーを偲ぶ会を開くことを決めた。そしてその月曜日、偉大な競走馬にして種牡馬サンデーサイレンスが逝った。
サンデーサイレンス、アメリカでイージーゴーアと名勝負を繰り返した名馬。日本に来て種牡馬として名馬を続出して生産界を塗り替えた。
23日(金)、鉄馬にタク、ダイ、暗い女、ミエちゃんが集まった。
マスター、線香立てに線香を2本立てた。「エルコンドルパサーとサンデーサイレンスに合掌。」
一同合掌。タク「あっ、早くこの競バカ更新しないと新潟記念が発走しちゃうよ。」
こけるマスター「何だよ、今までのしみじみした雰囲気はどこに行っちゃたんだよ。」
タク「それはそれ、これはこれだよ。新潟記念は牝馬のトーワトレジャーとエイシンワンシャンの単。」
マスター「サンデーサイレンスの子供は買わないのかよ。」
タク「それはそれ、これはこれだよ。」
マスター「お前って、昔からそういう奴な。」はたして新潟記念は?競馬の神様はどの馬を選ぶのでしょうか?