「競バカたちが集まって 2002」おバカどもの馬券奮戦記です!
登場人物
500円のタク
この話の主人公。1レース500円玉1個で勝負するせこいサラリーマン。G1レースだけは1万円買う。マスター
「鉄馬」のマスター。500円のタクとは同級生。ダイ
最も激しい馬券を買う男。昨年はヘア・ヌード写真集「競馬場から、愛」を出版して、周囲をパニックにさせた。写真集以来何かというと全裸になることが多い。
10月4日(金)、開店直後の鉄馬。客はタク1人だ。競馬新聞をにらんでいる。
タク「毎日王冠はサンライズペガサスの単。京都大章典はテンザンセイザとホットシークレット」
マスター「京都大章典はお前らしい中穴狙いだけど。毎日王冠はまともな予想だね。」
タク「うーん、こうなっちゃうんだよね。展開はおそらくマグナーテンが単騎逃げだよね。開催週の良い馬場状態で、行った行ったで逃げ切っちゃうかもしれないけど、1800mはぎりぎり限界の距離だろう。上がり3ハロン33秒台のサンライズペガサスに魅力を感じるんだよね。」
そこにダイが入ってきた。公営船橋競馬場の新聞を持っている。
マスター「どうして船橋の新聞持っているの?」
ダイ「行ってきたんだ。今日は交流重賞のクイーン賞に武豊のビーポジティブが出たからな。」(注:本当のクイーン賞は2日に開催されましたが、話の都合で4日にたっています。)
タク「わざわざ休みとって行ったのか、好きだねえ。」
ダイ「いや、会社は閉鎖だ。」
タク&マスター「えっ?」気まずい間。
マスター「あのさ、立ち入ったこと聞いて悪いんだけど、お前の会社、倒産しちゃったの?」
ダイ「そうじゃない。学級閉鎖なんだ。」
タク「会社が学級閉鎖?」
ダイ「季節の変わり目で、寒暖の変化が激しくて、職場で風邪が流行っているんだ。今日はうちの部は、部長と2人いる課長が全員風邪で倒れて休みだったんだ、しかも部員も休みが多かった。責任ある意思決定の出来る管理職がいない状況で、オレが一番の年長者だった。ここはオレの危機管理能力が問われる状況だった。」
タク「いやな予感がする。」
マスター「オレも。」
ダイ「管理職不在で、部員も休みが多い。こんな状況で業務を推進することは極めて危険だ。オレは決断しなければならなかった。オレは残った部員を集めてこう言ったんだ。「今日は学級閉鎖だ。今すぐ帰れ。」と。」
タク「ああ、やっぱり。」
マスター「みんなはどうしたの?」
ダイ「みんな、泣いて喜んでいたよ。」
タク「泣いて悲しんでいたんだな。」
ダイ「後輩たちが「私たちは掃除をしてから帰りますから、先輩は先にお帰りください。」って言ってくれたんでオレは船橋競馬場に行って来たんだ。」
マスター「立派な後輩たちだねえ。そういう人たちが君の部を支えているんだね。」
ダイ「人は良き先輩の背中を見て育つというからな。」
タク「絶対見てないと思うぞ。」さて、毎日王冠と京都大章典は?