「競バカたちが集まって 2002」おバカどもの馬券奮戦記です!

登場人物

500円のタク
この話の主人公。1レース500円玉1個で勝負するせこいサラリーマン。G1レースだけは1万円買う。

マスター
「鉄馬」のマスター。500円のタクとは同級生。

暗い女
鉄馬の常連。男運が悪い。マスターに惚れている。

ミエちゃん
マスターのカミさん。暗い女とマスターの仲を疑っている。

エリザベス女王杯の前日、暗い女とミエちゃんはマスターをめぐって賭けをした。レースでファインモーションかローズバドかジェミードレスが勝てばミエチャンは暗い女がマスターの彼女だという事を認める、他の馬が勝ったら暗い女はマスターをあきらめるというものだ。もちろんマスターの意向など無視だ。(かわいそうに。)

11月10日(日)、自宅のTVでエリザベス女王杯を観ているマスターとミエちゃん。
マスター「競馬の神様、今回は馬券ははずれてもいいです。どうかファインモーション、ローズバド、ジェミードレス以外の馬に勝たせてください。」
レースはファインモーション圧勝。
マスター「ああ…」
ミエちゃん「何よコレ!八百長じゃないの?
もちろん八百長じゃない。

11月11日(月)、開店直後の鉄馬。客はタクと暗い女。そしてカウンターの中にはマスターとミエちゃん。
ため息をつくマスター。
タクは競馬専門誌を読みふけっている。
勝ち誇る暗い女「ダーリン、ハイネケンちょうだい。」
マスター「はいはい。」ハイネケンをつぐ。
ミエちゃん「あなた、あたしの前でその女にビールをつぐのね。あたしよりその女の方が良いって言うの?
マスター「うちはスナックなんだからしょうがないだろー。
暗い女「ああ、愛情たっぷりについでもらったビールはおいしいわ。」
マスター「そういう事言わないでよー。」
わなわなと震えるミエちゃん。
暗い女「ダーリン、ミックスナッツちょうだい。あたしの好きなジャイアンツコーンいっぱい入れてね。」
マスター「はいはい。」
ミエちゃん、ハンカチをかみ締めて「あなた、あたしの前でその女にミックスナッツ出すのね。あたしへの愛はすっかり冷め切ってしまったのね?」
マスター「注文なんだからしょうがないだろー。ミックスナッツと愛情は関係ないよー。」
暗い女「かつて競馬をこよなく愛した詩人、寺山修司はこう歌ったわ。「かわいそうなのは死んだ女です。しかしもっとかわいそうなのは忘れられた女です。」(注:少し違うかもしれません。)でも本当にかわいそうなのは、愛されなくなった女なのね。
ミエちゃん「くやしー!あなた、子供を3人生んだあたしは、もう用なしなの?
マスター「誰もそんな事言ってないよー。タク、なんとかしてくれ!」
タク「よし!」
マスター「タク!」(やっぱり最後に助けてくれるのは、友達だな)
タク「マイルチャンピオンシップは大穴でミツワトップレディの単勝と複勝だ。」
マスター「お前はよー!」

マイナスが増え、年間収支プラスに危険信号がともっているタク。ここは大勝負である。はたしてマイルチャンピオンシップの勝ち馬は?

マスター「マイルチャンピオンはどうでもいいから、こっちを何とかしてくれよー!

 

  

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