「競バカたちが集まって 2002」おバカどもの馬券奮戦記です!
登場人物
500円のタク
この話の主人公。1レース500円玉1個で勝負するせこいサラリーマン。G1レースだけは1万円買う。マスター
「鉄馬」のマスター。500円のタクとは同級生。ダイ
最も激しい馬券を買う男。カミさんのサイフから金を抜いてはボコボコにされている。現在、1日300円のお小遣いで謹慎中。カミさん
ダイのカミさん。お金をちょろまかすダイといつも戦っている。得意技は飛び膝蹴り。杉良太郎の大ファン。
11月22日(金)、ダイはカミさんのサイフから2万円を抜いた。いつものように鉄馬でカミさんと戦いになった。ダイは「杉良太郎流し目作戦」(杉良太郎そっくりに化粧すれば、杉良太郎の大ファンのカミさんは手が出せないだろう、という無茶な作戦)の結果、故淡谷のり子さんにそっくりになってしまった。カミさんは笑いころげて失神寸前、ダイの意図とは全く異なるが、ダイの圧勝であった。
翌23日(土)、ジャパンカップダートはイーグルカフェが優勝。2着リージェントブラフで馬連60,100円、馬単120,240円の大波乱だった。当然タク、マスター、ダイ全員はずれである。
夕方、開店直後の鉄馬。カウンターにはタク。テーブル席も少し客さんが入っている。
タク「またはずれたよ。でもね7レースと京都の京阪杯とったんで今日1日のトータルはわずかにプラスだったんだ。この調子で明日こそジャパンカップをとるぜ。エアシャカールとブライトスカイ、マグナーテンの単。そしてこの3頭の3連複。」
タクも年間収支プラスのためにシンボリクリスエス、ジャングルポケット、ナリタトップロードの人気馬たちを切って大勝負である。
そこにダイがやって来た。またサングラス姿である。
マスター「ダイ、頼むからそのサングラスをはずさないでくれ。」
ダイ「そんなにオレ、サングラス姿がきまっているか?でも、サングラスはずしても杉良太郎…」
タク「やめろー。お腹かがよじれちゃうからやめてくれー。」
そこにまたまたカミさん登場。フロアでにらみ合うダイとカミさん。
ダイ「性懲りもなく、また来やがったか。もはやお前には勝ち目がないぜ。」
カミさん「あんな面白い顔、ぶっ…(思い出し笑い)で良様を汚すなんて許せない。私が良様に代わって天誅を下してやる。」
ぷわーはっはっは!!!
ダイがサングラスを外した。その淡谷のり子さんにそっくりの顔を見て、鉄馬中の人々が身をよじって大爆笑だ。しかしカミさんは、もっていたバンダナで目を隠した。
カミさん「お前の面白い顔を見なければ良いのだ。」
ダイ「愚かな。店の音楽と人々の喧騒(けんそう)の中では、耳だけではオレがどこいにるか分かるまい。それでは飛び膝蹴りを当てられないぜ。」
カミさん「見えなくても、聞こえなくても、私の戦士の心がお前を見切る。」
ダイはカミさんと一定の距離を保ちながら、抜き足差し足でカミさんの背後にまわって攻撃しようとしている。(ひきょうな奴。)その姿は、タコ踊りをしているようだ。
フロアの真ん中には目隠ししたカミさんが、耳をすませてダイの位置をさぐっている。そのまわりを淡谷のり子のようなダイが抜き足差し足でタコ踊りのように歩いている。
まわりの人々は、この面白すぎる光景に、ケイレンしながら笑いころげている。
「そこだ!」カミさんのジャンプ。飛び膝蹴りがダイをクリーンヒット。鼻血だらだらで倒れるダイ。カミさんはフロアでうめくダイから残った金を取り上げる。「良様を汚すの者は、許さん!」激しい蹴りを3発入れて帰って行った。
後には、床に倒れたダイと笑いすぎで失神寸前の人々が残されたのだった。さて、ジャパンカップは?