「競バカたちが集まって 2002」おバカどもの馬券奮戦記です!

登場人物

500円のタク
この話の主人公。1レース500円玉1個で勝負するせこいサラリーマン。G1レースだけは1万円買う。

マスター
「鉄馬」のマスター。500円のタクとは同級生。

ダイ
最も激しい馬券を買う男。昨年はヘア・ヌード写真集「競馬場から、愛」を出版して、周囲をパニックにさせた。

イサム
準レギュラー。タクとマスターの旧友。パチンコと競輪の鬼。競バカのレギュラーになりたがっている。
 

  

12月14日(土)、開店直後の鉄馬。カウンターにはタクと他に3人。テーブル席はまたまたほぼ満席だ。そしてダイは酒を飲む金がないので、フロアにダンボールでくるまってぐうぐう寝ている。年末のいつもの情景だ。
タク「朝日杯のエイシンチャンプ切っちゃたよー。」
マスター「大丈夫だ、いつもの事だ。」
タク「今年の年間収支をプラスにするために勝負だ。今週は3場で重賞があるけど、阪神牝馬ステークスで勝負!トーワトレジャーとタムロチェリーの単!」
マスター「ただの悪あがきです。」
タク「うるさいわい!」

そこにイサムが女装して入ってきた。
タク&マスター「
???!
次の瞬間、目と目でアイコンタクトするタクとマスター。
タク(何だ、あれ?)
マスター(何だか分かんないけど、面白いからこのままやらせてみよう。)
タク(OK。)
この間、わずか0.2秒。さすが長いつきあいの2人。ワールドカップのスーパー選手並みの素早さだ。
女(イサム)「こちらにすわっても、よろしゅうございますか?」
マスター、笑いをこらえながら、「どうぞ。」
女(イサム)は、タクの横に座って、ギネスを注文した。
イサムは一生懸命女装したのだろうが、どうみてもバレバレである。
女「
私、イサムさんファンクラブの会長をやっております。山田キムコと申します。
タク(
キムコって、どういうセンスなんだ…?
女「最近、イサムさんの出番がまったくないので、私達大変残念に思っているのでございます。多くの会員の皆さんのイサムさん出演を希望する声を伝えに参りました。」
マスター「そういえば、こっちにも手紙が来てますよ。」
タク「まじ?」
マスター、ハガキを出して、「「イサムさん、かっこいいです。もっと出番を増やしてください。沖縄のヒロくん。」、「イサムさん、最高です。ぜひレギュラーにしてください。新潟のピーちゃん。」」
女「そうざんしょ、そうざんしょ。」
マスター「
でもね、沖縄のヒロくんのハガキも、新潟のピーちゃんのハガキにも隣町の辻堂郵便局の消印が押してあるのは、なぜなんでしょうね?
女「偶然でしょう。」(冷や汗)
マスター「
この2人からは、メールも来ているんですが、同じメールアドレスから来ているのは、なぜなんでしょうね?
女「それも偶然でしょう?」(さらに冷や汗)
タク「そんな訳あるかー。」
マスター「まるでどこかの誰かが1人で、ハガキを書いたり、メールを出したりしているような気がするんですがねえ。」
女「考えすぎなんじゃないんですか。」(もっと冷や汗)
タク「イサム、ギネス空いたけど、次どうする?」
女「じゃ、もう一杯ギネスを…」
タク&マスター「
ダウト!
女「
し、しまったー。

カツラを脱いでがっくりとうなだれるイサム。
タク「君の気持ちも分かるけど、レギュラーは3人なんだよね。」
イサム「だけど、だけど…どうしてもレギュラーになりたいんだよう。」
マスター「じゃあさ、しばらくレギュラーやってみたら?」
イサム「本当?!」
タク「まじ?」
マスター「まじ。実はさ、タクも気がついてないみたいだけど、競バカってあと2回で通算100回なんだよね。」
タク「まじ?」
マスター「まじ、大まじ。だからさ、来週の中山大障害編が99回でプレ100回記念で、有馬編でぴったり100回記念なんだよ。」
タク「すげーじゃん。」
マスター「それで最後の東京大章典編で101回記念やって、年明けの新春スペシャルやったらさ、オレたちも少し休みをとろうよ。それでその間イサムに5回ぐらい主人公をやってもらおうよ。」
タク「なるほど、それもいいかもな。」
「うれしー!」スキップするイサム。
マスター「例えていうなら、藤田まことの必殺シリーズの間に、短い別シリーズが入るじゃない。」
タク「必殺からくり人とか、仕舞人の事だな。」(注:分からない方は、そういう事があるんだなと聞き流してください。)
マスター「そう、だけど問題はイサムが競馬を知らないことなんだ。」
イサム「パチンコと競輪の事なら任せてよ。」
タク「それじゃだめなんだって、競馬予想コメディーなんだから。」
マスター「だから、ダイにはそのまま続投してもらって、イサムとダイの2トップでやってもらおうよ。」
タク「それは、必殺仕事人からそのまま「三味線屋の勇次」が必殺仕切人へ続投したようなもんだな。」
マスター「そうそう。」
マスター「じゃ、オレたちは休みをとって温泉でも行くか。」
タク「いいねー。」
イサム「やったー。」
ダイはぐうぐう寝ている。

この企画、まじでやるんでしょうか?

 

  

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