第3学年1組    数学科学習指導案
                      日時 平成19年11月2日(金)
                      授業者:(少人数指導)
                      基礎コース ○○○○
                       応用コース 田渕卓夫(数学教室)
1 単元名 『 関数 y=aχ
 
2 目 標
(1)具体的な事象を調べることを通して,一次関数とは異なる数量の関係があることに  興味を示し,意欲的に問題の解決に活用しようとする。【数学への関心・意欲・態度】
(2)具体的な事象の中から関係や法則を的確にとらえ,事象を数理的に把握し,見通しをもち論理的に考察することができる。【数学的な見方や考え方】
(3)さまざまな事象の中にある数量の関係を的確に表現したり,関数y=aχ の関係を表,式,グラフなどによって数学的に処理できる。【数学的な表現・処理】
(4)関数y=aχ の意味,変化の割合とグラフの特徴,問題解決への利用の仕方などを理解している。【数量,図形などについての知識・理解】
 
3 基 盤
 関数の指導に関しては,1年では比例や反比例について学習し,変化や対応の見方や考え方を養うとともに,関数関係を表す表,式,グラフなどを学習している。2年では,1年の学習の発展として一次関数について学習し,その活用や一次方程式との関係についても取り扱っている。3年では,数式分野の平方根や二次方程式の学習の延長として,具体的な事象の中から2乗に比例する関数y=aχ を学習する。身近な例として落下運動の場合を取り上げ,2年生で学習した1次関数の場合と比較することによって,理解を深めたい。
 
 このクラスは男子20名女子19名,計39名の学級である。規範意識も高く,まじめに授業に取り組んでいる。数学の力も高く,本年度の全国学力調査の正答率は全国平均,県平均ともに大きく上回っている。やや学力差があり,理解に時間がかかる生徒が数名いるので個別支援も必要である。また,年々数学が難しくなってくると感じ,習熟度編制で基礎コースを希望する生徒が増加する傾向にある。
 
 数学の時間は,1年生2学期から基礎的な学習に重点を置く「基礎コース」,応用的なことにも時間をかける「応用コース」の2つの習熟度別に分け,それぞれの生徒の実態に応じた指導方法を工夫し,きめ細かな指導をしている。また,メディア機器としてパソコンを使い生徒の興味を引き,能率的な学習をすることにも重点を置いている。本単元では,基礎コースはパソコンを使って学習する「インタラクティブスタディ」システムを活用し,個別指導の時間を作り,理解に時間がかかる生徒の指導をしたい。応用コースではパワーポイントを使い効率よい説明をし,応用的な問題に取り組む時間を生み出したい。

4 指導計画
(1) 関数y=ax2 とは・・・・・・ 3時間 
(2) 関数とグラフ・・・・・・・ 4時間
(3) 関数y=ax2 の値の変化・・・ 3時間
(4) 関数y=ax2 の利用 ・・・・・2時間 ・・・・(本時2/2)
(5) 深化・補充・・・・・・・・ 2時間
 
<評価の観点と評価計画>
小単元
(時数)
 目 標
 
数学への関心・意欲・態度 数学的な見方・考え方 数学的な表現・処理 数量図形についての知識・理解

1関数
 y=ax2
 (3)

 
○事象の中にはy=axで表される関数関係があることを知り,その特徴を理解する。 ボールが落下する実験記録から,一次関数で表せない関係があることに関心を持つ。 
 
○関数y=axの値の変化や対応を表によって調べ,その特徴を考えることができる。
 
○2乗に比例する関係を,式に表すことができる。


 
○関数y=axの変化と対応の特徴,式の意味などを理解している。

 
2関数
y=axのグラフ
 (4)

 
○関数y=axのグラフとその特徴を理解し,グラフをかくことができる。
 
○関数y=axのグラフに関心を持ち,そのグラフをかこうとする。

 
○関数y=axのグラフで,aの値をいろいろとり,グラフの特徴をとらえることができる。 ○関数y=axのグラフをかくことができる。


 
○放物線,放物線の軸,放物線の頂点の意味や,関数y=axのグラフの特徴を理解している。
関数y=axの変化の割合
 (3)
 
○関数y=axのとる値の変化の割合について調べ,一次関数との違いを明らかにする。 ○関数y=axの値の変化のようすに関心を持ち,変化の割合を調べようとする。
 
○関数y=xの変化のようすを,表やグラフで観察し,変化の割合が一定でないことを導くことができる。 ○関数y=axの変化の割合を求めることができる。


 
○関数y=axの変化の割合,一次関数との特徴の違いを理解している。

 
身の周りの関数y=ax
 (2)


 
○身のまわりの事象の中から関数y=axの関係を見つけ,それを利用して,問題を解決することができる。 ○身のまわりの事象の中から関数y=axの関係を見つけようとする。


 
○身のまわりの事象から,関数y=axの関係を見いだすことができる。


 
○関数y=axの関係になっている事象を式に表したり,平均の速さを求めることができる
 
○関数y=axの関係が,事象のどのような場面で用いられているかを理解している。

 
深化・補充
 (2)


 


 


 


 


 
 
            応用コース指導案
                            場所  数学教室
                            指導者 田渕卓夫
1 基 盤
○応用コースの生徒は,男子9名,女子6名,計15名である。数学に対してはどの生徒もまじめに取り組んでいる。全体的に理解が早い生徒が多いが,理解に時間がかかる生徒も数名混在しており指導に配慮を要する。
そのような,混在した生徒の指導にあたっては,まず,基礎基本である教科書の説明をパワーポイントで分かりやすくするように心がけている。また前時の復習を兼ねて,小テストを毎時間の始めに実施し,個別指導の時間も取っている。また,単元の最初にはシラバス(授業予定表)とパワーポイントの配付資料を配り,予習,復習の役立てるとともに,授業に対して見通しをもたせている。
 
○本グループの指導には代表的なプレゼンテーションソフトのパワーポイントを主に使っている。これにより生徒の興味を引きながら効率のよい,分かりやすい指導を心がけている。そして,余った時間を利用し<発展課題>を用意し,取り組ませるようにしている。また,その課題の発表も画像提示装置を用いて生徒自ら行い,思考力判断力を身に付けさせたい。しかしながら,そこまで到達できにくい生徒もいるので,机間支援で生徒の理解度を把握しながら,少人数指導の利点を生かし,個に応じた指導をしていきたい。
 
2 本時の学習
 
(1) ねらい
 (ア)「平均の速さ」が「変化の割合」と同じであることが発見できる。(思考・判断)
 (イ)「平均の速さ」が計算できる(表現・処理)
 
(2) 展開
   学 習 活 動
 
教師の支援(◎)と評価(◇)
 (メディア機器の活用:☆)

<小テスト>
・復習を兼ねて前時に学習した内容から出題


<課題1>
・時刻表をみて,浜田駅6時25分発:特急 「スーパーまつかぜ4号」の浜田→松江間の速さはいくらか?



<課題2>
 落下運動はy=5χで表せる。落ちてから2秒後から4秒後の平均の速さはいくらか


<発展課題1>
 落下運動で手を離してから3秒後の物体の速さを求めよ?




<発展課題2>
「まつかぜ4号」と落下物の速さが同じになるのは落下後,約何秒後か?

 
               
☆解答には画像提示装置を使用し,必要が あればパワーポイント(PP)で効率的 に復習する。

☆「まつかぜ4号」のビデオを見せるとと もに,時刻表を画像提示装置で効果的に 提示し,時刻表の見方も支援する
☆発表には画像提示装置を使用
◎最初と最後は止まっているので速さは変 わり,求めたものは「平均の速さ」で  あることをPPで視覚的に理解する。

☆PPで効果的に提示        
◇平均の速さの計算は変化の割合と同じで あることが発見できたか(挙手・発言)

☆PPで効果的に提示
◎時間の選び方で平均の速さは変わるので
 時間を2.9〜3.1秒など細かく選ぶこと に気づかせる
◇各自で適切な時間を選び,平均の速さの 計算ができたか(机間支援・発表)
☆発表には画像提示装置を使用

☆PPで効果的に提示
☆発表には画像提示装置を使用
◎時間が不足する場合は簡単に扱う
 
(3)メディア活用の視点
  ○「パワーポイント」,「画像提示装置」などのメディア機器は効果的に使え,生徒  の理解を助けるのに役立ったか。
 
(4)本時の評価と評価規準(基礎コースと共通)
 
  (ア)平均の速さと変化の割合が同じであることが発見できる。(思考・判断)
 A 十分満足できる B おおむね満足できる 努力を要する生徒への手だて
・平均の速さが変化の割合と同じであることを,自分で発見,説明できる ・平均の速さと変化の割合が同じであることを,他者の説明を聞いて理解できる ・変化の割合について復習し,速さの計算と同じであることを個別に支援する。
 
 (イ)平均の速さの計算ができる(表現・処理)
 A 十分満足できる B おおむね満足できる 努力を要する生徒への手だて
・自分で適当な時間をとり,平均の速さの計算ができ,計算の方法が説明できる。
 
・時間を指定すると平均の速さの計算ができる

 
・時間の差や距離の差を個別に計算し,平均の速さの計算を支援する。