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1月30日
■午後から科学館。賢治展の冒頭に掲げる「ごあいさつ」は、こんなのです。
宮沢賢治は、1896年(明治29)岩手県里川口村(現・花巻市)に生まれ、1933年(昭和8)37歳で、短くも激しい生涯を終えました。
今回の企画展「宮沢賢治と星と鉄道」は、すぐれた童話作家・詩人、そして科学者・教育者であった宮沢賢治の没後70年にちなみ、開催するものです。
宮沢賢治が残した数多い童話のうち、もっともよく知られているのが「銀河鉄道の夜」です。「銀河鉄道の夜」には、宮沢賢治の思想、哲学、宗教のすべてが書き込まれているといわれ、未完成のまま賢治が亡くなったこともあって、たいへん難しい童話ともいわれます。けれども誰が読んでも、果てしない銀河宇宙を走り抜けてゆく列車のイメージが、くっきりと浮かび上がってくるでしょう。それは、宮沢賢治のたぐいまれな想像力とともに、天文と鉄道についての確かな知識と経験が、実感をともなったイメージを読者にもたらすからです。
この企画展では、「銀河鉄道の夜」の原風景とされる宮沢賢治が親しんだふるさとの鉄道、そして「銀河鉄道の夜」と深い関係があるとされる北海道、樺太への鉄道旅行を模型や写真パネルと、原稿などの資料で紹介し、また「銀河鉄道の夜」に登場する星座や星雲などを写真パネルを使って解説します。
会期中の特別イベントとして、プラネタリウム・コンサート「オルガンとコーラスの夕べ」を2月22日・29日の午後4時30分より催します。
小樽市青少年科学技術館と市立小樽文学館との、初めての合同企画展です。70年前に、銀河鉄道で永久の旅に発っていった宮沢賢治のファンタジーの世界を、しばしお楽しみください。
展示会場になる科学館の会議室は、入ってすぐ右手の白い壁がそのまま大きなスクリーンのように使えるのね。ここをブスイな、もとい堅い解説パネルで埋めつくしちゃう手はない。ファンタジーですからね。ジョバンニだとかカムパネルラだとか、鷺採りだとか、沈んでいくタイタニックだとか、がね。輪郭もぼんやりと、はかなげなシルエットでさ、ゆっくり回るんだ。その白い壁に。
てなことを私はしゃべるだけで、作る実力がない!(きっぱり)。
「走馬灯のキットなら東急ハンズのカタログにあったよね」と旭さん。「あれは、走馬灯そのものだから、壁にシルエットを映すなんてできませんよ」と東山さん。「光源のまえにモーターを設置して、それに人形などをつければいいんですよね」と大鐘さん。あんまりクルクルまわるのは、ちょっとね。「ゆっくり回るモーターなら、去年の展覧会で作りましたよ。地球儀を回すため」。そうなんだ。「モーターに回転板をつけて、その縁に人形とか列車とかの形を付けたらどうですか」。うん、壁のまんなかに小さく回るんじゃ何だけど、少し距離がとれれば床から出て壁を回って、床に沈んでいく感じになるのかな。「前に、シルエットのモービルを作ったことがありましたよ」と東山さん。え、いいな、それ。人形とかはウチで作るから、その動力と光源、何とか作ってもらえないかなあ。みんな、すごく忙しいからさ。ほんとにムリヤリ持ち込み企画だからさ、負担かけられないんだけど。「大鐘さん、何か考えてやれるかい」と旭さん。やった!
ちょっとしたことったら、そうなんだけど。こんなことなんだ、協同って。みんな、それぞれ自分のスケジュール持ってるからね。自分のペースというものもあるんだけど。それに割り込む。当然、メイワクが生じる。協同って、このメイワクをあっちへ投げたり、こっちに投げられたり、そういうことだと思うんだ。こんな〈小さな〉ことから、垣根は、あるいはもっと大きな塀のようにみえたものは、崩れていくと思うんだ。
みんながもっと不安に思っているのは、プラネタリウム・コンサート。「演奏する人数、客席の数、演奏時間、照明の明滅、アナウンスと映像のプログラム。何回かのリハーサルが必要ですよね」。そう、だね。「プラネタリウムは連日映写してますから、日中は練習できない」。そう、……だね。前途多難だね。その前途の時間もほとんど無いわけだ。
ん、分かってますって。ダイジョブ、盛り上がっていきます、22日、29日のプラネタリウムコンサートに向けて。お客様に、必ず言わせてみせるから。「ありがとう!感動した!」(笑)って。私が演奏するわけでも、プラネタリウム操作できるわけでもないけどね。
1月29日
■年齢のせいもありますが、ちょっと疲れが溜まってきており、それで週末とか来週のハードワークも目に見えておりますし、それなのに昨夜は今度上演を企画している韓国のミニ劇団のたいへん土俗的で愉快な寸劇のビデオを明け方まで観ていたりしましたので、午後から休みをもらおうと考えておりました。でそれを言い出さないうちに、札幌の印刷所から、小林多喜二の肖像写真を借りに午後3時頃に伺いたいとお電話。写真だけなら誰かに預けておけばいいかなー、と思っていると、北海道新聞の猫島さんから製本ボランティアの手作り『雪明りの路』の取材をしたいとお電話。これはぜひ出してもらいたいから、ああ、きょうはやっぱり休めないかな。そうこうするうちに製本ボランティアの指導をしてくださってる北間先生が、今度展示する製本の行程がわかる途中の段階の本を順序よく組み合わせたものを持ってきてくださる。ほとんど北間先生とそのお手伝いの方々にお任せなんだけども、火を着けてしまったのは私だ。「みんな結構愛着湧いてきちゃったみたいよ」。うーむ、後へは戻れん。
気がつけば、もう4時。博物館の石川さんから電話。マネキンが届きましたとのことで、これは早速見に行かなければならない。マネキン見届けた後、石川さんが、「おもしろいもの見せましょうか」とおっしゃる。中庭に連れて行ってくださる。博物館の中庭は巨大な雪山ができておりました。そこで子ども(おとなでも)を遊ばせるんだね。積もった雪をよそに持っていかなくて良いから一石二鳥ね。石川さんの見せたかったのは、雪山じゃなくて、大きな橇。人力橇だそうな。あれ、この上は古い椅子を壊して組み立て直したんじゃないかしら。「そうです。でもほかの部分は全部削りだして作ったものですよ」。誰が?「さっきの人」。あ、前に科学館の事務長さんやっておられた佐藤さん?確か、事務長さんやってた間に学芸員の資格も取られた。今はボランティアで博物館のお手伝いされてるんですよね。ふーん、あ、博物館は除雪機も持ってるんだ。そうね、これだけの中庭あれば。でも、この除雪機のガレージ、かわいいですね。人が住めそうだな。「これも佐藤さんの手作りです」。えー!?
石川さん、楽しげだったな。博物館、変わりつつある。気がつかないうちに、変わりつつある。負けるぞ、ほんとに。
運河沿いのホテルとかレストランにずらりと黄色い旗立てて、それぞれの店の名前と、「ただいま営業中」と染めてある。で、まさか、と思ったのですが、博物館前にはやっぱりこの幟が立っていて「小樽市博物館 ただいま営業中」。思わず笑いましたが、うーん、負けるぞ、ほんとうに。
1月28日
■ガンガン屋台だけれども、私たちがお手伝いするのはガンガン部隊のおばさんたちがたむろしていた待合室風景の再現と、昭和30年代の家庭の居間の再現。
待合室風景は、「小樽市場物語」のときに文学館の壁いっぱいの大作を描いてくださった菊地義美さんに今回も頼ることになりました。
まず私が何枚か用意した写真をもとに田中真理さんがラフスケッチを描いてくれて、それをもとに菊地さんがご自分の記憶でさらにディテールを書き込んだものを仕上げてくださるはず。それをコンピュータで市場の壁いっぱいの大きさに拡大します。
博物館で取り寄せてくれるディスプレー用のマネキンにガンガンのおばさん達が身につけていた服装を着せるわけですが、問題は小道具。菊地義美さんは、実際に市場で育った方で、ホンモノの御用籠、帆前掛、携帯用の棒はかりなど今もお持ちでおられる。ただ肝心のガンガン(魚などを運ぶブリキ缶)が、どうしても見つからず。経済部の佐藤さんたちが八方手を尽くしても見つからず。博物館の石川さんも小樽はもちろん、余市、留萌とあちこちに尋ねてもどうしても見つからなかったのが、道南の渡島管内の博物館に問い合わせたところ、森町や八雲町の博物館に保存されているという報告があったそうで、近日中にあっち方面に走るそうです。今回のシンボルみたいなものだから、まずは良かった。
30年代は、文化財担当の青木さんにお願いして発掘現場の休憩所に使っている畳を貸してもらい、六畳間再現。そこにアンティークショップの叫児楼さんの30年代ものをいくつか配置すればあらまし出来上がり。ここでも田中真理さんのラフスケッチにみんな感心しきりです。
土曜日、午後には現場で作り込み開始いたします。良かったら見に来てくださいね。
話、がらりと変わりますが、祝・朝青龍全勝優勝。この人をめぐって「横綱の品格」という言葉がやたらに飛び交いますが、私思いますに、横綱の品格は〈相撲における〉圧倒的な強さからのみ生じるもの。北の湖理事長が、朝青龍のことを「物に動じない性格なんだろう」と評したと伝えられますが、私が感心していたのは理事長自身が朝青龍バッシング騒動に全く動じていた風がないところ。私の記憶では北の湖の全盛時代、まったく似たような悪口を浴びせられていた。とりわけ、勝負のついた(ように見える)相手にとどめを刺すところね。さらに土俵下に落ちた相手に手を貸さないことろ。そして、それについては北の湖自身が語っていたと思う。「落ちたのがもしも自分だったら思うからだ。手を伸べてくれるな、と。屈辱に輪をかけてくれるな、と」。さらにこのようなことも言っていたと思う(私の思いこみかも知れませんが)。「横綱は勝たなければならない。横綱の務めはそれに尽きる。それも相手が絶望的になるような強さで」。勝負に関していっさいの言い訳は許されないんだね。だから、「とどめを刺す」。
何だろうね、横綱審議会って。落ちそうになった相手を抱えてやったから、「心の成長の兆しがみられる」って。
ほんとうに、もっともっと圧倒的に強くなってほしいな。的はずれのドーカツを繰り返す某球団オーナーや、「理想の生徒会長」みたいなヌルい〈心・技・体〉論を展開して飽きないらしい脚本家を〈絶望的に〉黙り込ませるほどに。
1月12日
■きょうは、科学館との合同企画のプラネタリウム・コンサートでオルガンを演奏していただく中村祐子さんが寄ってくださって、いまはまだ夢喫茶に置いてあるミニ・オルガンで数曲弾いていかれました。文学館にも初めて寄られた、とのことで、試し弾きだったのですが、あの古色蒼然とした玩具のようなオルガンが、パイプオルガンのように(少し大げさかな)鳴り響きましたよ。さすが、構造的に弾きにくいところがいくつかあるようですが(明治末期の国産品です)その音の豊かさには中村さんご自身が驚かれたようです。中村さんは国立音大を出られた後、パイプオルガンを習得し、さらにイギリスに6年ほど生活する間にその技術を高められた方です。イギリスでは小さな教会にもパイプオルガンは備えられているようですが、それを弾きこなすことのできる人は、やはり少なくなっているとのこと。小樽に住まわれるようになってから2年ほどとのことですが、パイプオルガンはおろか足踏みオルガンを弾く機会もあまりなくて、と残念がっておられました。それだけに、文学館のミニオルガンには、思いの外感動されたとのことです。プラネタリウム・コンサートがますます楽しみになってきました。
午後からは、新光町にお住いの76歳になる方を訪ねました。「こどもたちの戦争体験」の初取材です。2歳ほど年下の友人の方もいらしており、文字どおり貴重なお話を聞くことができました。奥様も友人の方と同年輩で、お一人は勤労動員、お一人は援農、お一人は特殊な軍需産業に従事する工員を養成するための学校と、「あの時代」それぞれ別の場所におられた人たちです。きょうは、ひとまず2時間ほど。でも、これは長丁場、そしてけっこうヘヴィな仕事になりそうだな。
「青春日記」、以前ほどの書き込みはなくなりましたが、このサイトに寄られた方は、ときどき読んでみてください。先日のアキエちゃんの書き込みには少し驚きました。エンバーマ−というような仕事、私も存じませんでしたが、どこで知ったのか。人から聞いたのか、テレビや映画からか、小説、マンガからかは分かりませんが、それに瞬時に気持ちを寄せること自体がすごいな、と思います。彼女がこのことにいつまで関心を持ち続けるか、あるいはほんとうにその道に進んでいくのか、それは何ともいえませんが、Majicoメンバーも、つまづいたり落ち込んだりしながら、着実に歩いているんだな、と嬉しくなりました。そして、それと同じくらいに嬉しかったのは、この書き込みに反応して、速攻情報を寄せてくれた人がいたこと。「ブルー」さんに、この場でも、心から感謝です。
1月9日
■午後7時から10時すぎまで、小樽中央市場の事務所で「小樽・雪あかりの路」の会期中にやる『ガンガン屋台』の打合せ。経済部のサトウさんと、市街地活性化対策室のワタナベさんが小樽市側のとりまとめ役で、私は傍聴していただけですが、とても楽しかった。市場のご主人たちは大方若い人たちが中心。肩に力も入りすぎず、でもまじめに和やかに盛り上がっていました。こんなメニューが検討されてましたよ。
ガンガン鍋(サケ、タラ、すり身、その他魚貝類、味噌味)
ガンガン焼(ホタテ、イカ、ホッケ、ニシン)
焼肉(ラム、ブタ)
ザンギ、手羽先揚げ
土鍋ラーメン
刺身盛合わせ
おでん(イカ、ホタテ、エビ)
ガンガン丼(海鮮丼)
ゆきあかり丼(イクラ+山芋+のり+オクラ)
煮付(カスベ)
これでも、原案からはだいぶ削られたのですが、市場の人たちも調理のプロではありませんから、「串さすのってけっこうむずかしいぞ」「焼いてるうちに焦げて落としたりするからね」「おでんは、味噌味?海産物いれたら味噌味のおでんなんて食えないよ」「ゆきあかり丼は、イメージで色合い考えただけです」「いや、これは具材の取り合わせも悪くないよ」なんてね。調理道具の調達や場所の配置など、話しあうことはいっぱいあったのですが、何と行っても問題は人手。ここにくると、みんな顔を見合わせてしまう。一日4時間の開店といっても、10日間の長丁場だからね。ここで浮上してくるのが、やっぱりボランティアの問題ですね。さて、どのようにするのかな。
ウチは博物館とともに、ガンガン部隊ブース、30年代ブース担当です。さて、どのようにしようかな。
1月8日
■天気予報のとおり、昼過ぎあたりから、えらく荒れ出しました。台風並みの低気圧が東のほうに居座ってるみたいね。それでも何が楽しいのか(私にはわかりますけど)半日くらいJJ's
Cafe でネットのぞいたり、古本のあたり一巡りしたり、夢喫茶のタイプライターいじったりしている中学生。私は顔を覚えられないたちなので、同じ子が来てるのかどうかはっきりしないんだけど、朝里中学校の子が最近きているみたい。それも1年の子だったり3年生だったり。Majicoの中心メンバーだった菁園中学校とか西陵中学校とかは、ほんとうに街のまんなかだから、ここからもすぐ近くなんだが、朝里中学校って、歩いてくると40分くらいかかるんじゃない?バスに乗ってくるのかなあ。私は気にはなるが、まだ敢えて声はかけない。カウンターのなかにいる私に背を向けてネットやってる子たちのあいだの空間がね、ほんとうに水のように風のように、なるからさ、今にね。そのときに、声をかける。何かやろうよ、Majicoみたいに夢中になれそうなことを。
こんな日にバタバタと駆け込んでくる観光客らしいおばさん一人。「室生犀星のなんかやってるのかい」。室生犀星はこっちの人ではありませんので、展示はしておりません、と、窓口で星田さんがていねいに応対してくれている。「どんな人がいるのさ」とおばさん。小林多喜二とか伊藤整とか、と説明をしようとするのをさえぎるみたいに、「それはこっちの人なのかい、偉い人なのかい、いや、言葉づかいが乱暴でわるいね、こんなタチなんでね」。それでも星田さんがていねいに説明を続けようとしてくれてましたが、「わかった、わかった。きょうは他をまわることにして、またこんど来るよ、それにしても凄い天気だね。歩きにくくてしょうがないね。さっきもすべってひっくり返るとこだったよ。小林多喜二はすばらしい、ワタシはすべるらしい、ってか」
私はカウンターのなかで、笑いをこらえるのに必死でございました。
1月1日
■あけましておめでとうございます。
昨年末に、内心待ちわびていた朗報。富田さんの就職が決まったということだ。仕事はまちがいなく激務だろうし、これまでのように頼り、甘えることはできないだろう。けれどもわずかの時間をみつけて、ぜひ寄ってほしい。その僅かの時間を割いてもらうことが、本来のボランティアかと思う。それが持続できるようなら、ボランティアの理想型のモデルになるだろう。もちろんボランティアは多種多様。けれどもそこには芯が必要だ。
その富田さんはどのようなボランティアをやってくれていたのか。ほんの一例だけを、改めて紹介しておきたい。この館報の編集後記にも書いたのだけれども、ボランティアという以上に、これがほんとうの公務員スピリットというべきココロザシだ。私は、このスピリットに沿って小樽文学館と小樽文學舎の体力を高めていきたい。
経済部のサトウさんが、「小樽・雪あかりの路」にあわせて、小樽中央市場でやろうとしている「ガンガン市場」の企画をまくしたててくれた。一斗缶を担いで小樽まで買い出しに集まってきたという「ガンガン部隊」のおばさんたちが活躍した昭和30年代初期の市場を再現するというのが基本コンセプトだということだ。おもしろそうだ。おもしろそうだ、という以上に、私はサトウさんの勢いに圧倒された。市場の平面図を広げ、ぐるぐると鉛筆を回しながらしゃべりまくる(絵もうまい)。
「一斗缶を100個集め、それをひっくり返し、このように加工してイスにして、大型のテーブルをここから調達して、ダルマストーブも手にはいるから、そこでスルメをあぶるとか、そうだ、一斗缶をアーチ型に積み上げて、底に『ガンガン市場』って文字を切り抜き、後ろからカンテラを当てたらどうだろう、オープニングは鏡割りをしよう」(カネがないよ、って横から静かに突っ込むもう一人の担当者、市街地活性化対策室のワタナベさん)。「いいよ、形だけさ、その辺で安い酒買ってきて半分だけ入れときゃいい。で、主役は『ガンガン部隊』だからね、何とか中古のマネキン改造できないもんかな。昔の駅の待合室も再現できないだろうか」。
はは、おもしろうそう、ってか、これまでウチで半ばやってきたことではありませんか。で、予算は、人手は、時間は?聞くまでもないか……。
「みんなキチガイじみてる、っていいますよ。でもね、やんなきゃなんない。市役所にも全課メール打ちます。おもしろい、と思ったら手を挙げてくれ、って。もちろん、完璧ボランティアで」。
はは、いいね。これで手を挙げてくれるヤツこそ、まちがいないな、これからの小樽市をしょっていく連中だ。へ、私?やりますよ、もちろん。ここで噛まなきゃ、〈文学館の名がすたる〉。科学館の方?「天国の本屋」ロケセット組んだ倉庫のイベント?カンジンの夜間開館する文学館?ふ、何とかなるしょ。
勢いだけだろ、って?あのね、澱んだ水たまりでもそのまんなかに手を突っ込んでガムシャラに掻き回してれば渦がゆっくり回り出すの。渦が大きくなったら、手を引き抜いてももう大渦は止まらなくなるの。ムチャクチャに掻き回す最初の馬鹿者。
いまの文学館は、その片棒を担ぐよ。
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