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文責/市立小樽文学館・玉川薫 |
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■12月28日 「試される大地」とは、北海道各地に貼ってあるポスターのキャッチコピー。誰が考えたのか知らぬが、これは長い間空虚なるコピーでありました。ところがここに来て、一気に実体化した。空虚なかけ声が実体化するとどんなに苛酷なことになるのか。底意地の悪い嘲笑が仄見えるような。 文化行政など砂の塔、と私は多少自覚しているつもりでしたが、それでも、端的に言えば図書館がこんなにあっさり閉館決めるとは思ってもみなかった。じゃあどこへ行く。何をしたらいい。 今、私の手元に一枚のコピーあり。これは2007年1月発行の札幌の某美術館の友の会会報に寄稿された夕張市美術館館長さんの一文。 タイトルは「存続を求めながら代替え案を模索」とあります。できれば全文引用したいくらい、激しい感銘を受けた。文章末尾のほうだけ少し。 閉館決定、のニュースが報じられたのが確か10月。館長さんの原稿は、その後に書かれたものでしょう(そう信じたい)。だとすると、まだ「模索中である」。 この現状から「模索中である」の一言。凡百、凡万の「文化行政論」を吹き飛ばす切実、真剣があります。 ■12月21日 楽しい。 私はいわゆる文科系の人間、といえば聞こえがいいだけで、要するに数学・物理的思考が困難な人間。それでも小学生のころは学研の『学習』より『科学』。家はビンボーでしたが、これだけは両方買ってくれていたのね。それでも『学習』より『科学』。もちろん「付録」が決め手、だったのですが、中味もおもしろかった。 本日の見学。金属のボールがスパイラルレールを走り回るヤツなど、何時間眺めていてもあきない。科学館の展示物はひんぱんに更新しなければ無意味、と断言される方もおられるのだが、おもしろいものはいつまで経っても面白い。プラネタリウムだって最新の機能が絶対なければならないわけじゃあない(と思う)。 きょう私が面白く思ったのは、「ボディーソニック」という展示物。ちょっと大きめのモニターの動画に連動して足もとのパネルが振動する、という、ささやかといえばささやか。今どき、ン10万円で揃えられるご家庭用ミニシアターの装置でも、ずっと迫力ありますよ、って量販店のお兄さんのツッコミには耳も貸さないのね。 あと、これも初めてやってみました。「遅れてくる声」。ヘッドホンにマイクロフォンがついておりまして、それで喋るとね、自分の声がワンテンポ遅れて聞こえてくる。「普段、人は自分の声を聴きながら無意識に訂正しつつしゃべっているので、このように遅れて自分の声が聞こえると、非常にしゃべりづらいのです」というような説明があります。なるほど!新鮮な驚き。 うーん、こっから先は「正論」じゃない。それは分かっておりますが、敢えて。人が(私が、と限定してもいいのですが)科学館だけじゃない、ミュージアム全般に求めるのは、最新の、正確な情報ではない、いえ、少なくとも情報だけではないのね。漠然と流されていた日常を、ちょっと違った角度から揺すぶられる、あるいは輪郭のピントを合わせてくれる、そのことから生じる驚き、感動であります。その出会いは、何度繰り返してもあきることがない。 ほんとは(もう遅いけど)、ちょっとやりたかったのですよ。ポエム・イン・青少年科学技術館。 ■12月13日 もともと、このサイトをデザイン、設計してくださったのはprotoさん(コピーライター)とre-puinさん(ゲーム作家・小説家)。お二人ともプロ中のプロですが、一面識もないお二人にいきなり、サイトを作っていただきたい、とメール差し上げたのは私。当時ネット上の日記など拝見し、凄い読書家である、センスが素晴らしい、Mac使いである、札幌にお住まいらしい、ゲームもプロのお仕事してるらしい(最後はあまり関係ないけど)、というだけの無謀、乱暴。 どうやら久しぶりにサイトご覧になったらしいprotoさん、なんじゃ、こりゃあ、と驚かれた(恐らく……)。 というわけで、気分も一新。張り切って更新してまいりましょう(滝汗)。 |