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■1月25日
「カフェと古本」は、さまざまな人を導入する「装置」であります。
もちろん、なかには風変わりな人もお出でになる。
どうしてもマユをひそめてしまう人もいるのね。
例えば、小路君が「サンキューじいさん」と呼んでいる人がいます。
だいたい毎週日曜日にお出でであった。必ず「明日は月曜日で休みかい」と大声でお聞きになる。
コーヒーに大量に砂糖を入れ、大量にこぼされる。そして大声で「サンキュー、グッバイ」と言ってお帰りになる。
「サンキューじいさん」は、最近微妙に行動パターンを変えられたようで、ウィークデーにも突然あらわれるようになりました。
先日は、土曜日でしたが「大人のための読み聞かせ 朗読の時間」。泉鏡花「外科室」が佳境に入り、カフェも静まりかえります。すると突然、「今日は何かやってるのかい!」と大声が。
あわ、あわ。さすがの小路君もプチ・パニックね。
ひととおりイベント終了した後、ま、あのくらいで帰ってくれればいいほうじゃないの、と私。
「だって、タマガワさん。あのジイさん、床にツバ吐いてったんですよ、チバさんあわてて拭いてくれたんだから」と、小路君はまだプチ・キレ状態です。
きのう、その「サンキューじいさん」がまたお出でになった。最近、よくカフェに来て静かに勉強をなさっているお嬢さんに「サンキューじいさん」話しかけ始めました。
怖がらせちゃいけないな。いらっしゃいませ、と声をかけたら、カウンターに近づいてきます。手に『小樽詩話会』を持っておられる。「医者がマブタを裏返して、メダマをつかみだす、って、どういうことだい」。?。
ああ、ここですか。「眼科医が瞼を抓んで裏返すように/指先がそっときみをつかんで/暗がりのなかから引っぱり出す」。うーん、現代詩って難しいですね。これ、題が「ボタン」って書いてあります。お医者さんみたいに書いてありますが、これメダマじゃなくて、ボタンをつまむようすなんじゃないですかね。
「ああ、ボタンか。なるほどなあ。勉強せんといかんなあ」。「サンキュー、ありがと。グッバイ」。
……。まさか、「サンキューじいさん」と現代詩論を交わすとは思いも寄りませんでした。
あいかわらず、展示室部分に一歩踏み込む(つまり入館料を支払ってお入りになる)お客様は少なめに経緯しておるのですが、JJ's
Cafe 、愉快な人たち千客万来です。(「サンキュー」もですか、とまだ不機嫌な小路君だが)
■1月13日
小樽商大の木村ゼミの小林さんの提案を受けて、こんなのを、やることになりました。
ニンテンドーファンを自認する私ですが、ピクトチャットとは、してやられた感じ。
やってみなければ何ともいえぬ、けれども、世代および性別および興味・関心の方向およびモロモロのあいだのバリアをあっさり乗り越える可能性、きわめて大なり。
だってDS使うのだもの。DSの戦略がまさにバリア超えであり、それを爆発的に成功させたのだもの。
DS(ひょっとしたらWiiも)がすでにゲームの域を超えた、というのは誰もが認めるところですが、その意味がさまざまなエリアで、さまざまなヴァリエーションでかたちを取り始めるのは、きっとこれから。前にもチラと書いたのだけれど、DSでポケモンやってる子供たちは、とっくに国境超えてフツウに会話(電話のように、です)をしておるのですよ。それに気がついている親御さん、先生、文部科学省のお役人さん、どのくらいおられるのかしら。
ということでまずは手近な人たちに認識していただこうと、本日DS持参いたしたのですが、ピクトチャットやる前に、皆さん脳トレに夢中であります。
これが実年齢なかなか下回れないんだよねえ。「年齢相応なら十分じゃん。何ぜいたく言ってるのさ」とチバさん。
あのね、5×5のマスに1から25までの数字がランダムに出るのを2分間で覚えて、再現させるのありますが、あれがどうしてもネックになるんだよね。せいぜい5つか6つしか覚えられないの。あんなの10以上覚えられる人、いるのかなあ。
「じゃ私が」と、いちばん若いスズポンことスズキさん。「21個覚えられました」。がーん。
脳年齢、って優しい表現ね。バリアを超える、って、さりげない気遣いもされているのだね。
■1月11日
凡平カルタ、おかげさまで好評のうちに予約完売をしましたが、これを作るのに手伝ってくださったボラさんのミクシィ日記によりますと、凡平カルタで遊ぼうと知人に持ちかけたところ、文字が小さくて読みにくい、いろはカルタのようにアタマの一文字がない、との理由で却下され、結局マージャンをなさった、とのことです。
凡平カルタもマージャンには敵わなかったの巻、でありますが、たいへん結構なことでありこんなことをフィードバックしていってホンモノのオリジナルカルタ作り、オリジナル商品作り、オリジナル活動が始まれば怖いものないね。時間が掛かるのは当然でもあります。
凡平カルタもボランティアオリジナルであること、かなり意図的に吹聴したのですが、実際のところは文学館の職員が大半を手掛けております。お渡しできたカルタの仕上げは見事でしたが、こういうのができるのはベテランの女性職員たち。いわゆる嘱託職員ですね。
カルタを裁断するという一見簡単なお仕事でも、先日ボランティアの皆様だけでやっていただいたところ、約三分の二がボツ判定されちゃいました(判定員、小路リーダー)。
文学館・美術館の嘱託職員の女性たち、夏秋さん、石垣さん、笹原さん、千葉さん、鈴木さんの存在感はまことに大きいものがあり、実際に彼女たちがいなければ日常業務特別展その他もろもろの事業は完全に麻痺します。もともと優れた能力もった人達が経験積んで、他の誰も及ばないエキスパートになっているので、両館の最大の財産といえば(どんな「貴重な」美術品、文学資料より)彼女たちである、と断言できます。
何でこんなこと急に書き始めたのかといいますと、昨夜、篠原涼子さん主演の「ハケンの品格」というドラマを見ていて思うところ多々あったからであり、どうやら昨今の民間企業における「ハケン」の立場と、公共あるいは準公共機関における「嘱託職員」の立場にかなり相通ずるものがあるな、と思ったからでもあります。
で、思い立って先ほどこの始まったばかりのドラマのサイトを見、特設BBSの書き込みを見れば、現実の「ハケン」さんからの書き込み殺到。
一話目から超超超面白かったです!!
私もずーっと派遣社員としていろんな会社で働いています。
正直、この会社のように正社員VS派遣社員ということは今までありませんでしたが、ドラマとして単純に楽しめました。
春子さんの「信じられるのは、自分とスキルだけ」の言葉をメモたりして。。。。
ただ、今日派遣先の会社に来てドラマの話をしましたが、正社員の方は「複雑・・・」みたいなことを言われてました。会社では、話題にしにくい内容かもと感じました。
とか
仕事ができるできないは別として、日頃、正社員に対しなんとなく負い目を感じながら仕事をしています。正社員は口ばっかりで使えない人が多い、というのが私の経験上の意見です。
だから、このドラマは初回からスカッとしました。
とか
派遣社員として働いています。
このドラマに興味を持ち、見てみましたが派遣の立場としてはとても苦痛なドラマだと思いました。途中でチャンネルをかえてしまったのでドラマの本質までは見抜けなかったのですが・・・。
「うちのハケンが・・・」などというセイフは聞くだけで悲しくなりました。
社員は派遣に対して良くないイメージを持っている人もいます。その差別がある社会にスポットをあてて欲しくなかったです。スタッフの皆さん、私達が内に秘めて我慢している部分をもう少しわかって下さい。お願いします。。。もう見ることはないと思いますが、今後のドラマ展開に期待しています。
とか
実際にはありえない話なので、リアリティなど求めず見ると、かなり痛快なドラマです。
ありえない時給・出来るはずのない態度・言えるはずの無い言葉。
自分より仕事の出来ない社員に一度ぶつけてみたい言葉を代弁してくれているようでスカッとします。
どーれ、仕方ない明日も頑張るしかないかぁ〜!!
と思わせてくれるドラマでした。
とか
素晴らしい! このハケン業界のエンジニアとして、自分の身を自身で如何に守るかを教え、業務とプライベート、業務と有償/無償サービスの線引き、使い分けの重要さを教えてきた自分としては、最近の(昔からも居るけど)甘えたハケン達に是非見て欲しいドラマです。
とか
大前春子さんという人物設定が現実的でないと思いますが。。
特殊なスキルがあるようですし、経験も豊富なようですし、貯蓄もあるだろうし、年も30前半のようだし、自分のやりたい仕事が見えていてもおかしくないと思うのですが、、なぜ派遣社員なのですか?設定から物語を書いているのですか?
派遣社員だからとか、正社員だからとか差別する人々が思うだけで、自分の立場は自分で選んだものだし、だから何?という感じです。
とか
この掲示板をまず記入する前に読ませて頂きましたが、実際の雇う側・雇われる側双方の言い分が多彩でとても興奮しました。
このドラマのテーマを掲げるにあたって制作者の方々はそれなりの「覚悟」はおありなのだろうと思います。時事問題である以上事は慎重にいくべきではないかと察します。ノンフィクでやるなら出来るだけ事実に基づいて、そうでなければとことんフィクにするべきです。ドラマの合間に統計やグラフ等アンケート結果を差し込む事で番組に対する「納得」感や「肯定」感が浮き彫りになり、より楽しめると思います。
とか
『正社員イズベスト』の時代は終わってもいいんでしょうか?労働者は、『人』ではなく『もの』になってしまっていいんでしょうか?働く『人』ではなく『もの』。今の国の雇用体制や派遣労働法は『労働者』を『労働物』にしていると思います。
春子はスーパー派遣かもしれない。けど、描かれ方が極端すぎて気分があまりよくないです。労働に『スキル』は必要だけど、でも同時に『心』がなければゼッタイに仕事は出来ない。『即戦力』というが、何故『即戦力』がなければならないのか。今、会社や社会に人材を『育成』する余裕がないことが問題。昔は、新卒でも中途でも正社員で人材を『育成』していた。
そして、育てた人材を大切にしていた。
仕事とは、一体何なのか、それを描いて欲しい。
時給分働けば、それでいいのか??
むむむ。むう。深刻になってきてしまった……(この項、続く)
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