低温時発芽試験から ’めんどり育苗’の勧め
2007年04月20日最終更新
低温時発芽試験と’めんどり発根による育苗’ができます。
’めんどり育苗’とは・・自分のアイデアによる、’めんどり発根’に始まる、寒冷時の育苗方法です。早春と晩秋に活躍します。
’めんどり発根’の良さは、自分の体温で発根を促進しているので、自分が育てているのだと実感できること、購入エネルギーを使わないこと、また、発根の様子を観察し発芽率を早期に確認できること、にあります。低温時に簡便確実に発根し、良いスタートを切ることができます。
秋、播種適期を過ぎた種子の発根を促進し、追いつかせようとする場合にも、有効です。
発芽試験と’めんどり発根’
1. 吸湿性の紙(硬めのペーパータオル)を5〜10cm四方大に切り、この紙片を縦・横とも3つ折りにします。これで 種子10粒ほど(必要数の5割増し)を包み、極細油性ペンで種類を書き、湿らせてから、ファスナーつきポリ袋(普通は50×80mm)に密閉します(写真1)。2001年の開始時期は、唐辛子、茄子が2月26日でした。3月5日の種苗交換会で入手した「たかのつめ」は、その直後に開始しました。
2. これを昼夜とも自分のポケットに入れて体温で暖め、毎日観察します。豆類など大粒種子の場合は、吸水量が多いため、紙片が乾きやすいので、毎日観察して、紙が乾かなくなるまで、湿らせます。早いものは2〜3日で根が現れます。開始3日後からは、開封して観察します。好光性種子の場合については、末尾に追記しました。
以下は、めんどり発根後の処理です。1〜7全体を’めんどり育苗’と呼んでいます。このネーミングは苦しいですが、最初から使っているもので。
3.発根したら、2号ポットに播種(写真3 根があるので移植か)し、灌水します。普通は水平に置き、覆土します。大粒種子は根も太いので、根先を下向きに。用土は、赤玉6・ 腐葉土4程度。腐葉土は自家製で、荒い篩から落ちたのを熱気処理したものです。4. 鉢皿にまとめ、室内で発芽を待ちます。昼間はガラス越しに日の当たる場所に置き、無暖房となる睡眠時だけ、足温器などで加温(写真4)します。温度調節ダイアルがあれば、弱〜中にしておきます。
5. 発芽が揃ったら、ベランダで日に当てて徒長を防ぎ、夜間は室内に置いて加温します。
6. 本葉が出始めたら、1本ずつ2号ポットに植えます。昼夜の管理は、従前どおりです。ポット数が多くなってきたら、足温器では数が置けないので、電気座布団とかホッとマットを利用します。7. 成長にあわせ、2.5号へ。トウガラシ類以外はさらに3号へとゆるめ、5月連休末期に定植します。トウガラシ類は、果菜の中でも最も高温を好むので、5月中旬に定植します。
1. 品種名を書き、十分に湿らせて
いくつかをポリ袋に密閉2 発根したズッキーニ。 07.4.14め
んどり発根処理開始→16日が播種
適日。17日播種時は伸びすぎ。3. 白い根がこの程度伸び たら、
2号ポットに並べ、覆土4 .少数のうちは、鉢皿と足温器
利用5. 4月中旬までの夜間は、電気座
布団で底から加温
好光性とされる野菜種子 アブラナ科【キャベツ類、白菜ほか菜類、かぶ、大根】、ウリ科【スイカ、メロン (かぼちゃ、きゅうり、にがうりは可)】、キク科【春菊、レタス類 (ごぼうは可)】、セリ科【セルリー、ニンジン、ミツバ、パセリー】、ナス科【トマト、(ほおずきトマト、なす、ピーマンは可)】、いちご、しそ、オクラ(可)、モロヘイヤ(ここで「可」とは、めんどり発芽した意)
好光性とされる草花等種子 アルメリア、カルセオラリア、カンパニュラ、グロキシニア、サラセニア、ジギタリス、シネラリア、ペチュニア、ペロニカ、ムシトリスミレ、ムシトリナデシコ
一般的な早春蒔き種子のうち、トマト、ベゴニア、ペチュニアなどの好光性種子も、写真1のポリ袋を日中は日向に置くことで、発根します。