今週のペンデレッキー
Krzysztof Pendereckiが作曲した無伴奏テューバのためのカプリチオ(Capriccio for Solo Tuba)という曲をご存じでしょうか?
Schottから出ているこの譜面は、ヴォーンウィリアムズ、ヒンデミットと並ぶテューバの3大クラシックレパートリーといってもよいのではないかとおもわれます。この曲は、ロジャー・ボボ氏の録音が有名ですが、他にも多数録音があります。
有名な物としては、・Tuba libera (Roger Bobo)
・Daniel in the Lion`s Den(Daniel Perantoni)
・GOURAY PLAYS TUBA(James Gourlay)
などがあります。個人的には、ダニエル・ペラントーニ氏の流れるような吹き方がよいと思っています。この曲をよどみなく、淡々と吹くのは非常に困難で、ロジャー・ボボ氏でさえ、ブレス部で音楽がとぎれがちでした。
また、ジェームズ・ガーレー氏は、高音が苦手なのか、人をくっているのか特定以上のハイトーンはシャウトしていました(他の作品でもハイトーンでシャウトを使っている)。曲は大きく二つの部分からなり、12音技法と無限音階の組み合わせである前半部分と変則的なワルツの後半部分、そして初めの音型を引き継いだフィナーレ部というA−B−A`の3部からできています。
前半部分はFから始まり、半音進行で動いていきます。途中15度(!)や7度といういやな跳躍をともないながらFはあちらこちらと半音で流れていき、前半の最後にはできるだけ高い音、できるだけ低い音へと開いていってしまいます。
最低音から引きずるようなグリッサンドで後半部に入っていきまことにのれないワルツへと変わります。
ひとしきりのワルツの後、なぜか自然に(?)はじめの音型に戻り、フィナーレを迎えます。最後はBb-Bbのオクターブで締めます。一昔前の現代作品という感じがひしひしと伝わってくるこの曲、4オクターブ近い跳躍、15度や7度といった跳躍、跳躍のオンパレードです。また、フラッターやベンド・グリッサンドといった奏法も要求され、何よりも矢印や波線などによる音の指定、調性がなかったり、縦線が引いてないなど現代作品の雰囲気がいっぱい詰まっています。
/ 使用楽器 テンポ
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