テューバの調性

 

左の楽器をご覧下さい。レバーが6つついています。

 金管楽器は、通常3〜4つのバルブで音を出します。鍵盤楽器の鍵盤の数、木管楽器のキーの数(リコーダーでさえ穴が10個ありますよね)、弦楽器のポジション(ギターのフレットなど)から比べると、音階の出せる楽器としては非常に少ないですよね。

 なぜかというと、金管楽器というのはバルブを使わないでもいくつかの音を出せるからなんですね。では、どのくらいの音が出せるのでしょう?

 これは、Cc管と呼ばれる調性を持ったテューバがバルブ無しで出せる音です。(はい、そこの君!何度もエーっていわないで!)楽器の本などには、8ぐらいまでの音がチューバの音域と書かれているので、「そこまでしかでない!」と洗脳されてしまっている人も多いですが、出す人が出せば、でます。矢印は、ピアノの音よりもうわずった、又はぶら下がったところの音がでることを示しています。

 この音の並びは、倍音列といい、金管特有のものではありません。この倍音列は、管の長さに合わせて変化していきます。例えば少し管を足してやればその管は、

と言う音を出せるようになります。管は長くすると1の音(第1倍音と言います)が低くなっていくので、この場合は1音分長くなっているわけですね。この倍音をバルブ無しで出せる楽器をBb管といいます。

 このように、第1倍音でどの音がでるかによってその楽器の調性(調子)が決まります。テューバの場合、よく使われるのは、Bb管・Cc管・F管・Eb管の4種類です。


F管倍音列

Eb管倍音列

 F管・Eb管は、管の長さがCc管・Bb管の3分の2くらいしかないので、軽く、運搬が楽です。パワーのそれほどいらない金管5重奏や強烈なハイトーンが要求される独奏(チューバって?参照)では、短い管は吹くのが楽なのでしばしばこちらが使われます。F管には円筒管が多く、Eb管には円錐管が多いので、音色はF管の方が明るくはっきりとした音、Eb管の方がたっぷりとした柔らかい音がでることが多いです。呼び方もFテューバ、Ebバスと言うことがあります。

 Cc管・Bb管は、より低い音が出せるため、オーケストラ、吹奏楽などの最低音パートを受け持つことが多い楽器です。もちろん独奏やアンサンブルなどでも使えますが、音域的に、音量(そんなにでかく吹かなくてもいいよ!って言われる。)的に持て余すことがしばしばあります。Cテューバ・Bbテューバ・Bbバスと呼ばれる楽器があります。Bb管はCc管よりちょっと長く、持っている倍音がb(フラット)系の音が多いため、印象的には暗めの音に聞こえます。また、バスは管の形状が違うため、柔らかい豊かな響きがします。

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