詩巻(心の花T) 1934年

 裸婦がひろげた巻物から蝶が誕生しようとしている。

 周りは花畑であろうか、童子が踊っている。

 現実にはありえない空間であるが、恐ろしさは無い。

 むしろ生まれた蝶は童子の成長を祝福しているかのようであり、

 裸婦の表情も優しい。

 安規の作品には蝶が登場するものが少なくない(心の花Vにも登場する)

 蝶は安規にとって夢なのか、幻なのか。