不思議な版画です。男が蝶を吐いている。壁には男と蝶の影が映っています。
正面の障子に映った小さな蝶は、大きな蝶へと近づいています。男の顔は悲しげ
です。吐いた蝶は男の「思い」なのでしょうか。大きな蝶は「夢」なのでしょうか。
不気味な題名と構図ではありますが緊張感に溢れた作品で、安規の当時の境遇
が偲ばれる作品にしあがっています。