坂 村 真  民  の  世  界

よ う こ そ タ ン ポ ポ 堂 ヘ(最終更新2008.4.6)

   (  伊予市双海町・海岸通りにて(2008.4.5) 

1.今 月 の 詩 2. タ ン ポ ポ 堂 か ら           
3.「坂村真民全詩集第八巻」発刊・日めくりカレンダー・ 発売のお知らせ 4.坂村真民全著作一覧 
5.詩国バックナンバー 6.真民・祖玄二人展
7.作成者からのご挨拶 8.坂村真民関連HPリンク集
9.メッセージボード  
 

     あなたは  人目の来訪者です。 


坂村真民の略歴

明治42年1月6日  熊本県に生まれる。8歳の時に、父親

の急逝によりどん底の生活に落ちる。5人兄弟の長男とし

て母親を助け、幾多の困難と立ち向かう。昭和6年 神宮皇

学館(現皇學館大學)を卒業。25歳の時、朝鮮にて教職につ

き、36歳全州師範学校勤務中に終戦を迎える。昭和21年

から愛媛県で高校の国語教師を勤め、65歳で退職、以後詩

作に専念する。始めは短歌を志し、昭和12年『与謝野寛

評伝』を著している。四国に移住後,一遍上人の信仰に随

順して仏教精神を基調とした詩の創作に転じる。昭和37年、

月刊詩誌「詩国」を創刊、16年3月からは「鳩寿」と改題し、

以後毎月、一回も休むことなく発刊し1200部を無償で配布

 している。また詩の愛好者によって建てられる真民詩碑は

日本全国47都道府県に分布し、その数は現在,海外の

36基と合わせると約737基となる。

平成18年12月11日永眠(97歳)         

主な著書は、4.「坂村真民全著作一覧」に載せてます。

(愛媛県県民文化会館にて(16.2.1撮影)

                                                                


わたしは墓のなかにはいない 平成 20年 4 月 6日

 
わたしは墓のなかにはいない
わたしはいつもわたしの詩集のなかにいる
だからわたしに会いたいなら
わたしの詩集をひらいておくれ

わたしは墓を建てるつもりで
詩集を残しておくから
どうか幾冊かの本を
わたしと思うてくれ

妻よ 三人の子よ
法要もいらぬ
墓まいりもいらぬ
わたしは墓の下にはいないんだ


虫が鳴いていたら
それがわたしかも知れぬ
鳥が呼んでいたら
それがわたしかも知れぬ
魚が泳いでいたら
それがわたしかも知れぬ
花が咲いていたら
それがわたしかも知れぬ
蝶が舞うていたら
それがわたしかも知れぬ

わたしはいたるところに
いろいろな姿をして
とびまわっているのだ
墓のなかなどに
じっとしてはいないことを知っておくれ


  (「 自選 坂村真民詩集 」 大東出版社より)   


この詩は、昭和40年9月に発行された自費出版詩集「もっこすの唄」
に載っている詩です。
最近流行っている「千の風になって」とほぼ同じ趣旨の詩です。
今から約40年前に作られている訳ですから、こちらが元祖です。
真民さんは、遺言でもこのことを、きちんと残しています。
これから花が咲き、鳥や蝶がが忙しく飛び出すと、あなたの周りに、
真民さんが飛んで行っているのかもしれません。
蝶や鳥にそっと、声をかけてあげてください。

 
             
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