坂 村 真  民  の  世  界

よ う こ そ タ ン ポ ポ 堂 ヘ(最終更新2004.3.28)

   ( 詩国発刊500号記念・全国朴の大会(愛媛県県民文化会館16.2.1) )

 

1.鳩  寿 (創 刊 ) 第 2 号 2. タ ン ポ ポ 堂 か ら 
3.朴庵(ほうあん)例会・終了のお知らせ 4.坂村真民全著作一覧 
5.詩国バックナンバー 6.タンポポ堂ライブラリー(全国朴の大会)
7.作成者からのご挨拶 8.坂村真民関連HPリンク集
9.メッセージボード  

     あなたは  人目の来訪者です。 


坂村真民さんの略歴

明治42年1月6日  熊本県に生まれる。8歳の時に、父親

の急逝によりどん底の生活に落ちる。5人兄弟の長男とし

て母親を助け、幾多の困難と立ち向かう。昭和6年 神宮皇

学館(現皇學館大學)を卒業。25歳の時、朝鮮にて教職につ

き、36歳全州師範学校勤務中に終戦を迎える。昭和21年

から愛媛県で高校の国語教師を勤め、65歳で退職、以後詩

作に専念する。始めは短歌を志し、昭和12年『与謝野寛

評伝』を著している。四国に移住後,一遍上人の信仰に随

順して仏教精神を基調とした詩の創作に転じる。昭和37年、

月刊詩誌「詩国」を創刊、16年3月からは「鳩寿」と改題し、

以後毎月、一回も休むことなく発刊し1200部を無償で配布

 している。また詩の愛好者によって建てられる真民詩碑は

日本全国47都道府県に分布し、その数は現在,海外の32

基と合わせると約680基となる。         

主な著書は、4.「坂村真民全著作一覧」に載せてます。

(愛媛県県民文化会館にて(16.2.1撮影)

                                                                


1.鳩  寿  第 2 号 平成 16 年 4 月 1 日 発 行
             
  天の声

 飛天になるのは
 まだ早い
 取り消せと
 天の声がした
 体調も少し
 快くなったので
 わたしも
 そう思った
 地の声を
 聞こう
 春の花たちの
 生き生きした
 喜びの声々よ

  宇宙心草

 一生を宇宙に託する

 宇宙心草たち

 われも

 その一人

 ああやがて

 春らんまんの世界



  小さな仏に

  タ ンポポ堂の

 天上天下 (てんげ)

 唯我独尊の

 小さな仏に

 頭をさげる

 春のタベ

 ああ生きていることの

 ありがたさよ


  鯛の一生

 タンポポ堂は

 どこですかと

 尋ね尋ねて

 宿毛 (すくも) から

 持ってこられた

 大きなみごとな鯛

 それは生き仏のような

 尊い感じのする

 思いがした

 ああ最後は

 わたしの処に来るための

 鯛の一生よ

 魚とはいえ

 わたしは合掌した

    (宿毛は高知県の漁港の町)


  貧   乏

 貧乏していたので

 夢の多くは

 お金のこと

 汽車に乗ろうとしたら

 お金がない

 汽車は行ってしまう

 九十歳を越えても

 まだそんな夢を見る


 
 詩人として生を終る喜び

 ある日色紙同封という郵便物が届いた。色紙に何か書いてくれというのだろうと思ったが、そうでは

なくて、まことによい手紙と、色紙に書いた感動文が入っていた。

 前略 突然の文面お許し下さい。先生の読者として、また授業での支えとしてお世話になっている

一教師です。
 
 昼間の勤務二十年後、希望して夜間学級に赴任してきました。国語が専門ですが、小学校程度の

算数も担当しております。

 十七歳から九十一歳までの六十二名の生徒さんが、雨の日も風の日も、一文字一文字を知りたくて

登校して来られます。一人ひとりの人生も違い、一人ひとりの覚えていく速さも様々ですので、教科書

はありません。

同僚の教師たちと研修を重ね、教師独自のプリントを作って授業に隠んでおります。その一つとして

先生の詩集を幾度となく紹介しております。生徒さんたちは黒板に書いた一編の詩を、声に出し、

ゆっくりと自分のノートに書いていかれます。

 来月十九日に卒業式がありますが、私が担当している九十一歳と九十歳の女性が巣立っていか

れます。

 思い出として坂村真民さんに感謝の言葉として、色紙を贈ろうと勝手に作業を致しました。どうか

お受け取りください。

 一方的な文面お許しください。 

 先生もお身体大切になさってください。

                  二〇〇四年二月二十四日

                                 豊中市立第四中学校
 
                                 夜間学級 教諭 山田勝美

 
       坂 村 真 民 様

 という手紙だった。

 わたしは一読して、詩を書いてきてよかったと心から思った。こんな手紙を頂いたのは初めて

だったからである。

さて色紙が五枚入っていた。それにはそれぞれの方が、わたしの詩を読んだ喜びが書かれてあった。

全部は載せられないので一部を載せます。

       しをよんでもらうのを、たのしみにしています。
 
       むねがあつくなります。いつまでもおげんきでしをかいてください。
  
                                      清原 峯子

        しんみんさんのしは、私の心をうれしくしてくれます。
 
        げんきがでてきます。
  
                                      朴 菊花

        いつもせんせいの詩、山田先生によんでもらっています。花ひらく。
              
                                      石山 洋子

        どの詩も、わたしのむねにぐつとくるものがあります。ありがとう。
 
                                      朴 太先
   
        念ずれば花ひらく
   
        すてきなことばです。
    
                                      安部 武子

 
                   後        記
 
                           1
 
 ひどい乾皮症にかかり、かゆくてかゆくて、夜も眠れないほどです。第二号は休刊しようと

思ったが、やっと編集しました。そのつもりで読んで下さい。
 
 第一号は好評でした。発刊して良かったと思いました。大字宙大和楽の実現のためには、

旗印 (はたじるし)が必要です。よろしくお願いします。

                           2 二版となる

 「念に生きる」は大好評で二版になりました。
 
 ありがたいです。

                      

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