坂 村 真  民  の  世  界

よ う こ そ タ ン ポ ポ 堂 ヘ(最終更新2004.8.23)

   ( 青森県・八甲田山山麓のブナ原生林で(16.8.5) )

 

1.鳩  寿  第 7 号 2. タ ン ポ ポ 堂 か ら 
3.朴庵(ほうあん)例会・終了のお知らせ 4.坂村真民全著作一覧 
5.詩国バックナンバー 6.タンポポ堂ライブラリー(八甲田山・奥入瀬・白神山地)
7.作成者からのご挨拶 8.坂村真民関連HPリンク集
9.メッセージボード  

     あなたは  人目の来訪者です。 


坂村真民さんの略歴

明治42年1月6日  熊本県に生まれる。8歳の時に、父親

の急逝によりどん底の生活に落ちる。5人兄弟の長男とし

て母親を助け、幾多の困難と立ち向かう。昭和6年 神宮皇

学館(現皇學館大學)を卒業。25歳の時、朝鮮にて教職につ

き、36歳全州師範学校勤務中に終戦を迎える。昭和21年

から愛媛県で高校の国語教師を勤め、65歳で退職、以後詩

作に専念する。始めは短歌を志し、昭和12年『与謝野寛

評伝』を著している。四国に移住後,一遍上人の信仰に随

順して仏教精神を基調とした詩の創作に転じる。昭和37年、

月刊詩誌「詩国」を創刊、16年3月からは「鳩寿」と改題し、

以後毎月、一回も休むことなく発刊し1200部を無償で配布

 している。また詩の愛好者によって建てられる真民詩碑は

日本全国47都道府県に分布し、その数は現在,海外の

32基と合わせると約680基となる。         

主な著書は、4.「坂村真民全著作一覧」に載せてます。

(愛媛県県民文化会館にて(16.2.1撮影)

                                                                


 鳩  寿  第 7  平成 16 年 9 月 1 日 発 行
             
   木 と 氣

 百年の木には

 百年の氣が宿り

 千年の木には

 千年の氣が宿る

 わたしは

 その氣に

 打たれるため

 白神山地の

 ?(ぶな)に

 会いに行く

※ ?は漢字のぶな(木偏に無)

  わたしは告げる

二日目いよいよ

白神山地に入る

白神山地には

マザーツリーという

樹齢四百年の ? がある

そこまで降りて行こうと思うが

車椅子ではどうにもならぬ

それでその入口にある?に

抱きついて告げる

わたしは

四国愛媛から遥々と

会いに来たことを


雨が落ちてきた

祈っていると

それは喜びの涙のように

嬉しかった

※ 「?」は漢字のぶな(木偏に無)という字(パソコンで表示されないのでご了承ください。)

  わたしと ?

わたしは

木偏に無と書く

? (ぶな)という字が

好きだ

何の役にもたたぬという

字を持ちながら

世界遺産となり

多くの人に愛される

? よ


わたしも役にもたたぬ

詩を書いて

九十五歳となった

四国から遥々と

青森に飛び

世界遺産

白神山地の

? に祈る

ああこの喜びよ

 
 
                   後        記
 

 世界遺産となった白神山地のブナ林をカメラに撮るため青森県に行く西澤孝一さんに

同行して私と真美子三人の旅が開始された。

 ? (ぶな)は朴(ほう)とまた違って、わたしの愛する木である。八甲田山林を車は走る。

 十和田湖もよかった。行けども行けども?林が続き、初日は一日中 ? 林道を車は走った。

わたしは、こんな旅は初めてだった。

 わたしは青森県を殆ど知らなかった。白神山地ということも知らなかった。

 九十五歳の老齢には無理な旅とも思ったが、孝一さんのレンタカーのおかげで、夢にも

思わなかった青森県を知ることができた。

 特に ? と青森とが、わたしの体の中に入って、日本の国が好きになった。


                    

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