坂 村 真  民  の  世  界

よ う こ そ タ ン ポ ポ 堂 ヘ(最終更新200410.30)

   ( 愛媛県新居浜市の太鼓台祭り:16.10.17撮影 )

 

1.鳩  寿  第 9 号 2. タ ン ポ ポ 堂 か ら 
3.朴庵(ほうあん)例会・終了のお知らせ 4.坂村真民全著作一覧 
5.詩国バックナンバー 6.タンポポ堂ライブラリー(飛騨高山祭り)
7.作成者からのご挨拶 8.坂村真民関連HPリンク集
9.メッセージボード  

     あなたは  人目の来訪者です。 


坂村真民さんの略歴

明治42年1月6日  熊本県に生まれる。8歳の時に、父親

の急逝によりどん底の生活に落ちる。5人兄弟の長男とし

て母親を助け、幾多の困難と立ち向かう。昭和6年 神宮皇

学館(現皇學館大學)を卒業。25歳の時、朝鮮にて教職につ

き、36歳全州師範学校勤務中に終戦を迎える。昭和21年

から愛媛県で高校の国語教師を勤め、65歳で退職、以後詩

作に専念する。始めは短歌を志し、昭和12年『与謝野寛

評伝』を著している。四国に移住後,一遍上人の信仰に随

順して仏教精神を基調とした詩の創作に転じる。昭和37年、

月刊詩誌「詩国」を創刊、16年3月からは「鳩寿」と改題し、

以後毎月、一回も休むことなく発刊し1200部を無償で配布

 している。また詩の愛好者によって建てられる真民詩碑は

日本全国47都道府県に分布し、その数は現在,海外の

32基と合わせると約680基となる。         

主な著書は、4.「坂村真民全著作一覧」に載せてます。

(愛媛県県民文化会館にて(16.2.1撮影)

                                                                


 鳩  寿  第 9  平成 16 年 11 月 1 日 発 行
             
 生きること


わたしの信仰は
生きることでした
詩をかきながら
懸命に
生きることでした

二度とない人生を
どう生きるか
これは人間
最大の問題です
男・女の区別は
ありません
夢を持ちましょう
小さい夢でいいのです
  乾皮症とブナ(ぶな)たち


足の爪先から

頭の髪の毛

一本一本まで

烈しい痒みを越えて

烈しい痛みとなり

毎夜眠れず

ヨブ記の

ヨブ以上の

苦痛のあけくれ

観音経を

唱えながら

わたしが会得(えとく)したものは

ブナになることでした

しんみんさん

無(む)になれ

無(む)になれと

叫んでくれた

ブナたちでした

ああ白神(しらかみ)山地の

ブナたちよ

  ふすま一つへだてて


ふすま一つへだてて

妻が寝ています

倒れてから何年になるでしょうか

鼻から管(くだ)を通して

栄養を胃に送り

生きています

わたしはそれまで二階に

寝起きしていましたが

転倒して階段が上がれなくなり

座敷に寝台を置き

ふすま一つへだてて

妻の苦しむ声を聞き

共に生きています

一切物を言えないので

どんなにか苦しいでしょう

ふすま一つへだてて

いろいろ考えます

八十七歳の妻と

九十五歳の私との

長い人生のあけくれ

ああ

生きることの実存よ

 
 

                

                後          記

「ふすま一つへだてて」 の詩を読んでくださいませ。わたしがどんなあけくれを送っているか、

知ってもらいたいためです。

 青森県の白神山地まで飛んで行ったりすると、それだったら、わたしの処へも来てくださいと、

手紙が来ます。

 白神山地 (青森県) に行く時は、寝たきりの妻を病院に送り (民間救急車が来て運んでくれ)

入院させて旅に出ました。そういうことはお知 りにならないので、つけ加えます。

 追  記 (1)

 市町村合併により住所が変った方はお知らせください。

 追  記 (2)

 「現代人の伝記(3)」 というのが東京都港区南青山6−1−23 致知出版社 

〒107−0062 電話(03)3409−5632 から発売されました。

私も載っていますので、読んでください。800円+税です。

 追  記 (3)

 「鳩寿」は一カ月休みます。

             
     

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