タツロウのスカンクシュリンプ繁殖日誌
多くのアクアリストが、抱卵したスカンクシュリンップを確認していると思います。 いつのまにやら、ハッチアウトされたゾエアはOFに流れ出てしまったり、 他生態の餌になってしまったりで、消えていってしまいます。 繁殖を試みている方もたくさんおられますが、未だ成功者は極わずかのようです。 スカンクシュリンプには限りませんが、繁殖、ゾエア飼育は目が話せません。 特殊な環境も必要だし、餌の調達や維持も大変、世話についても朝晩必須です。 |
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名称:アカシマシラヒゲエビ (アカスジモエビ) Lysmata amboinensis 体長6cmほど、伊豆半島以南で多く確認されています。 魚の体の表面や、口の中をこまめに掃除するクリーナーシュリンプとして有名です。 英名では頭から尾にかけて1本伸びた白い線から「スカンクシュリンプ」とも呼ばれています 。 産卵はメスがオスのお腹の下に卵を産み付けます。(エビ類)産み付けられた卵の大きさは500〜700μです。 受卵後、約18日間でハッチアウトしますが、外見上初期の卵の色はグリーンです。どんどん濃くなってきます。それからどんどん白っぷくなってきます。その頃には、脚で卵をつくろったり、ウェイビングしている光景をよく見かけます。
↓雄のお腹がグリーンになりました。
↓2週間ほど経過すると、お腹の卵は大きくなり、色も白っぽくなってきます。
↓産卵しています。隔離している環境だと、消灯後によく見かけられますが、混泳水槽だとまちまちです。 ウェイビングを繰り返し短時間でのハッチングです。
↓ハッチアウト終了です。腹部はスカスカです。
ソエア孵化直後は浮遊生活を送ります。体調は2.5mmほどです。トンボみたいな感じです・・・・ ↓ゾエア日齢11日の画像です。(画像のメモリは4mmです)
↓ゾエア日齢15日です。ちょっと色がついてきました。
18日間生存して没・・・栄養失調が原因だと思います。 本来なら、脱皮を繰り返し、3〜4ケ月で2cmまでに成長していきます。その間に歩脚や目玉などが、どんどん伸びてきます。 そして、4ヶ月を超えるとメガロパに変態し着床します。体は未だ半透明で白いスジは確認できません。 そして、稚エビになり3cmに至るころには、見た目成体と同じ姿になります。
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■平成18年2月14日(火曜日) 昨日深夜に抱卵中2生態隔離中の1個体がハッチアウト・・・他にフリソデ、松葉がに、クマノミの繁殖作業で手一杯だったので準備していない・・・・ 明日でいいや・・と思って寝かけたが・・・・明朝では多分親に食われてしまう!!! ねむい・・・・・ クマノミ仔魚飼育用にセットしてあった底面ろ過に円柱アクリルパイプ置きセットの小型版作成・・・夜中に80mmのアクリルパイプを糸鋸で切断・・底面ろ過の底面砂利にズボっと差し込んで注水のためシリコンチューブを分岐・・・ 稼動させて、さぁ掬い取り・・・・・ん・・・・・ ストロー吸い込み(サイホン9でいいやぁ・・・・ちょっと乱暴だが! 50〜100尾はいたと思います。 翌朝(本日)・・あれっ・・・いない!・・・よく見たら、浮遊していなくて底砂に集まっている。緩やかな底面ろ過エアリフトの力に負けているようです。エアリフトをストップ、これでも重力でOF位置で水位が留まってくれました。 いました!ゾエア1齢です。久々に見ましたが、かぼそい・・・水トンボ!蚊!・・・ 食える分けないと思うけど、小さめ(300μ)アルテミアと キートセロスグラシリスを微量投与して出勤・・・・ 明日はS型ワムシ(120μ)が到着するので、与えてみる予定です。 生存していれば・・・・・ 今回は親に対しての栄養強化を怠っています。ゾエア自身の力があるかどうか疑問・・・ |
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■平成18年2月15日(水曜日) カクレクマノミが孵化し、その仔魚掬い取りをしていたら、スカンクシュリンプ2匹目が八ッチアウトです。今回は多い! ↓親生態です。(当日撮影)
↓ゾエアがいっぱい・・・・数不明、300くらいかなぁ?
↓画像左下の円柱のアクリル容器(パイプ)が仔魚飼育水槽になります。濾過槽からの海水が微量に注水されて、極わずかの流量でゆっくり回転しています。必要に応じ底面ろ過機能も兼ね備えています。
14日、15日の連続ハッチアウトで、餌は15日に微量のアルテミア、16日からはS型ワムシ(120μ)とアルテミアを同時投与し、 さらに初日よりキートセロスグラシリスを微量投与しています。 ↓ちょっと気になる!・・・微量注水だが循環は上から注水で下の底砂を抜けていきます。ゾエアが砂上にふわっと集まっています。浮遊が20%で砂上が80%・・・どうかなぁ。。。 ちょっと醜いですが、白いのはサンゴ砂(3番)黄色がゾエアで黒いのは目玉です。
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■平成18年2月16日〜17日(金曜日) ゾエアはやや減少したかもしれないが、目視確認では健在、未だ数量ははっきりしません。気なっている遊泳状態だが、やはり浮遊が20%で砂上が80%です。フリソデエビの繁殖では底面に集まる個体はいずれ没になってきてしまう。スカンクはどうなんだろうか・・・ ★1匹がオスとメスなんです。(生殖機能について) スカンクシュリンプは両性(同時性雄雌同体)が1個体に同居しています。これは雌雄同体現象と呼ばれ他生態でも広く見受けられます(特に植物では普通)動物ではこの中に同時性雌雄同体と異時性雌雄同体の2通りがあります。同時性雌雄同体は同時に体内に雌(卵巣)と雄(精巣)の生殖器官が発達していて、多くの場合他個体に精子を送り逆に精子をもらいます(自家受精は普通しません)。貝類やミミズなどにその例が知られています。一方異時性雌雄同体は一時期片方の性だったものが、何らかの原因(たとえば社会構造の変化がきっかけとなって生理的なホルモンバランスが変化する)で別の性に性転換するというものです。クマノミの仲間など魚類の多くの種で知られており、サイズによって繁殖成功度の高い性が異なり(たとえば小型では雄が繁殖に有利だが成長すると雌として卵を産んだ方が子孫を多く残せる)、性転換することが繁殖の利益となるため進化してきたという、サイズアドバンテイジ理論による説明がなされています。他のエビ類にも異時性雌雄同体は何種類かで知られています。 また抱卵・・・・ 14日に「ハッチアウトした個体が、16日夜確認したら腹部がグリーンに!抱卵しています。ということは、もう1個体も今日には抱卵しているかも・・・・ |
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■平成18年2月18日〜20日(月曜日) 2月19日、ゾエア顕在です。・・・といっても数は激減です。 ↓日齢6日です。
餌は、継続してS型ワムシとアルテミアです。さらに、キートを微量投与しています。 ・・・・同じ親が!!!またまた抱卵しています。またもや2匹同時です。 |
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■平成18年2月22日(水曜日) ↓日齢9日です。
もうヤバイ!・・・生存数はたったの6匹です。なんとなくですが元気もなさそうです。 |
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■平成18年2月24日(金曜日) 日齢11日・・・ヤバイ!生存数3匹です。今日はワムシと500μ以下プランクトンを投与しました。 |
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■平成18年2月25日〜27日(土曜日) 今回も失敗です。今朝確認で1匹だけ生存しているものの、半死状態です。一応今日まで生存とするならば、14日生存です。 先回が18日生存ですから、記録更新ならず。
今日現在2匹の親が抱卵中です、ハッチアウトはもう間近です。次回は湧水流容器で飼育にチャレンジです。 |
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■平成18年3月1日〜2日(木曜日) ハッチアウトしました。・・・・今回は簡易式湧昇流容器にダイレクトで仔魚を移しました。ほぼ100%成功です。
ところが、ボケていました。ソフトコーラル水槽の全滅事件やクマノミ、フリソデエビのハッチアウト。。。様々な機器の自作、そして珪藻の培養や活き餌管理・・・・・混乱状態だったようです。 新飼育水槽がリセット完了と勘違い、そこでゾエア飼育開始、暫く観察していてなんか弱弱しいなぁ・・・ 翌日朝、90%全滅です。NO2が測定不能なくらい悪化していました。もともとイソスジエビのストック水槽でした。リセットしたと錯覚!そのまま使用で全滅・・・単純ミスだけに悔やまれるというか情けない・・・・ もう1匹は、多分2日にハッチアウトです。今度こそ・・・・ 新水槽の立ち上げが間に合わないので、違う環境での飼育となります。これも新しい試みです。 吹上式とでもいいましょうか・・・よく見かける円形エアストーンにアクリルパイプを接着しました。エアの変わりにろ過海水を注入します。中層にステン150メッシュ貼り付けでS型ワムシの流出を抑制します。さらに上層には40メッシュを張っています。これは通常はテープで目隠し、後にアルテミアの食い残しが出たときに、その排出で活躍する予定です。 今日のところは、エアストーンの通水性にムラがあることを想定して水道水でとおりを良くしています。 3月2日帰宅すると・・・ 予測どおりもう1匹のスカンクははちきれるというかはみ出しそうです。腹部を良く見るとすでにゾエアのような・・・ ↓ハッチアウト直前の画像です。この撮影のあと1時間でハッチングです。
気のせいかなぁ・・・ゾエア収集前の観察ですが、なんとなく弱弱しいです。それと70%ほどが底に沈んでいる! 昨日のゾエアはとても元気でしたが・・・ 先回のハッチングでも同様な印象があります。親の問題かもしれません。 とりあえず、全ゾエアを飼育容器に取り出しました。成功です。 そして、飼育区画に設置です。 稼動開始・・・わぁ・・・・今朝の試験で水道水を使い通水性をチェックしてそのままでした。少々ではありますが、水道水がもわっと出てきました。。。。。 へまばっかりやってます・・・最近へこみが多すぎる。 ↓設置完了です。
危険な予感が・・・・一応は数十分かけて水道水全開で相当な圧で通水確認をしましたが、時間の経過によって、より通水性がよくなってくるはずです。 帰宅して気がついたら、ネット目詰まりであふれ出しなんて事件がおきそうな気がします。悪い予感は的中するしなぁ・・・ ↓いい感じで噴出してくる水流で漂っています。
↓フラッシュなし撮影・・・あわただしく手脚を動かしている感じです。
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■平成18年3月3日(金曜日) 一晩経過・・・新吹き上げ飼育容器は順調のようです。ゾエアはなんとなく元気がなさそうですが、栄養強化ワムシとアルテミアを少量与えてみました。 ↓一昨日孵化した個体が脱皮しました。ハッチングの翌々日となります。
↓ハッチアウト後です。お腹はスカスカです。
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■平成18年3月5日(日曜日) ↓日齢4日です。なんとなく、うまくいっていっているような・・・・・・
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■平成18年3月6日(月曜日) ↓日齢5日です。なんとなく、うまくいっていっているような・・・・・・
親1匹のお腹がグリーンになりました。 |
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■平成18年3月7日(火曜日) ↓日齢6日です。・・・・やっぱりうまくいってそうです。!!!
見た目とっても元気そうです。餌はワムシとアルテミアですが、捕食確認のため朝一番に極少量を投与し観察していますが、あっという間に食い尽くします。 なんとなくうまくいきそうなので、やる気が出てきました。本日、約50匹の没をスポイドで取り出しました。底面には弱っていそうなゾエアが50匹くらいはいるのですが、これは放置。 今朝に数十の脱皮殻発見(多分)・・・これもスポイドでできるだけ除去しました。 水中で遊泳して手脚を可愛く動かしていいる元気そうなゾエアはたくさんいます。 飼育容器の全体撮影画像でおおよその生存数を把握しました。約400匹生存中です。 最初何匹産まれたんだろう・・・・500以上いたはずです。
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■平成18年3月8日(水曜日) ↓日齢7日・・・最悪!、他水槽(連結)の問題で水質悪化!!!・・・半数は没のようです。他も弱っている様子・・・
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■平成18年3月9日(木曜日) ↓日齢8日です。
やっぱり大量に没です。なんとか元気そうに遊泳しているのは20〜30匹くらいしかいません。他に100匹以上の生存は確認できましたが、底面で跳ねています。 ダメージを受けた個体は今日当たり没かも・・・・ |
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■平成18年3月12日(日曜日) ↓日齢11日です。
もうダメ!。。。生存数4匹+底面に瀕死状態が10匹程度です。多分数日以内に全滅でしょう。・・・・ 日齢7日の水質悪化が原因です。本当に気が抜けない! 親は、なぜか先に抱卵した個体の卵が消失してしまいました。遅れてもう1匹も抱卵しています。 |