新・バカが書いた文章

シーズン1(第1話〜第33話)
since 2000.5.6

第1話:どうぶつ奇想天外(人間含む) 捨て犬入れてイェッヒー。

第2話:お客様 お気持は分かりますが、分かりかねます。

第3話:エロス 若いっていいなあ。……なにが?

第4話:五拾七万弐千円の決斗 同じバカという範疇において、ある意味で「彼」は僕を超えていた。

第5話:自分 自分って……自分じゃん?(横浜弁)

第6話:美容師 「ウゴウゴルーガ」を思い出してください。

第7話:文章遊び 青白いデ○の乱舞に怒る。

第8話:評価軸 シスコンが悪いとは言わないが。

第9話:移ろい行く時流 若者たちの未来に光あれ。

第10話:チチロー 横峯さくら選手のおとーさんにも粋な愛称キボンヌ。

第11話:いきなり「おかしい」と言われましても…… 「自分の都合が悪くなると全部他人のせい」? てめえしまいにゃ殴るぞ。

第12話:礼賛ふぇち 無理はしていません。はい。

第13話:実父と甥っ子の会話より。 子供大好き。

第14話:文科系の消えざる情熱 苦労よ来い。もっと来い。

第15話:語彙と機知 公害の類と勘違いされた日にはたまったものではない。

第16話:世が世なら戦が起きてます。たぶん。 奴らには、いずれ償わせる。

第17話:第三惑星の悪夢 人には、それぞれ向き不向きがあります。ワタシモナー。

第18話:手向け 僕は「おばあちゃんっ子」だったのだと再確認。

第19話:チキン 寒い都会にはスパイシーなディナーがお勧め。

第20話:職場にて・その1 当時同僚だった中国人との会話。

第21話:卑しさと甘さの狭間で 子供から大人へのハードルを越えるのが怖い? 僕もそうだったよ。

第22話:風邪はひかぬが…… つける薬がないので、いざという時に手の施しようがないです。

第23話:冷徹と言う名の「処世術」 素地は学生ブラスバンド時代に叩き込まれてました。仲間に感謝。

第24話:「死んでよいと誰が命じた?」という声が聞こえた。 消耗品になった覚えはない。

第25話:時間と記憶 目の黒いうちは続けたいね。

第26話:職場にて・その2 大親分初登場。

第27話:語彙 ワンフレーズ乱用は退化へのフリーウェイ。

第28話:受け継がれる魂 たとえヒトが死んだとしても、夢は決して死なない。

第29話:いとなみ。 弱気になったらおしまいだって分かってはいるんだけどね。

第30話:「美しい」とするか、それとも……? 「文句あんならアダルトヴィデオでも観ながらとっととマスかいて寝ろ」と言いたくなりながら書いた愚痴。

第31話:花嫁の父 ペットと勘違いしてたら噛まれるかもよ?

第32話:職場にて・その3 「ホット・ショット」の大統領を想起したのは私だけかな。

第33話:言葉を選ぶ ダブルスピークの功罪。

第1話:どうぶつ奇想天外(人間含む)

心を込めて製造した製品です。極力返品しないようお願いいたします

「ねね、見てみて。このポテチの箱」
「ふむ……世知辛いねえ」
「優しくないなぁ、そういう態度は。丹誠込めて作っているからこそこう言いたくなるのよ、きっと(*^-^*)」
「端正な顔の人がどうかした?」
「……君、本っ当に優しくないね」
「優しくないのは僕じゃない。ごらんよ、飛脚の足跡だ。あいつら端正な顔を足蹴にしているぞ」
「顔ちゃう、顔ちゃう(^-^;)」
「いかんな、また飛脚キックか。連中つくづく物の扱いが乱暴で困る」
「ちょ……マズいって」
「いや、飛脚ではないな……ネコ?いやペリカンか?カンガルー?小熊?……なるほど、ダックスフンドか」
「……な、何か恨みでもある訳?(^-^;)」
「恨み?いや、野良動物に恨みはないよ」

げしっ。

「野良カンガルーなんて日本には居ないわよっ! ……もとい、すりかえるんじゃないっ!」
「……ごめんなさい(T−T)」
(初出:2000年5月6日)
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第2話:お客様

今日も掛かってきた、謎の人からの電話。
来る日も来る日も同じ事を飽きもせず繰り返し尋ねてくるあの電話。
何度教えても分からないなんて、ほんとにバカ……。

そりゃま、ウチの製品を選んでくれたお客さんの言い分を尊重して然るべきだ、っていう道理は充分心得てるつもりなんだけど、でも何事も度を過ぎるとろくな事にならんワケでさ。ねえ?

そもそも、取扱説明書には
「攻略方に関する電話での問い合せには応じかねます」
って明示してある筈なんだけどね。

それに、攻略本の類をよその会社に制作してもらっているって事情もあるから、たとえお客さんの要望とは言えど応えられない場合もあるのよね。だってウチが電話でネタばらししちゃったら攻略本作ってもらった出版社さんが迷惑するじゃん?
「ウチがお客さんにゲームの攻略方法を電話で教えてしまう事」=「取引先に対する裏切り行為」になる危険がある以上、電話口で余計なことペラペラ話すなんて事できまへん。そのくらい分かってくれ、頼むから。
(初出:2000年3月28日)

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第3話:エロス

寮での不燃物の処分方法について研究所総務のじじいに問うた折。

ぼく 「ヴィデオテープはそのまま捨ててもいいんすか?」
じじい 「ヴィデオテープ? ああ、あれはビニル袋に入れてそのままだよ」
ぼく 「バラしたりしなくてもいいの?」
じじい 「かまわねえよ」
ぼく 「了解」
じじい 「おう、面白そうなヴィデオならオレん所で引き取るぞ」
ぼく 「おもしろそうな? ってえと、例えば?」
じじい 「そりゃおめえ、アレだよ。面白そうなやつだよ」
ぼく 「去年の野球中継と映画ならすぐ出て来るけど」
じじい 「そりゃ、つまらん部類に入るな」
ぼく 「じじい……(^-^;)」
じじい 「面白そうなやつ、無いかい?」
ぼく 「……ハナの下伸びてますよ」
(初出:2000年4月4日)
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第4話:五拾七万弐千円の決斗

横浜そごうの上でミュシャ展が開かれている事を知り、久々に東口へ。
この時はお馴染みの絵や工芸品ではなくて、彼が撮影した写真を主に展示しているという一風変わった内容。「画家であると同時に写真家でもあった」という旨の解説文が、入り口のパネルには書かれていた。

で、そっちは充分楽しめたんだけど、どういう訳か出口が別の業者の即売会場の入り口と直結していて、ぼくは気が付いたらセールスマンの若いあんちゃんに誘われるがままテーブルに座って商談に持ち込まれてしまった訳で。

展覧会の余韻に浸っていたい気分をぶち壊しにされた事と、もとより絵を買う予定など無いのに話を勝手に進めるセールスマンの下手さ加減にすっかり幻滅。
そこでせめてもの憂さ晴らしに、たっぷり時間を掛けて相手をしてやる事にする。もちろん無駄足を踏ませるためである。
そういう意地の悪い真似は個人的主義に反するのだけど、今回は仕方ない。ええ、仕方ないということにしたいのですね( ̄ー ̄)。

セールスマン「ぼくもこの絵を部屋に飾ってるんですよ」
ぼく「へえ」
このセリフはこういう場では常套句であると同時に、意味不明である。
自分が持っているから、何?
同じものを他人が欲しがるとは限るまい。
セールスマン「いいでしょう?」
ぼく「ふむ……」
どうにか買う気にさせようと努力しているのはよく分かるけど、「いい」って言うだけで客が納得するくらいなら世の商売人は苦労しないのだ。
なんなら客のアタマ小突きながら「これはいいんだっ!これはいいんだっ!」とかやれよってばさ。何とかパッドってやつ?
……いや、ぼくは御免被るけど。
セールスマン「やっぱりこういうのって心が安まりますよね?」
ぼく「さて、どうでしょう」
少なくとも、他人に言われて気付くような事ではないだろう。いかに間抜けなことを尋ねているかは、立場を逆にして考えれてみれば分かるというもので。しかし彼は、にへらにへらとだらしなく笑うぼくを見て更に勘違いを深めたらしい。
セールスマン「どうですか? こういう絵、欲しくなってきませんか?」
欲しくなってきているということにしたいらしい。
もっとこってりと宣伝口上が続くものと予測していたのだが早くも釣り球にひっかかったようだ。修行不足である。言って欲しいと思っている事を客に読まれているようではまだ甘い。
からかいたくなったので、わざとらしく大笑いしてみた。
ちょいとナッシュ・ブリッジス(の声をあててる時の野沢那智氏)風味で……
ぼく「……えっへっへっへっへっへっへっ」
セールスマン「……いや、あの、うふふふってねえ(狼狽)」
まあそんな調子で相手の話はほとんど聞き流したけど、とりあえずアルフォンス・マリア・ミュシャ氏が残した作品を独自の方法で複製し、それを売ることでメシ喰ってる人間たちというのがこの世に存在している事だけは把握した。彼らがミュシャ財団と公式に関わりのある連中なのかどうかは分からないが、値段付けて他人に売りつけようとしているあたりを見ると慈善事業ではなさそうだ。

ふむ……オリジナルを元に線を複製して1枚ずつ塗りなおし、ねえ。
なまじ製法知っちゃったら余計に要らなくなったな。線だけ似せた「別人が描いた絵」なんて欲しくないし。
暗に「手間を掛けて作っているんですよ」という事を示しておきたいのだろうけれど、それを希少価値と結びつけて「手に入れるなら今のうちですよ」っていう論法に持ち込むのはいかがなものかな。
ぼくは納得できないね。希少価値を語りたいなら贋作じゃなくてオリジナルを持って来いっての。

て言うかさ、ミュシャ氏の与り知らないところで模倣したものに彼の銘を付けて売ってるって何事?
あっやべーだんだん腹が立ってきた。
そもそも笑止千万なのは、表面上は「いいでしょう?」とか「心が安まる」とか言っておきながら、結局はおのれらが背負っている製造原価の高さと手間の多さをひけらかしつつ泣き脅しめいた営業口上でこの僕に取り込み詐欺師まがいの商談を仕掛けているこのなんちゃってセールスマンの態度だ。

品物の質が良いのは見れば判る。だが、ぼくにはこいつの客になる気などない。
なんちゃってセールスマン「いま、ちょうどこの絵はこれ1枚しか残ってないんですよ。あとは予約して待つしかないです」
ついさっきまで希少価値がどうとか言っていたような気がするのですが?

待って手に入るんならただの品薄じゃん。言ってることが何から何までむちゃくちゃだ。
手駒を全て使わせたと確信したので、席を立つ。ここにはもう用はない。
すると、今度は勝手に支払の話を始めた。やはり引き出しの中身は空になっていた様である。
なんちゃってセールスマン「これぐらいのプランでしたら気軽にお求め頂けるのではないかと」
ぼく「はあ」
月々8千円そこらを72ヶ月分割払い? 気軽? おいおい、まるで他人事な見積りじゃないか。
参ったなあ。これって商売じゃなくて「捩じ込み」だったらしいや。
今ごろ気付くなんてまだまだ修行が足りないな、ぼくは。自分と奴とに半分ずつ頭に来た。
もしかして、ここまで食いつきたがるって事はマル専手形でも取引に応じるかしら?
……いや、訊くのは止そう。ばからしい。
ぼく「とりあえずその見積書もらっていいかな?」
なんちゃってセールスマン「いや、これだけ持って行ってもあまり意味無いんですけど」
ぼく「あ、そう。じゃあ要らない」
回れ右。さあ帰ろう。出口はどこだ?
なんちゃってセールスマン「……あの」
ぼく「まだ何か?」
なんちゃってセールスマン「これ(見積書)、必要ですか?」
おいおい、お前もう負けたんだってば。
面倒くさいけど最後のとどめをくれてやろう。
ぼく「いいや、要らないよ。買わないし」
……駆け引きもへったくれもない。ヒマつぶしにはなったけど。
(初出:2000年7月29日)
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第5話:自分

節煙中……。(-_-)

「なんだ、お前。パイポなんぞくわえて」
「はあ。禁煙してます」
「やめとけ、やめとけ。我慢するのは体に良くないぞ」
「いえ、実は父親が結核に罹ってまして」
「なんと……」
「一緒にやめようと決めたんです」
「ほお」
「……くーっ、ええ話やなあ」
「自分で言うな自分で」
「ふん。ほっといてくれ。どうせそんなつもりもないくせに」
「だから自分で言うなって。……あれ?」
(初出:2000年10月19日)
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第6話:美容師

都内某所、とある美容院の前で人だかりを見掛けた折……。

「順番待ちかしら?」
「かなあ」
「だいたい1人1時間掛かるとして……随分待たされそうね」
「外に居るのはギャラリーなんじゃないの?」
「カリスマ美容師だから、って?」
「そうそう。……では、時事ネタでクイズ」
「はい?」
「”カリスマ美容師”と”かりそめ美容師”、免許持ってないのどっち?」
「バカヤロー」
(初出:2000年11月10日)
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第7話:文章遊び

「悪魔の辞典」風に……。

くいず-おう【クイズ王】
数多の老若男女が集って「知力」と「体力」を競う中で勝ち残り、かつ「運」を味方に付けて決戦に勝利した唯一人の者が手にすることの出来る栄誉ある称号。だが近年、その創始者の預かり知らぬところで参加者の門戸を広げようと「体力」のクオリファイを下げた愚か者と、それに呼応したかのように沸いて出た早押しクイズだけが得意な不貞の輩どもが跳梁してしまったがために、今や「クイズ王」というその銘は「要領」のみをもって奪取し得てしまうていたらくとなっており、価値としては嘆かわしいほど著しく下落した。

……ストレス溜まってるのかな、オレ(^-^;)。
(初出:2001年2月8日)

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第8話:評価軸

職場の同僚いわく、

「会社にいる女の人ってみんなお姉さんだと思ってたら、ひとりだけがいました」
(初出:2001年3月3日)
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第9話:移ろい行く時流

新入社員かあ。私の入社当時と雰囲気違うなあ。
て言うか、私の場合は入った部署の参入障壁が無闇やたらと厚かったってだけの事かな。
それに比べると、今年の新人諸君は環境が恵まれてて羨ましいものです、はい。

でも、誰かがある時、「これで給料もらえるんならちょろいもんさ」みたいな事言ってるのを小耳に挟んじまいまして……。
さて、ここでクイズです。その時、私は何と言ったでしょう?

(1)「おのれ、張りこくろうか?」
(2)「おれと勝負だっ!」
(3)「へへへん、チクってやるっ、チクってやるうっ!」
(4)「喰らえ軍隊チョーップっ!」
(5)「なにいっ、父さんがゴルゴムっ!?変っ身っ!ライダぁーっ(以下ブッソウなので略)
(6)「一歩、二歩、三歩〜♪ 散歩に行くなら連れてってぇ〜♪ ……だめだよぉ、ポチは犬だからぁ〜♪(以下、収拾つかないので略)
(7)「セクシィーっ!(はあと)」
(8)「ちょえーすなんですけどってかぁ?」
(9)「本日の連絡事項は特にありません」
(10)「お前は黙って梅干でも食ってろ」
(11)「使い物にならなくなっちゃうよ」
(12)「ちょれぇ〜。(嘲笑)」
(13)「見てて下さい、おれの変身」
(14)「ヘンタイ! ヘンタイ!」
(15)「コレカラ読ンデ聞カセル」
(16)「アナララタナララ」と答える
(17)「久しぶりだなあ、じじいっ! どうやって生き返ったかは知らねえが、今度こそ引導を渡してやるぜぇっ!!」
(18)「ヒーローが必要なんだよ、金城君」
(19)「業務連絡、はみ出してま〜す」
(20)「お前アホやろ?」
(21)「また甘えてもいい?」
(22)「マピロ マハマ ディロマト」
(23)「……いいから死ね」
(24)「 Nobody gonna change me.」
(25)「小さく前へならえ」
(26)「しんでしまうとは なにごとだ!」
(27)「天が呼ぶ地が呼ぶ人が呼ぶ、悪を倒せとオレを呼ぶ」
(28)「みんなのジャガーがコンサートをやるぜえ〜」
(29)「隊長、焼きそばが売れませんっ!」
(30)「四谷赤坂麹町ちゃらちゃら流れる御茶ノ水、粋な姐ちゃん立ち小便」
(31)「や ら な い か」
(32)「ドモアリガトウミスターロボット」
(33)「ほっほっほ、エラい事になってます」
(33)「テンリューっ!!」(大爆発)
(34)「座して半畳寝て一畳」
(35)「空よ〜り〜た〜か〜い〜鯉の〜ぼ〜り〜」
(36)「バカ、空より高かったら何処行きゃいいんだっ?」
(37)「にしん」
(38)「こんばんは、ラッシャー木村です」
(39)「勝利をこの手に掴むまで……俺の勇気は死なないっ!!」
(40)「頼む! 俺を改造人間にしてくれっ!」
(41)「ヤク中でしょ?」
(42)「あたしは可愛けりゃ男だって女だってどっちでも(以下自粛)
(43)「人は闇から生まれて光を目指す。おぎゃあと泣いて出てきた時からそうさ」
(44)「山に向かって叫びたいわよ」
(45)「分かれ道、戻り道、振り向けば夜の雨で見えない」
(46)「戦争なんてくだらねえぜ。俺の歌を聴けぇーっ!」
(47)「どんなに小さくとも命は宝だ。例えそれが貴様のような悪党の命であってもだ」
(48)「ソノテハクワナノヤキハマグリダ」
(49)「おだてんな、この」
(51)「茶ぁ出しな?」
(52)「会社にいる女の人ってみんなお姉さんだと思ってたら、ひとりだけ妹がいました」
(53)「スペクトルマン、変身セヨ」
(54)「オレそんな薄情者ちゃうど」
(55)「ぁあ? うっさいんじゃー」
(56)「おちり♪」
(57)「待てよ、発射スイッチを押すのはまだ早い」
(58)「飛鳥五郎を殺したのは貴様かっ!?」
(59)「あなたを、犯人です。」
(60)「”髪は鴉の濡れ羽色”って言ってな、赤だ金だって染めるもんじゃねえんだっ」
(61)「しまいにゃ脱出するぞ、この」
(62)「てめぇら人間じゃねえや! 叩っ斬ってやるっ!」
(63)「泣いたら強ーい」
(64)「……待っていたよ、クラリス( ̄ー ̄)」
(65)「あー
(66)「やってやる、やってやるぞぉ! 新型のモビルスーツが何だぁっ!」
(67)「ひとつ、人の生き血をすすり……ふたつ、二目と見られぬ所にハゲ(以下略)
(68)「おう、タメ! シンナーに気をつけて壁塗んな?」
(69)「いいか、俺は面倒が嫌いなんだ」
(70)「チャンピオン決定」
(71)「大丈夫ですか、刑事さん!」
(72)「けり」
(73)「わ、私じゃダメなのか!?」
(74)「残虐行為手当」
(75)「悪いけど、ドリルは間に合ってるんだ」
(76)「それが世界の選択である」
(77)「今夜のご注文はどっち?」
(78)「止めねえと失くすのは金だけじゃ済まねえぞ」
(79)「やっちゃえ」
(80)「社員は悪くありませんっ!(大号泣)」
(81)「クビ?」
(82)「意見をまとめろよ」
(83)「……おい、ゲロ吐いたことがあるのはそこでだけか?」
(84)「食ってませんっ!」
(84)「タイキックってエッチっぽい?」
(85)「お前と言い争ってると、まるで親子喧嘩してるみたいだな?」
(86)「ポチっとな〜」
(87)「ホルヘ・バカ!」
(88)「獣神サンダーライガーの正体は私だっ!(<ウソ)」
(89)「相撲は日本の国技だ。それを悪事に使うとは何事か!」
(90)「だからヤク中でしょ?」
(91)「弾幕薄いぞ! 何やってんのっ?」
(92)「あっぷっぷーぷりぷりー、ちょんわーちょんわちょんわー」
(93)「……私は多分、3人目だから」
(94)「It is white!」
(95)「不知火一族10番目の影」
(96)「心配すんな、騎士どもはオレがやる。お前らはダイバー連中頼むわ」
(97)「生じゃ食えんっ。茹でてやるっ!」
(98)「世の中には俺より強い奴もいる。下手な自信は捨てることだな」
(99)「成敗っ!」
(100)「オラに元気を分けてくれぇーっ!」
(101)「世界のホームラン王が世界一の監督になりましたぁーっ!」
(102)「おじちゃんへんなかみがたー」
(103)「この世に生まれてまるもうけ 人生おもうつぼ」
(104)「レオ、俺たちはアストラを殺す!」
(105)「社長の斉藤ーっ! ……お世話んなりやぁーすっ!」
(106)「マヘルシャラルハシバズ」
(107)「さすが、殿のメールは角度が違う」
(108)「トシちゃんかんげきーっ!」
(109)「ばかばっか」
(110)「通報しまsた」
(111)「(中略)日本の国、まさに天皇を中心としている神の国で(以下略)」
(112)「トウキョウニモ ココトオナジ タイヨウノボル?」
(113)てゆーか33番ダブってるよね
(114)今だ!108ゲットォォォォ!!
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄       (´´
     ∧∧   )      (´⌒(´
  ⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡
        ̄ ̄  (´⌒(´⌒;;
      ズザーーーーーッ
(115)>>114 外してるし。(^m^)
(116)終 了
(117)つか72獲るのに何の意味が?
(118)>>1 はドキュソ
(119)ということにしたいのですね。
(120)自作自演
(121)て言うか、巷の個人webページなんて概ね自作自演じゃんよ。
……はい、全員不正解です。正解は(0)番の
人生の道のりは人それぞれ違うと割り切り、何も言わず先達として協力的に接しつつ見守る事にした
でした。
こういう境地にたどり着くまでの旅路は、つらい時もあったけど今ではみんな良い思い出です。はっはっは。

……ところで「ちゃい」って何?
(初出:2001年5月11日)
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第10話:チチロー

シアトル・マリナーズ外野手のイチローこと鈴木一郎選手の親御さんの愛称が「チチロー」なのだそうです。
お孫さんが生まれたら「ジジロー」になるのかしら。
そしたらマリナーズのあの人が新しい「チチロー」?
ところで、ムーミンパパってムーミン生まれる前までは一体何?

#上述の文字列「ムーミン」は
#お好みによって「バカボン」に置き換えてお読み下さい。

……ばか?

(初出:2001年5月23日)

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第11話:いきなり「おかしい」と言われましても……

「近頃○○だ」とか「今までは○○だったのに」云々と批評する時は注意が必要だ、と近頃強く感じている。
「近頃どうかしたの?」とか尋ねる人は実はその人自身がどうかしちゃっている場合が多く、その理性を欠いた一方的な判断のせいで、尋ねた相手のほうが「おかしい」ということにして当人は勝手に納得してしまう。
そういう経験を、僕は近頃経た。「おかしい」と言われるほうの立場で。
言った人を責めるつもりは毛頭ないが、でも「勝手に決めないでよ」と思う気持ちは強い。

日頃の暮らしの中で我々は様々な形で知識や感受性の更新を繰り返している訳で、ひとつの物事に対して抱く感想や感情は時の流れとともに変わるのが普通である。だから、判断すべきこと、考えるべき事を前にしてまず行わなければならないのは、時間や記憶の変化に伴う自分自身の変化を把握する事ではないか、と近頃考えている。
(初出:2000年6月13日)

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第12話:礼賛ふぇち

自分以外の人間について、「見習いたいと思っている部分」と「そうでない部分」とを、常日頃から識別するよう心掛けている。
前者はその必要があれば積極的に他人に紹介する。要するに、陰口の逆。
「誉めてばっかりで嘘臭い奴だ」と言われることも時々あるけど、物事を前向きに見るってこういう事じゃないのかな。
そもそも、文句ばっかり言う奴はそこかしこに居るんだよね。逆の事する奴がいてどこが悪いっての。
(初出:2001年6月25日)

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第13話:実父と甥っ子の会話より。

買いもののため、とあるコンビニエンスストアに来た実父と甥(6歳)。
あまりの暑さに鑑みて、実父は甥にアイスキャンディーを買い与えた。
甥は、こういうものを食べるのは初めてだったそうだ。

実父「参ったなあ、それじゃあママに叱られちゃうな」
甥「ぼくがたべたいっていったんだから、おじちゃんのせいじゃないよ」
実父「いや、そういう訳にはいかないさ。ママにはおじちゃんの方から話しておくよ」
甥、ちょっと考えた後で、
「……だまってればだいじょうぶじゃない?」
大人顔負けの責任感と子供っぽいズルさとが同時に伺えるというあたり、思わず唸ってしまった。
ボクは甥くらいの年齢の頃、こうは言えないバカだった。ちぇー。
(初出:2001年7月21日)
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第14話:文科系の消えざる情熱

つまり、今の僕にはプログラミングの技術は習得できない。
色々な本を見て知識を増やしてはみたけれど、それによって分かり得たのは、基礎教育が充分でない者が扱える代物では到底ない、という事だけだった。

だが、既に存在しているソースを応用する事は出来る。
要はあれだ、岸田博士が降下兵の骨を鋳つぶして作った日本刀でエリアルにちゃんばらさせたのと要領は一緒ってこと?
一から勉強しようとすると時間掛かるんで、いわゆる「ネコ踏んじゃった」の弾き方覚えるのと同じ要領で覚えちまえばいいのよね、つまるところは。
既に完成されたソースを転用(盗用、じゃなくて)した方が実務的な面での対応も早いと思うし。
僕にはjavascriptって言語自体がそういう思想で作られてるように見えるんだけども……いや、これは穿ちすぎかな。
(初出:2000年7月31日)

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第15話:語彙と機知

近頃の「おやじギャク」という単語の使われ方に疑問を感じる。
いつだったか記憶にないけど、うちの叔父が「近頃じゃあ”おやじギャグ”とか呼んでバカにしてるけど、ああいう何気ない駄洒落ってのはオレらの間ではずっと昔から日頃あたりまえの様に言ってたものだよ」と話しているのを聞いてホッとした事があったのだが、それと同時に僕は、「おやじギャグ」という単語をただ相槌で使う事しか出来ない人が世の中にいる以上は「おやじギャグ」=「ダサいもの、愚かなもの」という図式を一般化させるにはまずい、とおぼろげながら考えていた。

人によってまちまちかもしれないけど、誰かが駄洒落を言って楽しんでいる様子を「おやじギャグ」以外の言葉で表現できないとしたら、僕はそっちのほうがよほど不憫なものに思われる。

同僚「実はLC−V50のコマンダーを捜してまして」
ぼく「ふむふむ」
同僚「ここの営業所に在庫があるらしい、と聞いたので、ついては……」
ぼく「コマンダーかぁ。コレ抜かれちゃうと一寸困んだー?」(←広川太一郎氏ぽく)
同僚「…………………………………………………………」
先輩「……おかしいな、急に寒くなってきた。どうしたんだろう」
とりあえず個人的には普段そういう感じです。
(初出:2000年8月3日)
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第16話:世が世なら戦が起きてます。たぶん。

会津の婆様は元気だろうか。
最後に逢ったのはもう4〜5年前だったっけ。

婆様は会津に戻りたい、と言った。
でも、婆様はもう一人では暮らせないほど体が弱っていた。
痴呆症の初期症状も出始めていた。
だから、婆様を一人で会津に帰す訳には行かなかった。
しかし、彼女の息子であるところの我が実父とその兄にも家庭がある。
だから、今住んでいる土地を離れる事はできなかった。
それは無理からぬ事ではあった。

我が実父の兄は、次善の策として自らの元へ婆様を引き取った。
だが、その後も婆様は会津へ帰りたいという気持ちを捨てきれずにいた。
やがて不和が生じ、我が実父とその兄は結論を下した。

ほどなく、婆様は彼らの車に乗せられて会津へと帰って行った。
会津の家には、叔母がいた。
叔母と言っても、とうの昔に縁を切った筈の他人だが。
生家の権利を目当てに戻ってきたそいつに、彼らは婆様を託した。
つまり、匙を投げたのだ。

その顛末を知った時、僕の中で何かが変わった。
(初出:2000年8月8日)

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第17話:第三惑星の悪夢

秋葉原の目抜き通りで、信じられないものを見た。
この炎天下、ピンクハウスのドレスを来てにこやかに談笑しながら歩く二人組の男性……。
ウソじゃないっす。マジで。

「この暑さのせいでとうとうアタマやられたか?」って事にしといた方が幸せだったかも知れないが、幸か不幸か僕はまだ無事だった。
ショック状態から立ち直った直後に出た言葉は、たった3文字。

「なぜ?」

もしかして当人たちは「自分らが男だって事には周りは気付いていない」って錯覚してるのだろうか。
個人的にはそうとしか思えないけど。
……いや、だって、そうじゃなけりゃ出来ないだろああいう真似はっ。

閑話休題。
でも、あれが男だと思っている僕のほうが実は大きな勘違いで、あの2人組は正真正銘の女性だったりする可能性も無いとは言い切れない。
まあ、仮にそうだとしても争点が「おまえら、似合ってない。全然」へとスライドするだけなのだが。
女装するのが悪いとは言わないし異常だとか何とか言って断罪するつもりもないんだけど……でも気色悪いのはちょっとね。これがもし仮に美しければ「見てるだけならいいや」って感じにもなりそうなもんだが。

こういう話題は危なそうなんで切り上げる。終了。
(初出:2000年8月16日)

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第18話:手向け

8月27日
しばらく連絡を取っていなかった父親からの電話を取った。
会津の婆様が亡くなった事を知った。

婆様は明治40年3月の生まれだった。
享年93歳。死因は老衰。
恐らくは、安らかに天寿を全うしたのだろう。そう考えたい。
18年前に亡くなった爺様も老衰だった。
今は、久しぶりにふたりで一緒に眠っているのだろう。きっと。

婆様が亡くなった事は、近所の人が父に直接伝えてよこしたらしい。
婆様と一緒に住んでいた筈の元伯母が何故自分の兄弟に連絡を寄越さなかったのか、という点はあえて不問に伏す。
その代わり、奴の身に不幸が起きても弔いはしない。

何よりもまず、僕は祖母の弔いを遂げたい。


8月28日
職場へ忌引届や訃報連絡書を提出するにあたり、念のため父親に相談。
だが、埋葬された日はおろか命日すらはっきりしない今の状態ではどうしようもない。
忌引届や訃報連絡書の提出が単に社内ルールに基づく慶弔見舞金請求手続でしかないことに鑑み、手当類はすべて辞退して有給休暇扱いとする。
上司には恥を忍んで事の次第を話しておいた。

あの元伯母の不始末のせいで無駄足を踏まされたが、まあ大目に見てやろう。地獄へ行くのは奴が先だ。

9月1日
気持ちを切り替えた。
「婆様に会いに行こう」、と。
今を去ること数年前、就職直前の春にひとりで婆様の家へ遊びに行った事があった。
その時と同じように、婆様に会って色々とお話をしようと思った。
ひとりの孫として。

会津へ向けて午前7時出発。第3京浜を降りて環状8号に入る。
東北道への入り方を忘れている。そいや最後に使ったのはもう3年以上前だったなー。
荻窪まで北上して来たあたりで和光入口の存在を思い出す。マズいなー井荻の「開かずの踏切」を渡らにゃいかんのね。
でも確かあすこってトンネル掘られてたよな。
環8に平行して延びてる裏道へ迂回しようかなー……って言っても、このあたりを自転車通学で行ったり来たりしてた学生時代の記憶によると多分逆方向への一方通行ばっかりで泣きを見そうな気がするんだよな。
つらつら考えているうちに井荻を無事通過。なんだ余計な心配だったじゃん。
谷原の交差点もピュッと通過。
をや? こんな所にPCデポがある。横浜のあの辺にしかないと思ってたが。うーん家電量販店みたいにどんどん進出してく気かなー。まあ別にいいんだけど。

その後はさしたる渋滞もなく外環に入り、三郷ジャンクションから東北道へ到達。宇都宮を越えて上河内で補給を兼ねて休憩している間に父親へ電話。
ぼく「訃報を知らせてくれた人に一言だけでも挨拶しておこうかと思うんだけど、誰だっけ?」
父親「……それは止めておいた方がいい」
ぼく「どういうこと?」
父親「あっちでは、おれたちがどのルートから訃報を知ったのか分からずに戦々恐々としているらしい」
そもそも彼らは、自分たちが起こした兄弟喧嘩のせいで実家へ顔を出せなくなった身の上だった筈だ。
そういう経緯を棚に上げて、よくもまあ白々しいことを言ってくれる。
「戦々恐々とやらをしてるのはあんたらじゃないのか」という思いを噛み殺しつつ黙って説明を聞く。
祖母が亡くなった事を僕の父親に知らせてくれたのが、父親と親しかった実家の隣人であった事を、この時初めて知った。
父親「教えてくれたのは××さんなんだが、それもこっそり教えてくれたっていう状況だから、ここでおれたちが迂闊に喋ったり動いたりしたら彼女の立場がない」
ぼく「そういう事なら注意しないとね。あらかじめ訊いといてよかった」
父親の立場はある意味どうでもよいのだが、××さんの面目を守るという意味において激しく同意。
とりあえず、身内の恥を無駄に曝す事態だけは避けたい。
無論、婆様を見捨てた連中と同類扱いされたくないからである。僕は婆様を見捨てたりはしない。
父親「それに……」
ぼく「それに?」
父親「誰にも何にも言わなくても、誰が来たかはすぐ知れ渡る。田舎とはそういう所だよ」
交信を終え、再び東北道を往く。
渋滞のない高速道路とは何と気持ちよいものだろう。前も後ろも車間たっぷりで安心。
約1時間ちょっとで郡山に到達。時間に余裕がありそうなので、一旦高速を下りて駅周辺を散歩する事にする。これまた毎度のパターンではあるのだが。
郡山駅前は変貌していた。あの建設中の巨大な塔は一体何なんだろう。恐らくホテルとか駅ビルとかの類だろうとは思うが。あるいは、あの高さからいって複合かな。片側3車線の大きなアーケードは今まで通り。駅前の横断歩道渡るといきなり風俗街があるのも今まで通り。盛岡もそうだけど、まだ開発途上の田舎町の駅の典型ってな感じ。良し悪しの話じゃない。うすい百貨店が新しい建物に変わって巨大化してる。ルミネっぽい? そいやここにもヨドなかったっけ? いや、有ったからってどうだって訳じゃないんだが。

そこらへんを一通り見て回ってから、再び会津へ向かって出発。
いきなり本線復帰の方法を勘違い。下(国道49号)をひたすら西に進んでしまい、東北道を乗り過ごす。
磐越道に直接入る道を探していたらしく、さっき自分が下りた所が郡山ジャンクションの手前だった事をすっかり忘れ去っていた模様。バカである。
国道4号を挟んで49号を何度か行ったり来たりした後、どうにか本線復帰。どこへ出掛けるにせよ毎回必ず1度はどこかで道に迷う、という毎度のパターンではある。遅れを取り戻すべく平均速度を110キロまで上げる。
磐梯山SAでひと休み。目的地まではあと少しである。出口はどこが良いんだったっけ? それも忘れちゃったのね、ああ情けない。坂下でいいのかな? ……間違えた。まだ盆地の外側だ。しょうがないから道なりに進行。
交差点で信号待ちの途中、向こうから渡って来た軽トラックのおじさんに呼び止められる。
おじさん「ライト付きっぱなしだべ」
ぼく「ありがとーっ(^-^)」
いつから付きっぱなしだったのかしら? まあいいや。
それにしても今回道に迷ってばかりだなー。いくら東北に馴染みがあるって言っても結局は自分が住んでた所の周辺しか土地勘ないんだし。会津のこの辺にしたって、ほとんど毎回誰か別の人の運転で行ったり来たりだったもんなー。いろいろ考えてるうちに県道喜多方坂下線に入る。ここまで来れば婆様の家までは目と鼻の先だ。
墓前に添える花を買いに喜多方駅周辺へ。そういえば今夜の宿もまだ決めてなかったな。とりあえずあのでっかいビジネスホテルなら空き部屋有りそうだ。
駅前には学生が沢山。山姥が居ないのを見て一安心。いんやこの辺りだとなまはげかな?「泣く子はいねがぁ〜?」……ばか。そりゃ秋田だろうが。あれっ、ここで学生見掛けるのってもしかして初めて? かもしれないな。観光シーズンにしか来た事ないもんな。
ところで花屋ってどこ? 今までそういう用事があるときは親に任せてばっかりだったので(本来僕の出る幕でもなかったが)いざ自分でやるとなると不自由だなー。
とりあえず昔の記憶を辿るとライオンドーの位置だけは辛うじて覚えていたのでそこへ向かう。ただのスーパーで花なんて売ってるかなー。ああ、あった。でも虫喰ってら。この青い芋虫付きのヤツはさすがに失敬だろうから要らないとして、隣の小菊を調達。

お寺が何処にあるかはちゃんと覚えていた。車を境内の隅に停めて準備開始。礼服の代わりに黒い腕章を巻き、花と水を持って墓前へ。
境内では、近所の人とおぼしき誰かが子供たちを連れ来て遊ばせていた。
子供達の言葉にはこの地域の方言が感じられない。恐らく他の場所から来た人なのだろう。あまり気にせずお墓に向かう。
汲んできた水で墓石の汚れを洗い流し、花を入れ替え、線香を焚き直す。
しばし合掌。つとめて静かに祈る。
「おばあさん、久しぶり。ちゃんとしたお葬式できなくてごめんね」
あれこれと勝手にしゃべる僕は、端から見ればあからさまに不審人物だったろう。構やしないが。
んで、そこら辺で野良仕事してる人々は一見何の関心もなさそうなフリして実はしっかり僕の様子を見てたりする。
さっきの父親の科白が興味深く思い起こされる。
墓前を去る間際、父親に頼まれていたのを思い出して戒名をメモしておく。

墓場の出口手前で、さっきから境内にいた初老の男性に呼び止められる。この人も僕の様子を伺ってたっけ。
??「失礼ですが、××さんの身内の方で?」
ぼく「はい。孫の××です」
??「ああ! ××くんの息子か。いやーたいしたもんだ」
褒められたっぽいのでなんとなく嬉しい。さっさと退却。
宿は会津若松で取ろうと思い、121号を東に進む。思ってたより近い。
宿は、以前会社の出張で使った所と同じ所にする。て言うか他に知らないし。

9月2日
昨夜は深酒だった。ヤケではない。

回復を待って車に乗りこみ、もと来た121号を再び西へ。
時間に余裕があったので、喜多方駅周辺を散歩してみる。
坂内食堂で遅い朝食。幼少のみぎりより馴染みであったということにしたい「肉そば」を所望。
いわゆる「みっちりしっかり食べごたえのあるチャーシュー麺」である。
17年前から知っていたのに、来たのはこれがたったの4回目。以前と比べて味がどう変わったのかすら覚えていないほど久々になってしまった。悲しい。でもおいしい。
その後、駅周辺を1時間ほどぶらぶらと散歩。裏通りで子猫の群れに出会う。とりあえず写真を撮ってみる。

さて関東へ戻るか、と駐車場に戻ったのが正午ちょうど。
サイレンが鳴り出した。工場のサイレンだろうか。

さて、名残惜しいが復路である。
磐越自動車道は今日も順調。昨日よりも更に空いている。平均速度100キロで進行。
ウチの自家用車は時速100キロを越えてスピードを上げると燃費が悪くなるようである。エンジン音もかなり荒れてくるので、恐らくは時速100キロ前後が安定して走れる限界なのだろう。エアコン止めればもう少し出せるかも知れないけど、この炎天下で実験する気にはなれない。

午後1時半、郡山JCT通過。
午後3時、宇都宮通過。
午後4時半、首都圏に到達。
思ったより早かった。

外環道路へ行く筈だったんだがまたどっかで間違えたらしい。諦めて首都高へ。
用賀で下りて環8に乗り、甲州街道に入る。あとは実家方面へのいつも通りなルート……と、ここで急に大粒の雨。しかし空は晴れたまま。いわゆる夕立である。
9月になったというのに夏みたいな夕立だ。歩行者たちまちずぶ濡れ。
あまりの雨足の強さに驚いて、ワイパーを久々にレベル3で回してみる。
轍に溜まった水がトラックの後輪で激しく打ち上げられて津波の如き有様である。船長どうしましょうって感じ。何だかなあ。
何だかんだと考えてるうちに実家に到着。
近くにえっれえ大きなクレーンが2本建ってる。近所の小学校を改築してるんだったっけ。クレーンがやけに立派である。ものすごい校舎が出来上がりそうだな。小子化知らん顔って感じで。夕日をバックにした鉄骨と備え付けクレーンのシルエット……うーん、ツボくすぐるアイテムが揃ってるじゃん♪ てな訳で撮ってみる。

そうこうしていると、建物から父親が出て来た。エンジン音で気付いたか。
体の具合が悪いと聞いていたが、顔色はさほど悪くなさそうなので安心。
久々に実家の敷居をまたぐ。先々月あたりまでだったら考えもしてなかった事だな。
ともかくも、現地の状況について両親に報告。
一息ついて、戒名のメモを父親に渡した。
僕はそれが婆様のものであると確信できなかったのだが、父によるとこれで間違いないだろうということで一件落着。
父親「院号が付いているな」
ぼく「院号って何?」
父親「位の高い戒名だよ。田舎では家柄で付き、東京では金で付く」
ほどなく叔父から入電。僕のひとつ上の世代の長男である。
感謝の意を述べられた。
叔父「本当ならば俺が先に行かなきゃならんところだったんだけどな。ありがとな」
ぼく「いえ、どういたしまして」
父親をはじめとする自分の家族たちとの確執はあったが、実のところ叔父には何の恨みもなかったので、僕としては「彼を差し置いて現地へ乗り込んで行くってえのは段取り上おかしいのでは?」という懸念も拭えずにいた。
母方の婆様の時にも似たような騒動のせいでうやむやにされてしまった事がずっと頭のどこかでひっかかっていて、2度も同じ事を繰り返させられるとなると「いいかげんにしろ?」と腹を立てていたのは事実なのだが。
僕は「身内のもめ事とか他人の体面のせいで死んだ人を弔えないなんて冗談じゃない」という意思表示のつもりで、あくまで自分が納得の行くかたちでけじめを付けたかった。横紙破りだとか何とか言われて非難されても構わないって思っていた。
でも、幸いにもそんな事は誰からも言われなかったのでとりあえず安心してみた。

今回の件を経て、親たちとはもう昔のような関係には戻れそうにないと感じた。
そして、いつか必ず来るはずの「親たちとの別れの時」に対する覚悟を改めて決めた。
今までの僕自身がそういうことについて考える事を先延ばしにして逃げ続けていた事にも気付いた。
もう随分と余計に時間を使ってしまったけど、僕もやっと大人になれたよ。


お婆様、ひとまずお別れだね……。
今まで本当にありがとう。でも、またどこかで会いたいな。
(初出:2000年8月27日〜28日、9月1日〜2日)
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第19話:チキン

夕食を摂るつもりで立ち寄った某揚げニワトリ屋のドライブスルーにて。

窓口が1つだけなのに入口が2つあるそのドライブスルーで、順番をめぐる揉め事に巻き込まれてしまった。
先方は大柄な四駆に乗った男性である。彼、勢いよくドアをあけてつかつかと僕の方へと歩いて来る。
僕よか二回りくらい大きな人だった。喧嘩になったらかなり不利っぽい。
あれっ? 相手の助手席に居るのって女の人かな?
……こりゃますますヤバいな。必要以上にいきり立ってそうな気がする。

男「こっちが先に入って来てたんだよ!? そうだろ!?」
あちゃー。大当たり。
なるほど、そこで頷かせて「屈服させた」ということにしたいのですね。
もう場所を入れ替えられない所まで強引に車を捻じ込んでおいて、そのうえわざわざ車を降りて来てまで何を言っているのやら。
僕としては頷くには確証が乏しいのと、会って数十秒しか経っていない人の言うことを鵜呑みには出来なかったので、のらりくらりと返答してみた。
ぼく「じゃ、とりあえずどうぞ」
その場はそれで治まった。
いささか不愉快。

屈服男の会計が済んだ後でレジの人とやり取りをしていたところ、車道への出口付近で誰かがわめき散らしているのに気付いた。
何事だろうと前方を見てみると、争乱の主は誰あろう屈服男。
かの人物、またしても車を降りて大立ち回りの真っ最中。今度は暴れている。
どうやら、車道へ出るときにたまたま出くわした青い車の運転手に道を譲らせようとしてそういう行為に及んだ模様である。
僕は僕で、目を丸くした揚げニワトリ売りのレジ子さんと顔を見合わせ苦笑。

四駆の助手席に座っていた女性ならびに青い車の搭乗者に対してそこはかとなく申し訳ない気持ちを抱きつつ、側方通過。
ちなみに揚げニワトリは美味だった。ごっつぁんです。
(初出:2000年9月23日)
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第20話:職場にて・その1

文具類と一緒にトナーの注文をした。
北京出身の同僚は、時おり素敵なコメントを授けてくれる。
今日はこんな感じ。

ぼく「とりあえず新しいの注文しておいたから」
同僚「マダ大丈夫。薄クナテキタケド、チョト叩イタラ具合良クナタアル」
ぼく「……叩いたら、かよ(^-^;)」
同僚「もにたーモ同ジネ。45度デ叩クネ」
ぼく「なるほど。21世紀に乾杯だ」
(初出:2001年9月28日)
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第21話:卑しさと甘さの狭間で

最近とみに利用される単語

「癒し」
大嫌い。「甘ったれるな」って気になるんで。
「癒し」なんぞ求めるのは「卑しい」、ってね。
べったべたの駄洒落に見えなくもないが、この場合はあくまでも真面目。

ひょっとしたら何かのトラウマなのかな。冗談じゃない。
(初出:2000年10月17日)
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第22話:風邪はひかぬが……

うー。胃が痛い。
営業向けの提案書作るのに難航中。
あと一歩のはずなのに。

リーグ優勝目前の若松監督の心境ってこんな按配だったのかなーとか、やや妄想めいた雑感抱きつつアタマ抱えてみた。
神経性胃炎なんて初体験ですよ、もう。

こんなこと恥ずかしくて他人には胃炎……なんちて。あはは、はは。
え、僕? そう、僕の雅号の読みは「かいえん

……やっぱり、ばか?

(初出:2001年10月19日)

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第23話:冷徹と言う名の「処世術」

労働意欲低下中……。
会社の仕事と個人のお遊びとは大違いだってのは勿論了解してる。
ただ、そういう了解が出来てない奴が一人でも職場に居ると混乱が生まれる。
もう見慣れたよ。だからいちいちわめいたりなんかしない。
意欲は低下しても、成果物の水準は据え置き。これが僕の得意技。

「納得できなかったり気に入らなかったらその都度指摘はするし文句も言うけど、それと関係なしに仕事はきっちり遂行する」
僕はいつもそうしている。
このくらい出来ずしてなにが社会人かよ。
(初出:2001年10月24日)
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第24話:「死んでよいと誰が命じた?」という声が聞こえた。

先週あたりに、社長の名前で希望退職者を募る告知がなされた。
それにまつわる個人面談を、今日の午前中に所属上長と行った。

退職するつもりは毛頭なかった。
業績がヤバそうだからといってさっさと退職を望む姿勢は、僕自身には「逃げ」にしか見えなかったからである。
逃げるのは嫌いだ。

いや、それだけじゃない。
もうひとつ重要な理由がある。
ここ10年そこらの間いちいち穴埋め要員のようにあっち行けこっち行けと異動ばかりさせられて、挙句の果てに「人件費減らしたいからお前出てけ」という言い草は、到底納得の行くものではなかった。そういう理由である。
「もう一度よく考えてくれ」と所属上長に言われ、とりあえず1回目の面談は終了。
どのみち僕はここに残ると既に決めていたから、考え直すことはもう何もないのだが。

いま第一義として考えるべきは、この会社を建て直す事である。
その為に僕には何が出来るのか?
少なくとも、間引かれる以外の方法があるはずだ。いや、ある。
自分の身の振り方を先に考えるよりも、まず自分がこの会社の中で出来ることを考えよう。

「ここから逃れよう」って気持ちが出て失敗した事がかつてあった。
あんなのはもう沢山だ。だから僕は、残って戦う。
(初出:2000年10月25日)

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第25話:時間と記憶

日記をつける様になったのはいつの頃からだったろう?
覚えている限りでは……はて、確か高校生の時分ではなかったかしら。
時折途絶えてしまう事が何度かあったような気もするけど
95年以降、特にモバを使うようになってからはほとんど切れ目なく続いて
しかも1日あたりの書き込み量が大幅に増えたんだよな。
98年の末あたりに中古の500を使い始めて……

1999年 133KB
2000年 615KB

こんな按配。んで、ことしのは今日現在で698KB。
#ファイル形式は.txt。
ちょっと大雑把ながら勘定してみた。全角文字数が 351,317 文字って事は
400字詰め原稿用紙に換算すると878.2925.........。
いんや、書けばいいってものではないのは分かっているけれど
でも、見たものと考えたものを指から吐き出した結果としては穏当かも。

普段はほとんど WZ EDITOR を使っている。文章書く時のみならず
自家製 web ページのほとんど全てはこいつで作成したもの。
HTML の構造をいまいち理解していなかった当初は
いわゆる市販の「ホームページ作成ソフト」の類を使っていたけど
勝手に生成されるソースを手修正で整理しているうちに
だんだんそっちのほうが面白くなってきて
今や全部手打ちで作成してたりするんだな、これが。
一部の知り合いには「変な奴」と言われるけど
好きなものは好きなんだからしょうがない。ねえ。

また話が逸れた。日記の話だったっけ。
毎日の主な記述内容は、だいたい
「その日に起きた事とその所感」と
「仕事の進捗状況」そして
「趣味に関するもののアイディア」てなところ。
で、時おり過去の記述を振り返って見たりする。 ←これ重要

そういう日課を5〜6年続けているうちに
以前よりも記憶力が向上している自分に気付いた。
どうやら「何が起きたか」と「何をしたか」をこまめに記録しているうちに
過去の出来事でも具体的に思い出せる能力が身に付いたらしい。
「おさらい」の大事さを痛感してみた。
……うむ、先生の言う事はよく聞いておくべきだった。
(初出:2001年11月8日)

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第26話:職場にて・その2

「むっ!」

背後から忍び寄ってきたウチの大親分に、「がし」と唐突に両肩を掴まれた。

大親分「……全然凝っていないな、お前」
ぼく「凝った事ないんですよ、肩って」
大親分「いいなあ。俺なんかいつもだぞ。今も一寸……」
ぼく「お揉みしましょうか?」
大親分「いや、遠慮しとく。お前にやらすと締め殺されそうだ」
ぼく「まぁ遠慮なさらずに是非」

……ちっ、逃した。
(初出:2001年11月15日)

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第27話:語彙

最近、特に若い女の人たちが何かを誉める時って
やたらと「かわいい」って言葉を連呼してる気ぃすんだが。
単に印象によるものなのかな。

まあ、これは発想のきっかけでしかないんですけども。
何の発想かというと、それは僕自身が適当に老けたせいかもしれないけど、「言葉に対する意味の捉え方」を近頃の若い人たちと共有する為には以前よりも時差……というか学習というか、要するに注意していないとすぐズレてしまうのでは? という危惧のようなものを感じたのであります。

そう感じる反面、個人的にはいわゆる「ら抜き表現」とか
「超」とか「すごい」とか「やっぱ」とか
そういう狙いの虚ろな単語を端々にへばり付けてる喋り方が生理的にダメです。

<例文>
「やっぱすごい押し問答とかがあって(以下略)
……とてつもなく意味不明に聞こえるのは僕だけなのだろうか?
はてまた、誰かに何かを切り出す時に
「〜ってあるじゃないですか」
なんていう謎めいた問いかけを多用する人も増えたよね。気持ち悪い。

時流の如何を引き合いに出すのは僕自身の弱音なのか。
いかんな、まだ修行が足りないらしい。
(初出:2001年11月25日)
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第28話:受け継がれる魂

きっと居るんだろうなあ、「もともとゲーム業界とは無縁だったソニーが市場最大手になった」とかいう主旨で揶揄したがる人が。
そりゃ、この業界を盛り立てた「先達」(つまり、任天堂)の功績は広く称えられて然るべきだと思うけど、でも畑の違いだか派閥だかいう枠組みで可能性を縛り付けることがどれほど人を不自由にさせるものか考え直して欲しいなあ……と思う時が仕事中たまにある。別の例で言うと「同じ政党の中で”○○派”とか”▽▽派”だなんて派閥分けして何やってるのかしら?」ってなところ。

微妙に話が逸れましたね。すんません。
「群れたがる思想」とか「”今まではこうだったからこれからもそうするのが正しい”的な尺度の設け方」が良くないって話でしたよね。
分野の違いはあれど、いずれにしても仕事の進め方というのは時代の変遷や科学の進歩に沿って変化を続けてきた訳で、それが正しかったか否かはこの場合あまり重要ではない。
むしろ大事なのは、どう変わったのかを把握する事じゃないのかな。
新しい技術や兵法を学ぶとか、広く世の中で取り入れられている手法を身につけようと試みるとか、自らが向上心を持って物事に取り組む事が何よりも大切だと思うんだけど。
営業マンが顧客とやりとりをする、というシチュエーションひとつとっても、場合によっては「お客さんの所へ直に足を運んで顔を売る」という方法と、あるいは「お客さんに時間を取らせるのは申し訳ないので電子メールで手短に済ませる」という方法とが選べる訳で。勿論それ以外の方法もあるかもしれない。
例示した方法はどちらが正しいとか正しくないとか断定できないものだと思うのですよ。

だから。

たとえば「電子メールだと!? 営業はそんな生易しいものじゃないぞ」って一方的に言い切っちゃったらマズいのさ。
電子メールという道具の有用性について検討することを放棄し、かつその状態で電子メールを使うことが「営業の仕事で手を抜く行為である」と誤解しているという点でね。
……あ、すいません。個人攻撃のつもりじゃなかったんだけど、ついつい昔の上司を思い出して書いてました。

閑話休題。
それまで用いられてきた仕事の手法が新しい別の何かに替わった時、今までの手法は「正しくないから捨てた」のではなくて「次の世代へのレールを敷いて天寿を全うした」と見るほうが無理ないと思うんだけど。僕はね。

……と、先日自分の父親と話したことを元に色々書いてみた。
僕の父親は社会人始めてからずっと印刷工として働いてきた人で、その父が最近の職場事情について話してくれたんだけど、いわく「最近デジタル入稿を望むお客さんが増えたので、パソコンを導入してそれに対応している。がり版と鉄筆で原稿書いてた世代からしてみれば、つくづく時代が変わったんだなあって感じるよ」との事。
僕は何年か前……たしか学生時代の末期……から、かねてより培われてきた技法が忘れられようとしている職場の実情に対して父が不安感を覚えている事を知っていた。
だから僕は、単なる慰めや気休めにとどまることのない発展的なものの見方で過去の業績を評価するための言葉を探していた。その答えが前述の「次の世代へのレールを敷いて天寿を全うした」とする見解だったのですよ。僕としては、ね。

この話はいずれまた書こう。社内論文のいいネタにもなりそうだし。
(初出:2000年11月27日)

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第29話:いとなみ。

筋肉痛である。
昨日の朝、搬入口から事務所のある4階まで荷物担いだまま一気に駆け上がったのが効いたらしい。
腿肉の背部が痛む。
痛いと言っても激痛ではなく、伸ばすとくすぐったいような、じっとしていられなくなるような、そういう違和感である。
ラジオ体操の前屈で思わず体を起こしてしまった。弱い。

まあ、去年の右脚打撲も3週前の脇腹痛も耐えつつ放っておいたら直ったし、今回もそうなるだろうという期待あり。
ずっとこんな調子なのかも……。

治りが遅くなる事で老いを知り、「治らぬ病」を知ることで命の終わりを予感する。まあ、そういう事なのだろう。
(初出:2001年11月29日)

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第30話:「美しい」とするか、それとも……?

マイクロソフトさんのサイトにて、Xbox版「Dead or alive 3」のデモ映像を観てみました。
実機ではこれが垂れ流しではなく生で動くと聞いて驚いています。
私的には、特に「一番最初のバーチャファイターが世に出てから10年も経たぬうちにここまで進化を遂げるとは……」という観点で驚かされています。
いささか手垢にまみれた表現ではあるけれど、それでもやはり「日進月歩」と言い表すのが穏当というか、あるいは単にもっとスマートな表現を個人的技能上の問題で思い付けなかったに過ぎないというか、まあ兎にも角にも感銘を受けている按配だったりして。

そういえば、某巨大掲示板群の一部スレッドでも非常な盛り上がりを見せている模様。
もう終わってしまったかな?
人によっては盛り上がっている部位が微妙に違っていたような気が……それは冗談ということにして、それにしてもDOAについて巷では「狙っている」という評をよく耳にします。あえて悪し様に言うなれば、女性キャラの隠れコスチュームに体操服や学校っぽい制服が収録されていたり上半身前部が盛大にぱゆんぱゆんと動いたりしてりゃ然もありなん、てところですけども、その辺はユーザー各位が何を欲しているかによって判定が分かれそうなので評価は差し置くとして、現実にソフトの仕様を逆手に取った改造データが出回って、それが元で訴訟(*1)が起きたりもしている訳で、そうした当節の社会背景を元にしつつ製作者の意図を邪推したかのような論争がかのスレッドにて頻繁に繰り広げられている有様を見かけた方は少なくないでしょう。

そんな折、ふと考えてみました。

「もし仮にこのゲームが最初から”そっちの需要”目当てで作られたもの……つまり、PCでよく見かけられる成人指定のいわゆる”美少女ソフト”と同様の発想から生まれたものだったとしたら、今日に到るまでシリーズ作が続く事も、ましてや家庭用ハードのキラータイトルとして一目置かれる事もなかったのでは?」……と。

ゲームとして楽しめる要素が確立していて、それプラス自分で遊ぶだけじゃなくギャラリーに徹しても映像の美しさで楽しめる、っていう二枚看板が消費者に高く評価されて、さらにキャラクタービジネスへの転用にも成功した事によって今日の名声を得た、というのが、あのシリーズに対する僕自身の最近の分析結果だったりするんですけども。

唯一計り知れていないのは、その中でいわゆる「エッチっぽさ」ってのがどの程度効果を発揮したのか、というあたりかな。
これは推論だけど、僕にはあのゲームが、キャラクタのアクションや姿については生身の人間に近い美しさを追求するという基本的性質(設計思想?)を有しているように鑑みられるので、そうした中で「色気」がのぞくのは半ば必然的な事では? と考えているのです。……胸が揺れるとか生脚が目立つコスチュームの多さとか、そういうエッチっぽさを全部ひっくるめて外連味の一種ということにしつつ、ね。

で、俗世間でああだこうだと下馬評を垂らす一部の消費者たち(私含む)に対する意思表示として、そして、企業としての良心を社会に明示すべくテクモさんが選んだ手段こそがあの提訴(*1)だったのでは? と考えてみた。再びあえて穿った見方をすると、あの一件からは「新規ハード(この場合はXbox)への参入第一弾ソフトを興行的に成功させるべく万難を排する」あるいは「自社の人気タイトルのイメージを不当に汚す者は看過しない」という強い意志が窺えるように僕には思える。思うのは自由だろうけど。
つまるところコナミさんの事例(*2)と同じ判断に至った、という事かな。

それにしてもこれから先、ゲームに使われる映像がもっと発達して行ったら、倫理面での規程ってどう整備されるんだろう? CESA(*3)さんの倫理規程がある限り心配要らないかなーと期待してはいるけど。
(初出:2001年12月11日)

*脚注*
(*1)
「Dead or Alive 2」(PS2)の内部データ改造用ソフトウェアを販売していた業者を相手取り、著作権侵害行為に対する損害賠償を求めて提訴した件(2001年11月7日〜)。
(*2)
メモリーカード事件・・・・・・「ときめきメモリアル」(PS)の改変セーブデータを販売した業者を提訴。審議は最高裁まで進み、業者側が賠償を命じられて結審(2001年2月13日)。
キャラクタ盗用事件・・・・・・同「ときめきメモリアル」の登場人物と設定を無断盗用した疑いの強い成人向けアニメヴィデオの製作業者を提訴。東京地裁にて業者側が賠償を命じられて結審(1999年8月30日)。

(*3)
社団法人コンピュータエンターテインメントソフトウェア協会のこと。
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第31話:花嫁の父

暴言の標本。

ある花嫁の父、某プロ野球選手と結婚したおのが娘の晴れの舞台に際し、
かつて幼かったいつぞやの娘に向かって以下のごとき科白を吐いた事を公表してました。

「○○(娘の名前)はお嫁に行かなくてもいいんだよ」
では、下句。
「貴様のエゴなど要らぬ。子供をペットにするな」
まあミスマル総指令みたいな調子だったらコントのネタぐらいにはなるんだろうが、件の人物の場合は残念ながら不合格である。
育て上げた父親としての自負は誇るに値するとしても、娘が自らの判断で嫁ぐ自由を奪う権利はない。

そういえば、以前とある漫画でこのような台詞を目にした。
「子供は親の盆栽ではない。好き勝手にいじくり回すから子供が歪むのだ」
けだし名言である。
#「宇宙家族カールビンソン」あさりよしとお著
(初出:2000年12月12日)
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第32話:職場にて・その3

普段は別の事務所にいる大親分が、この日は唐突に現れた。

大親分「お前んとこ電話通じないじゃないか」
わたし「へっ?」
大親分「4942」
わたし「ボクのは4949ですよ? ほら」
大親分「じゃあ4942は何処へ行ったんだ?」
わたし「えーと……」
おもむろに線の外された電話機を取り出してみる。
その電話機には、「4942」という整理番号が貼られていた。
わたし「たしか4942の線って、外してそこら辺の床に放置したような気が。最近だれも使ってなかったんで」
大親分、電話を掛け始める。
大親分「4922だったな」
わたし「いえ、それは田某さんです」
大親分「もしもーし、……お前誰だ? 田某? なんでお前が出るんだよ」
わたし「聞いてないし」
と言うか、僕の席の電話で僕宛に内線に掛けてもつながらない気がするのですがっ。
大親分「なんか喋ってる。代われ」(と言いつつ受話器を突きつける)
わたし「代われっていわれてもね。……えー、状況をかいつまんで説明しますと、ボクの内線電話番号を大親分が4942と間違えていて、確かめようと思って掛けたら指が滑って4922に回しちまいまして、まあそういう按配です」
田某氏「(苦笑しつつ)了解」
わたし「すんませんでした。ども」
がちゃり。
大親分「……なぜお前が謝る」
わたし「(あのな……(^-^;))いや、一応間違い電話なんで」
時々こんな調子。
個人的には、こういうノリすっごく好きです。
(初出:2001年12月14日)
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第33話:言葉を選ぶ

もっと幼かったいつぞやの昔から、僕は政治家特有の迂遠な言い回しに不思議さを感じていた。

「〜の件は慎重に扱ってほしい」

「するな」とか「止めたほうがいい」って言えばいいじゃん、とTVのニュースを見ながら毒づいてみることもしばしば。
時の総理大臣や政治家先生のコメントが報道されるたびにアナウンサーの人が別の言葉でそれを解説している様子を、「単に言い直しているだけじゃんよ」と感じ苛つくことも度々。

その辺の溜飲を初めて下げたのは、橋本龍太郎氏がアメリカの国務長官から贈呈された竹刀を自分の喉元に突きつけながら、

「このプレゼントは高くつきそうだ」

という旨のジョークを飛ばしたのを見た時だった。
たしか首相になる前くらいの頃だったかな。

僕も、こうして文章を書くときはああだこうだと推敲を繰り返しすぎる悪い癖があるので、慎重に言葉を選んで喋らなければならない人たちの苦労にはいちおうの理解を示したい気はしている。

当節やれITだとかブロードバンドだとかとか騒がしいけど、土壌がいかに変わろうとも、つまるところ人間同士の意思の疎通には文字が不可欠な訳で。
ネットニューズの一部のスレッドみたく「言葉の捉え方」だけでフレーム起こしているのとか、あるいは2ちゃんねるのようにもっと低次元で罵り合いを繰り返しているのを見ていると特にそう思う。思うのは自由だけど。
(初出:2001年12月31日)

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