絵付け考あれこれ
絵付けの魅力は色々あるのですが、私個人はデザインによって作品の雰囲気が変わるところが最も面白いと思っています。
同じ白い食器を使っても選択する柄によって全く感じが変わるのです。
豪華になったり、カジュアルになったり爽やかになったり。
だから面白くて次々に描きたい物が出てくるのだと思います。
描く面白さと使う楽しさは少し別のようです。絵付けに取り組んでいると難易度の高いお手本を頑張って写してみたくなるときがあります。たいていはすごく豪華な物が出来上がります。技術の向上のためにも必要な段階です。
ところが、あまりに豪華すぎて使いにくいと感じることもあります。やはり今の生活にあった柄というものがあると思います。
そんなわけで近頃は自分の中である程度線を引いているような気がします。
描く面白さを追求する作品と、毎日でも使いたくなるような作品と。
もちろん使いやすそうなカジュアルなものもやっぱり描いていても楽しいものです。
←すばらしく美しい大きな飾り壺の一部です。
マイセンのアンティーク書籍から抜粋しました。
とにかく手の込んだ凄い作品です。根気よく筆を重ねて、何度も焼成を重ねたことと思います。一体どんな家に住んで何を着ていたらこれに見合うのか私には想像もつきません。
でももしこんな作品を完璧に模写できたらそれまでに無い充実感や達成感を味わうに違いないです。