■ハナして下され梶川殿!
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第13回 悶病記(2)
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痔の手術で評判のいい病院を知り合いを介して探した。少々の遠出も覚悟したが、信頼できる筋から入った情報をもとに、昨年の12月の中旬に向かった病院は、家から車で5分のところだった。
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職業人として恥ずかしい話、その頃も締め切り間際、あるいはそれの過ぎた仕事を山ほど抱えていて、後顧の憂いなく手術の日を迎えるには、それらを済ませた後の方が本当はよかった。が、病院での検査の後、やはり急いで手術をしようということになった。病院の都合か配慮か、病院で年を越すことがないようにと、12月21日の昼には病院に入り、22日の昼に手術をして、とりあえず1週間程度の入院、というスケジュールがたてられた。
21日。学校での私はもう大わらわで、病院に行く時間は迫るは、仕事はあれもこれも済みそうにないは、パニック状態で職員室の椅子に座っていた。
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病院に到着してしかるべき時間はとうに過ぎ、窓の外はもう暗い。自分が逆の立場だったらたまったもんじゃない、と思いつつ、迷惑承知で、私と同じ部署に所属する先生数人に、途中の仕事をまさしく丸投げした。彼らは怒りこそが顔に出さずにいてくれたが、仕方ないという表情と、あきれた表情とが混じった複雑な顔をしていた。
私は秘密を守れないタイプである。口から出なくても、思っていることも、置かれている状況も、一挙手一投足に出てしまう。午後5時頃、職員室で、思いも寄らず「戦場に旅立つ戦士のように盛大な見送り」(同僚からのメールより)をしていただいたのも、多分そのことがあってのことだ。
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金のかからないよう手はずを整えることもできず、雪が降り始めたのを気にしながら(天気予報でかなり積もりそうだと聞いていた)、タクシーに乗って学校を後にした。去年の12月、山陰は記録的な豪雪に見舞われたが、その降り始めは、ちょうどこの時だったように思う。病院に向かう途中ホームセンターに寄り、洗面器だのティッシュペーパーだの小さなゴミ箱だのを買い込み、待たせていたのタクシーに再び乗った。雪は、道でまだべちゃべちゃしていたが、降りは既に激しくなっていた。
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病院に着くと、恐縮ながら多分長時間今か今かと待ち構えていらっしゃったと思われる看護師さんに、連行されるように診察室へと案内された。
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