手水鉢のある風景

part6

まるで生きているかのごとく

怖すぎです。目は吊り上がって口をがっと大きく開き、二本の腕はいままさにつかみかからんばかり。
ことに、真正面から向かい合った時のど迫力といったら! こりゃあ子供は泣きますよ、率直な話。

だけど、数ある龍の水口の中でも最も印象に残るものの一つです。間違いなく、傑作中の傑作手水鉢。
この龍に会うだけでも、大通寺を訪れる価値は充分にありますよ。

【滋賀:大通寺にて】


芸の細かい水口

龍をあしらった水口というのは結構いろんなところで見かけます。また、竹筒で作られた水口というのも、よく見かけますね。
しかし、竹でできた龍の水口、これは珍しくないでしょうか。
境内にユニークなアイデアを散りばめて訪れる人の意表をつく壺阪寺ですが、こういう細かなところにもそのアイデアの一端が垣間見られます。

・・・えーと、確認ですけどこれ龍ですよね。シカってことないですよね。

【奈良:壺阪寺にて】


こりゃでかい水飲み場だ

いよいよ近畿圏も梅雨入り。蒸し暑い一日。
こんな日は、人だけでなくハトだって喉が渇くというものです。
そんな時は六角堂へ急げ! あそこにはでっかい水飲み場があるんだぜ。
二羽、三羽、集まっては去り、集まっては去りの繰り返し。どうやら六角堂の手水鉢は、人よりもハトの方がたくさん利用しているようです。

六角堂は都会のオアシスって言うけれども、それはハトにも当てはまるみたいですね。

【京都:六角堂にて】


働き者の柄杓たち

ここは柄杓屋かよ! と思うほどズラッと柄杓が並んだ手水鉢。並びも並んだり、その数実に35個(数えてみました)。
けれども、ここが伏見稲荷大社と聞けば、誰もが納得してくれるはず。なんせ、日本有数の参拝客の多さで知られる神社です。
まあ、お客が多ければ、当然それを捌く店員も数が必要というわけです。
ことに団体客なんかが二つ三つ重なったりしたら、そりゃもう、バーゲンセール顔負けの大盛況。これだけ数が揃っていても、休む間もなく柄杓たちはフル回転なのです。
「俺たちこそ、柄杓で水を飲んで休憩したいよ!」なんて思っているかもしれません。

【京都:伏見稲荷大社にて】


シカにも大仏さま

誰もがビックリの春日大社・巨大シカ手水鉢。そのインパクトの強さから多くの人に愛されている人気者の手水鉢です。写真ではわかりづらいんだけど、かなりでっかいシカなんですよ。

なんだか、シカの大仏さまみたいです。シカだって、人なみに悩みや祈りがあるに違いないもの。それを、このシカ大仏さまにお願いするんですよ!
耳を澄ませば、近くに寄ってきたシカの祈りの声が聞こえてきませんか。

【奈良:春日大社にて】


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