瑞龍寺(富山県高岡市)

訪問日:2005/12/12

そのスケールに圧倒された

映画のセットみたいだ!!
瑞龍寺の山門を見て、そう思いました。とにかくスケールが大きい。禅寺の山門って概ね巨大なものが多いのだけれど、今回もまたもの凄いのが現れました。
大きいだけじゃなくて、形もとっても立派です。安定感のある二つの屋根と、美しく繊細な木組み。華麗な装飾はまるでないんだけど、その造形だけでもの凄くゴージャスに見せてるんです。お寺というよりも、どこかの大金持ちのお屋敷みたいなんですよ。

瑞龍寺の建築は、この山門と仏殿、そして法堂が国宝に指定されています。富山県下で国宝建築があるのは、ここだけだそうです。

複雑な木組みに見惚れてしまう

先ほどの山門もそうだったんですけど、瑞龍寺の建築って広々とした境内にゆったりスペースをとって、ぽつん、ぽつんと置かれています。そのゆとりが、見てて実に気持ちがいいんですね。でっかい建築だらけの境内がちっとも重々しくなくて、むしろ軽快。建物の配置が、心地よいリズムになっているんですね。
写真は仏殿です。外観も立派だけど、中に入るともっと凄い。天井付近の木組みが、とっても素晴らしいのです。大きな木材が幾重にも複雑に絡み合い、美しくダイナミックな立体模様を作り出しています。ここまで来ると建築技法というよりも、素晴らしい芸術作品だなと思いました。すっかり見惚れてしまった僕は、ずっと上を見上げたまんまだったので、しまいには首が痛くなってしまいましたよ。

トイレの仏さまは華麗なダンサー

最後に控える法堂も、堂々とした力強い建物でした。大きな大きな屋根がとても印象的。この日は優れない空模様だったけど、晴れた日には陽の光をいっぱいいっぱい浴びて、さぞかし気持ち良さそうに見えるんだろうなあ。

法堂の中に般若の間という部屋があって、そこに烏瑟沙摩明王(うすさまみょうおう)という変わった仏さまがまつられていました。なんとトイレの仏さまだそうです。
明王だからすごく怖いお顔をされているんだけど、スマートな長身でポーズをとって、優雅にバレエを踊ってるみたい。ちょっと浮かれてる感じで、なんだか楽しそうでしたよ。

大きな力が護ってくれる

初めのうちは団体の方々が訪れていたりして、割り合い賑わっていたのですが、いつの間にか境内は僕一人きりになっていました。
そうなると、この広い境内を独り占めです。境内の中心に建つ仏殿の辺りに立って、誰もいない空間を見渡してみました。前に山門、後ろに法堂、左右にはこれまた雄大な禅堂と大庫裏。
目を閉じて、大きく深呼吸。なんだか、とっても大きな力に護られているような気持ちになってきました。

Copyright (C) hasegawa neco.All right reserved.