訪問日:2005/06/05
朝起きて、すぐに窓の外を見ました。
よぉし、快晴。
そう、如意寺はよく晴れ渡った日に訪れてこそ意味があるのです。広々とした境内、境内一面に広がる芝生、芝生に寝転がりながらのんびりと過ごす僕。
そして、青空を全身にまとう三重塔。僕が、世界で一番大好きな寺院建築です。
晴れた日に訪れる如意寺は、夢のような美しい世界。“太陽が祝福するお寺”という言葉が、まさにぴったりなのです。
如意寺の三重塔の美しさは、単にその塔が美しいというだけでなく、周囲の景色とうまく馴染んで、一枚の風景画のような世界を作り出しているところにあります。
つまり、それは青空、芝生、三重塔の見事なコラボレーション。反対側の高台の芝生に腰掛けて、僕はその美しいチームプレイを楽しみます。
様式だとか、いつ作られただとか、余計な知識は何もいりません。ただ、眺めていれば“塔って、素晴らしいんだな”と思えるような、そんな塔なんですよ。
如意寺に来たならばこれをやらなければ意味がないというのが、境内の芝生にごろんと寝転がることです。
青空を見上げるもよし、うたた寝するもよし、文庫本を読み耽るもよし、何をやっても気持ちがいい如意寺の芝生。僕はこの日、その全部をやりました。
そのうち、すっかり寝込んでしまいました。何に起こされるという訳でもなく、ふと目を覚ますともうすっかり夕方でした。けどいいじゃないか、目覚めた瞬間のなんと気持ちよかったことか!
まったく、いい一日を過ごしたものです。
よく見れば、僕と同じように芝生に寝転がっている人がいました。しかも、それは初老のご夫婦。他にも三重塔へ続く石段に腰掛けて、のんびり新聞を読んでる人なんかもいます。
みんな如意寺の過ごし方は同じなんだな。僕は、なんだか嬉しい気持ちになりました。
帰り道、バス停へと続く田舎道を、振り返り振り返り歩きました。遠くに見える三重塔のてっぺんが、“また遊ぼうな”と手を振っているような気がしました。