訪問日:2006/05/21
高砂神社は、結婚式でお馴染み「高砂や〜」の謡曲の発祥の地として知られている神社です。きっと、ここで執り行われる結婚式も数多いのではないでしょうか。
境内に入ると、これからお祭りでも始まるのでしょうか、いくつか屋台が準備の真っ最中でした。明るく気さくな雰囲気は、どこにでもあるような地域に密着した町の神社といった印象です。
はじめはさほど大きな神社じゃないなぁ、なんて思っていたんですけど、これがじっくり境内を回ってみると意外に広いのです。そして、見どころもいっぱい。高砂神社は、想像以上に楽しい場所でしたよ。
拝殿と、その後ろに控える本殿。さほど大きな建築というわけでもないのだけれど、どっしりと安定感があり、大変頼もしい見映えをしています。
お賽銭を入れるちゃりりんという音、鐘を鳴らすじゃらじゃらという音、手を合わせるぱんぱーんという音、こんないいお天気ののどかなところで聞くと、どの音も本当に心地よく耳に心に響きます。
音さえも楽しげな晴日の高砂神社。爽やかな陽気が、心の奥底にまでじーんと染み渡ります。
さて、高砂神社には代々伝わる“相生の松”という松の木があります。中でも三代目の相生の松は天然記念物にも指定された立派なものだったそうですが、残念ながら既に枯死してしまったそうです。
写真は、今も相生松保存屋という小屋の中に保存されている三代目相生の松です。葉っぱもなく、ところどころ石のつっかえが施してある姿は確かに痛々しいのですが、くねくねと自在に曲がる枝や逞しい幹には、この松の木の在りし日の勇姿が偲ばれ、そこはかとなく嬉しくなってくるのです。
既に命を失ったこの三代目ですが、そんじょそこらの松の木には負けないぞ! という気概のようなものが僕には感じられるです。とっても迫力のある名木です。
そして時は移り、今は五代目の相生の松が青空の下ですくすくと枝葉を伸ばしています。先ほどの三代目と比べると明らかに迫力不足のひよっこですが、力強く天に向かって立つ姿は凛々しく、とてもさわやかです。
いつか、この青年もかの三代目のように重みや渋さを身につけ、立派な大木となって人々から畏敬の眼差しを集めることでしょうね。きっとこの若い松の木も、その日のことを夢見て日々過ごしているんじゃないかな。