part1
桜咲くこの日、この鐘楼を見て「娘道成寺だ!」と思いました。もちろん、場面は鐘供養の日に道成寺で舞を踊る白拍子花子です。桜の花が囲む中で、真っ赤な衣装で艶やかに舞う仁和寺の花子。娘道成寺ならぬ娘仁和寺。鐘に恨みは数々ござる・・・
けど、どうも仁和寺の花子は最後に大蛇に化けるような怨念は持っていないようです。いつまで経っても、ずっとずっと美しい舞を見せてくれるのでした。どこまでも突き抜けて楽しい京鹿子娘道成寺なのです。
【京都:仁和寺にて】
勢いのある緑を見ると、炎に置き換えたくなるのが常です。緑の炎。この写真、なんだか右側からボワッと緑の炎が襲い掛かっているような気がしませんか? 向こうのお堂が静かに佇んでいるだけに、緑の炎の益荒男ぶりが際立ちます。
何も焼き尽くさない緑の炎。中に飛び込むと、そこにあるのは苦しさではなくて、爽やかな気持ちよさなのです。
【滋賀:三井寺にて】
のん気な光景だなぁと思います。一目見て貴族が観月橋の上から風雅に月を眺めるようなお寺ではないことがわかります。どちらかというと地べたにござ敷いて箸で茶碗をチンドン叩きながらの月見が似合いそうです。
ふと横を見ればいつの間にやらご本尊も一緒に茶碗をチンドンチンドン、なんてことも充分ありそうな雰囲気です。仏も人もみんな友達。ここでは仏さまは敬う対象ではなくて、親しむ対象なのです。
【大阪:葛井寺にて】
平安神宮の大鳥居。この巨大な建築物は、一体誰が通るために作られたんだろう?
人が通るにはもちろん大きすぎます。ゾウが通るにもキリンが通るにも、まだまだ大きすぎます。
怪獣とか恐竜あたりになると身体の大きさに見合った鳥居ということになるかもしれません。ということは、怪獣が通るための鳥居・・・?
いやいや、たぶん誰が通るかと言うよりも、誰が通っても大丈夫なように作られたと考えるべきでしょう。言い換えれば「誰が来ても大丈夫」。誰でもおいで、と言っているように思えるのです。
【京都:平安神宮にて】
きれいな白壁のある場所は、必ず晴れた日に行くべきだと思います。白壁というものは、生まれながらにして青空が大好きなのですよ。
青空の下で見る白壁ってすごく生き生きとしていませんか? 陽の光に照らされた白壁は、それが白ければ白いほど明るく明るく輝きます。白壁が「わーいわーい」とはしゃいでいるのが手に取るようにわかるのです。
【奈良:長岳寺にて】