訪問日:2005/08/27
ハンミョウを見たんですよ、久しぶりに。観音寺の境内にはいろんな昆虫がいて、トンボが飛んでいたりバッタが跳ねていたりするんですけど、中でもハンミョウは嬉しかったですね。
たぶん、子供の頃でもそんなにお目にかかったことはないと思います。けど、いっぱいいたんですよ、この日は。目の前をぴょんぴょん跳ね回ってる。
そうか、“みちおしえ”なんて言い方もあったっけ。道を教えるために人前で跳ねるってのは本当だったんだな、と思いました。
赤や緑の背中の光沢がきらきらと輝いて、とてもきれいでしたよ。
小ぢんまりとした境内の真ん中に、ぽつんと本堂が一つ。観音寺って、ほとんどそれだけなんですよ。
だけど、それはとっても立派な本堂です。特に凝った造りをしているわけではないんだけど、大らかな境内にはそんな簡素さがしっくり来ます。
そんなほのぼのした本堂なんですけど、中には奇跡的な仏さまがいらっしゃいます。国宝の十一面観音です。
さて、ご本尊の十一面観音立像。なにが凄いと言って、文字通り目と鼻の先で見ることが出来るのが凄い。仏さまの息づかいが聞こえてきそうなくらいです。
厳しさと優しさが微妙に交錯するお顔、水瓶を持つ左手のしなやかな指先、生き物のようにふわふわと身体にまとわりつく天衣、どれを取ってもため息が出るような美しさです。僕は、そこに確かな命の存在を感じます。
のんびりのどかな小寺で、こんな神秘を目の当たりにしていると、なんだかとっても不思議な気持ちになります。
最後に観音寺の境内を、ぶらぶらと歩き回ってみました。
見上げれば空は大きく、辺りを見渡せばでっかい田んぼ。実際の広さ以上に広く感じます。
誰もいない境内の真ん中に立って、思いっきり太陽の光を浴びる気持ちよさ! そっか、ここに集う昆虫たちも、この気持ちよさを求めて集まってくるんだ。
小さな境内ですが、そこには幸せがいっぱいいっぱいに満ち溢れています。