訪問日:2005/06/26
漆黒の要塞。
僕は知恩院の三門をそう呼んでいます。でっかい三門揃いの京都のお寺の中にあっても、ひと際威圧感があり、ひと際重量感がある。“建築の首領(ドン)”とでも言いたくなるような、圧倒的な迫力を持つ建築物です。
そしてもう一つ、僕がこの三門を見て感動することがあります。複雑かつ繊細に造られた木組みの美しさです。
それは丁寧に編みこまれたタペストリーのようであり、また腕のたつ抽象画家の描いた幾何学模様のようでもあります。
何度も訪れても、何度目にしても、いつまでもいつまでも見飽きない魅惑の三門です。
三門もでかけりゃ、御影堂もでかい。基本的に知恩院って、大きなことに快感を覚える気持ちよさがあるんですね。
広々とした御影堂内では、いつでも読経の声が響き渡っています。お経って気持ちいいなと思います。うとうとしてきました。
僕は少し慌ててかばんの中から文庫本を取り出し、じっくりと読み始めます。時間が知らぬ間にどんどん、どんどん過ぎていきます。
僕のもっとも充実した時間の過ごし方です。
知恩院の方丈庭園。方丈の修復工事のためしばらく公開されていなかったのですが、この日は修復も終わり、ゆっくりと歩いて回ることが出来ました。
スタンダードなタイプの庭ですが、池の中で元気に泳ぐ鯉だとか、日光にきらきら輝く白砂だとか、いろんなところに知恩院らしい明るい魅力が感じられます。
さほど大きな庭ではないので、同じ道を行ったり来たり。散策でも散歩でもなく、“さんぽ”とひらがなで書くと、ぴったりの表現になるような気がします。
実際、知恩院の広々とした境内をくまなく歩くと、とっても疲れます。階段も多いですしね。
だけど、気持ちは全然へこたれません。むしろ元気がふつふつと湧いてくる。知恩院は心のビタミン剤です。
境内を出ると、元気いっぱいの心を抱えて、“次はどこへ行こうかな”と考えます。清水寺、高台寺、青蓮院・・・知恩院の周りには京都を代表する名刹がいっぱい。
Here goes!!