醍醐寺(京都市伏見区)

訪問日:2004/12/04

金堂の華麗なステージ

この日は、普段は非公開となっている金堂の公開期間中でした。
金堂には薬師如来を中心として、何体かの仏像がいらっしゃるのですが、楽しいなぁと思ったのはステージさながらにライトアップされたゴージャスな演出でした。
照明がそこかしこから当てられて、仏像たちも満更でもなさそうです。勇ましいポーズの四天王は、ことさら張り切っているように見えました。
全体を眺めてみると、さながらライブハウスで熱演するロックバンドみたい。なるほど、仏像をよく見せるための演出というのも案外大切なんだなぁ、と強く実感したのです。

仏さまもノリノリだ

さて、そんな華麗なステージを眺めつつ、僕は畳に腰を下ろしてのんびりとした時間を過ごしていました。
堂内はとっても静か。それでもワクワクした気持ちでいられるのは、目の前で躍動的な光景が繰り広げられているからです。静かに瞑想している薬師如来でさえ、僕の目には楽しそうに見えます。
薬師如来を両脇でサポートするのは日光・月光菩薩です。お二人とも固い表情をされているのですが、それは仏さまとしての体面を保っておきたいがためのポーズなのではないでしょうか。心の中では四天王のようにカッコいいポーズで決めたいのになぁ、と思っているような気が僕にはするのです。

ふと外を見れば、孤高の塔

この季節の畳はひんやりとしていて、存外に気持ちがいいものです。僕は金堂にすっかり根を下ろしてしまって、長い時をここで過ごしました。
時折立ち上がって、堂内から外の様子を眺めます。そこには、ぽつんと一人佇む五重塔の姿。孤独に耐えるというよりも自ら好んで孤独を選んでいるような、どこかストイックな雰囲気を持つ塔です。
この日は雨ということもあって、孤独が一層深まっているような気がしました。

賑やか大好き弁天堂

金堂でくつろいでいたあまりすっかり時間を潰してしまった僕は、境内の他の建物を駆け足で見て回らなければなりませんでした。
不動堂、御影堂、大講堂と来て、その向こうに弁天堂がありました。池のほとりに立つ小さなお堂です。
普段でも美しい景色を提供してくれる弁天堂ですが、この日は紅葉がさらに色を添えて、鮮やかな光景となっていました。
先ほどの五重塔とは違って、雨などものともしないお祭り騒ぎ。こういう雰囲気も大好きな僕は、またここで長い時間を過ごすのでした。この後、さらに霊宝館へ行かなければならないというのに!

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