大覚寺(京都市右京区)

訪問日:2005/03/13

大覚寺は“雅”で出来ている

大覚寺は天龍寺と並ぶ嵯峨野のビッグネームですが、いつ訪れても静寂の中にあるのは、賑やかな観光エリアを外れた北のほうに位置しているせいかもしれません。
この静けさ、大覚寺の典雅な雰囲気に憎いほどマッチしているなぁと思います。京都にお寺は数あれど、僕は大覚寺ほど雅なお寺を他に知りません。境内にある建物も庭も、すべてに渡って楚々とした品性に包まれています。言うなれば、雅という言葉をお寺の形で表現したらこうなりました、といった風のお寺なのです。

つんとしたおすましさん

もっとも、どこもかしこも気高さに溢れているあまり、僕は少し気後れしてしまうようなところもあります。つんとしたおすましさんなんですよ、大覚寺って。
だけど、そんな気位の高いお寺だからこそ、往時の貴族が境内を歩いていたらとても絵になる光景だったろうなと思うのです。ただおすましさんなのではなくて、その楚々とした佇まいはかつて大覚寺が栄華を誇った時代の風を、ちゃんと今に伝えてくれているような気がします。

衝撃の霊明殿

ところで、境内の一角に以前より密かに気になっていた建物があります。霊明殿です。
全身真っ赤っ赤。柱も扉も廊下も全部真っ赤です。それもよくあるような朱色ではなくて、深紅。濃い濃い紅の色なのです。
まさしく衝撃の建物現る、です。特に中を歩いている時の異界めいた雰囲気は特筆モノです。もう赤はたくさんだー、という気持ちになります。
落ち着いた境内に、一人派手な彩色の霊明殿。周囲の建物たちから「この調和を壊さんでほしいよー」なんて眉の一つもひそめられていそうな大覚寺の異端児なのです。

水鳥も優雅に泳ぐ

大覚寺といえば、隣接する大沢池も魅力の一つです。
とにかく広い。広いということは、もうそれだけで気持ちのいいものです。池の中をゆったりと泳ぎ回る水鳥たちも、とても気持ち良さそうです。水鳥って気持ちよく泳ぐことが仕事なのかもしれないなと、ヘンなことを思いましたよ。
広々とした池を自由自在に泳ぎまわる水鳥たち。さすが大覚寺ともなると、水鳥までが優雅に振舞っているのです。

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