永観堂<禅林寺>(京都市左京区)

訪問日:2005/05/15

久しぶりの永観堂

永観堂を訪れるのは、かれこれ三年ぶりのことになります。
あれぇ、こんなに人の少ないお寺だっけ? と思うくらい、境内は閑散としていました。ことに山門から庫裏に向かう参道では、掃除をしているお寺の人以外、誰もいません。
拝観受付のおばちゃんに聞いてみると、なんでもこの日は葵祭だそうで、みんなそっちに行ってるのではないかとのことでした。へえ、葵祭か。お祭りの苦手な僕は、そんな大イベントが行われているとはつゆほども知りませんでした。
おかげで、境内を走り抜ける気持ちのいい風を独り占めする心地よさ!! なんだかちょっと得したような気持ちになりました。

春色のモミジ

一般的にモミジは秋と相場が決まっているけれども、春の永観堂を訪れると果たして本当にそうだろうかという気になってきます。
永観堂は紅葉で有名なお寺。境内の至るところでモミジが豊かに葉を茂らせています。
もちろん春だから、紅葉なんてしてるはずもなく、どこを見ても明るい緑。けど、それはとっても生き生きとしてて若々しく、まるで境内がはしゃいでいるかのように見えます。そこには古寺なんて表現はちっとも似合わない。
つまり春のモミジって、元気をくれる魔法の力なんですよ。秋のモミジもいいけど、春のモミジだってちっとも負けていないのです。

その厳しさに感動する

永観堂といえば紅葉とならんで名高いのが、後ろを振り返るように首だけを左に向けた不思議な仏さま、いわゆる“みかえり阿弥陀”像です。心の底から本当に美しいと思う、大好きな大好きな仏さまです。
特異なポーズにも心奪われますが、なんといっても美しいと思えるのはその表情です。とっても厳しいお顔をされています。顔立ちが整っているだけに、厳しさは一層引き立って見えます。
だけど、なんだかホッとするんです。厳しさに癒されるっていうと、なんだかおかしな表現だけど、そのキリッとしたお顔を眺めていると不思議と安心できるのです。

最後には多宝塔

いつも最後に向かうのは、境内の一等高いところに立っている多宝塔です。
急な石段をがんばって上りきると、そこにでっかい多宝塔がどーんと待ち構えています。そして、そこから眺める京都の町並み! うわー、この多宝塔は毎日毎日この美しい景色を見てるんだ。なんて羨ましいことだろう!
僕は時間の許す限り、多宝塔と一緒に京都を眺め続けます。幸せいっぱいの時間がゆったりと流れていきます。

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