銀閣寺<慈照寺>(京都市左京区)

訪問日:2005/08/07

哀愁の銀閣

もう、何回も何回も訪れてる銀閣寺ですが、いつも必ず聞こえてくる言葉があります。

「銀閣ってぼろぼろだなぁ」

明るく賑やかな境内で聞く言葉だから、いっそう哀しくなってきます。いつでも自信たっぷりの金閣とは違って、銀閣にはいつも哀愁が漂っています。

希望に満ちた国宝

銀閣寺には銀閣と並ぶ国宝の建築があります。東求堂です。
東求堂は銀閣と比べると然したる特長もないし、一見するとなんでもないような建物のような気がします。
けど、大きな池を前にして、全身に明るい日差しを浴びて、いつも堂々と誇らしげに建っています。前向きな希望に満ち溢れた若者、ってな感じなんですね。
東求堂を眺めていると、それだけでなんだか嬉しくなってくるのです。

絶妙のデザインセンス

さて、再び銀閣。
境内の一等高い場所から銀閣を見下ろせる場所があります。銀閣も遠くから眺めれば、さすがだなぁと思います。やっぱりカッコいい。
僕は、昔からこの建築のモダンな香りが大好きでした。二層目に白い窓が三つ並んでるんだけど、すっごくオシャレだなぁと思うんですよ。銀閣って全体的に暗いトーンなんですが、そこに明るいトーンの白窓がぽんぽんぽんと三つ並んでいるのが、とてもいいアクセントになっているんですね。
さぞかし、バランスのいいデザインセンスを持つデザイナーさんだったんでしょうね。

間近で観ると

でも、近くまで寄ってみると、やっぱりぼろぼろだなぁ、と思います。なんだか、“よくがんばったなぁ”という半ば同情めいた感想まで浮かんできます。
若い頃に、銀閣はもう銀閣であることをやめたがってるのかなぁ、なんて思ったことがあったのですが、この日もなんとなく同じようなことを思いました。
つくづく、銀閣って哀愁で出来てるんだなぁ、って思います。

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