訪問日:2005/08/07
僕は西洋絵画は大好きなのだけれど、こと日本画となるとまるで門外漢です。なので、画家としての橋本関雪がどういう人なのかはさっぱりわかりません。
敷地内の記念館に掲げられた肖像写真を見ると、関雪はちょっぴり怖そうだけど、とっても優しい目をしたおじいちゃんです。威厳があって、堂々としていて、そして和服のとってもよく似合う、いかにも昔の日本の人って感じ。
きっと白沙村荘も、僕のような若造がジーンズにTシャツで徘徊しているよりも、関雪のようなおじいちゃんが和服でゆっくりと歩いている方がよほど絵になることだろうなぁ、と思います。
それにしても静かです。音一つしない。ここが銀閣寺のすぐ傍だなんて、およそ信じられないくらいです。
門前は賑やかな大通りなのに、敷地内に入るとピタッと音が止むんですよ。もう、見事なくらい。
そこから先は池の中の鯉がゆったりと泳いでいるくらいで、あとはまるで時を止めてしまったかのような動きのない世界。ひょっとすると、知らず知らず関雪の絵の世界に迷い込んでしまったんじゃないかしら、なんて思ったりします。
白沙村荘はそれこそ美景の宝庫なのですが、中でも僕のとびっきりお気に入りの光景が一つあります。池を挟んで眺める問魚亭です。
かわいらしいキノコみたいな茶室が池のほとりにのほほんと佇む姿を観ていると、なんだか心がほのぼのと温かくなってきます。
この問魚亭、そのフォルムにちょっと小動物を思わせるところがあって、うまく手なずけたらぴょこぴょこ後からついてくるんじゃないかという気がしてきます。それで、そのまんま家まで連れて帰って飼ったりしてね。
敷地内に点在する石仏たち、これも白沙村荘の大いなる魅力の一つです。
石仏って言うよりも羅漢なのでしょうが、これがどれも愉快ななりをしていて、見ててなんだか楽しくなってくるのです。
記念館の脇に石仏たちがたくさん集まっているエリアがあるのですが、そこに明るい陽が射して石仏たちをぱーっと照らしているのを見ると、“うわぁ、気持ち良さそうだな”と思います。
静かな場所でのんびり日向ぼっこ。それも、周りには同じような仲間がたくさんいます。幸せそうだなぁ、と思います。