清水寺(京都市東山区)

訪問日:2006/01/22

幸せの魔法のお寺

清水。ここには人を幸せな気持ちにする、とびっきりの魔法が潜んでいます。
不幸な時は幸せに目を向けるための大切なヒントを教えてくれます。幸せな時には、自分の幸せを力いっぱいかみ締める喜びを教えてくれます。清水はそんな場所です。
この日の僕は不幸でした。世の中にこんな惨めなことがあるのかと思うほど不幸でした。
だから、僕は清水にやってきました。清水に癒されたくてやってきました。
僕は幸せに目を向けるヒントを、何よりも欲しかったのです。

明るい気持ちを取り戻せる

人の笑顔と楽しい会話。清水寺に行けば、必ず出会えるもの。
この明るさに触れたくて、僕はこのお寺にやってきました。この日は、抜けるような青空。仁王門も三重塔も、明るい朱塗りのボディをきらきらと輝かせて誇らしげに建っています。“くよくよすんなよ”どの建物も友達のように僕に語りかけてくるような気がしました。
ここにいる間だけでも、明るい気持ちを取り戻せる。それは今の僕にとって、限りなく大きな救いだと思いました。
みんな笑顔じゃないか。僕も早く笑顔を取り戻そう。

団体さんに撮影を頼まれた!

本堂の舞台は、この日もいっぱいの人でした。カップルも家族連れも、外国人も修学旅行生も一緒くたになって笑っています。僕も、こんな屈託のない笑顔で笑える日が来るだろうか。
ふと、一人のおばさんに声をかけられました。“写真、撮ってもらっていいですか”
見ると、なんと20人くらいの団体。カメラを構えると、たくさんの目が僕の方を見つめているのがわかります。“はい、チーズ”ファインダーの向こうのたくさんの笑顔。
“ありがとうございました”“いえ、どういたしまして”その時、僕はごく自然に笑いながら挨拶が出来たのです。あれ、僕、今、笑ってる。
団体さんは、何事もなかったように明るくその場を去っていきました。けれども、僕にとってこれは大切な出来事でした。
きっかけは、いつもふいに訪れるものです。

今度は笑顔で訪れよう

僕は観光寺院を、決してバカにしません。そこに大きな大きなパワーが秘められています。
僕はこの日、その大きなパワーに助けられました。これからも、何度も助けてもらうことでしょう。

最後に、大好きな子安塔を見に行きました。境内の外れにひっそりと建つ小さな三重塔です。この青空の下では、いつもは寂しげな三重塔も元気いっぱい鼻歌でも歌ってそうな様子でした。
もしかすると、落ち込んでいる僕に、少しでも寂しげな様子を見せないように振舞っていたのじゃないだろうか。帰り途、ふとそんなことを思いました。

必ず今度は、笑顔で訪れる。そう約束して、お寺を後にしました。

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