妙心寺(京都市右京区)

訪問日:2005/05/29

心に優しい空間

妙心寺はびっくりするような広大な敷地を抱える大寺院ですが、そのわりにはとても控え目だなぁ、と思います。境内はいつ来ても静か。その静けさは、巨大寺院ゆえにがらーんとした印象さえあります。
だけど、その控え目さから来る優しい空気は、とても心地よいものです。妙心寺では拝観料を払えば、法堂の中や浴室を案内してくれたりするんだけど、そんなことをしなくても、境内のどこかに座って、この優しい空間を肌で感じていれば、僕はそれだけで満足です。
この日は、仏殿の縁に座って、空に目を向けたり目前の浴室を眺めたりしていました。

口数の少ないお寺だけど

南禅寺、大徳寺、東福寺…他のライバル禅寺には豪快でダイナミックな三門があって、どこも“さすが巨大寺院なり”といった風なのですが、妙心寺の三門だけはやはりどこか目立たない印象です。
妙心寺には他にも法堂や仏殿といったでっかい建物があるんだけど、どれも存在を主張しないおとなしいものばかり。互いに主役を譲り合うかのように、控え目な佇まいで静かに建っています。
口数の少ないお寺、それが妙心寺なんだと思います。

白壁が美しい

広い境内をのんびりと歩いていると、至る所で美しい白壁に出会います。実は、僕が“妙心寺”と聞いてまず思い浮かべるのが、この白壁なんです。
この日は、見事に晴れ渡った気持ちのいい一日。白壁と太陽はとても仲が良いですからね。こんなにいいお天気だと、白壁も全身に陽の光を受けて、きらきらと明るく輝きます。
嬉しそうに輝く白壁につられて、僕もすこぶる楽しい気分。

塔頭寺院百面相

妙心寺には塔頭寺院が47もあるのですが、そのほとんどが非公開になっています。
けれども、門前から中の様子を伺うだけでも随分楽しめるものです。洒落た雰囲気のものもあれば、実直そうな雰囲気のもの、清楚な雰囲気のもの、一言で塔頭寺院といってもさまざまな顔を持っています。
塔頭寺院百面相。なんだか、このサイトに新たなコーナーを作りたくなってきました。

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