六角堂<頂法寺>(京都市中京区)

訪問日:2005/06/12

都会のオアシス

街中のお寺というものは、たいがい庶民的なものと相場が決まっています。山門には千社札、境内をうろつくハト、ベンチでくつろぐ近所のおじいちゃんおばあちゃん・・・。
そんな街中のお寺のイメージを見事に体現してくれるお寺が六角堂です。別段目を見張るような何かがあるというわけでもないのだけれど、境内に漂うほのぼのとした幸福感はとても心地よいものです。僕はここに来ると、“都会のオアシス”という言葉を強く思います。

僕の勤務先の近くにも、こんなオアシスがあったらいいのになぁと思います。

みんなこのお寺が大好きだ

境内では、僕のようにカメラ片手の観光客はもちろん少数派です。
ふらっと訪れては手を合わせてそのまま出て行くような人や、ベンチに座って世間話に興じるお年寄りなど、たまたま通りがかったので“ちょっと寄っていこうかしら”みたいなニュアンスで訪れている人がほとんどなのです。
まあ、そこが庶民派寺院たる所以なんだけど、こうやって観光とは切り離されたところでしっかりと賑わっているお寺って、とても幸せだなぁと思います。
だって、それはみんなに愛されているってことだもの。その思いが、このお寺のほのぼのとした幸福感を生み出しているんですよ、きっと。

六角堂は、でっかいカタツムリ

六角堂は名前の通りの六角形でなかなか奇抜な形の建物と思うのだけれども、そんなことに気を払っている人は誰もいないようです。
けど、僕はこの六角堂を見ているのが大好きです。実はこの六角形のフロント部分に、もう一つ小さな建物がドッキングしたようになっていて、全体を眺めるとひょっこり頭を出したカタツムリを連想させるようなところがあります。
見れば見るほど不思議な建物。僕の空想心を強く刺激します。

ハトにとってもオアシスなんだ

ところで六角堂といえば、印象に残るのが人懐こいハトの群れです。
人懐こいというよりも、人怖じしないと言うべきでしょうか。境内を堂々と歩き回るその姿は、わがもの顔という言葉さえ浮かんできます。
けど、この堂々たるハトくんたちあってこその六角堂。人だけでなくハトにとっても、ここはオアシスなんでしょうね。
寺務所前のベンチで缶コーヒーを飲んでいたら、代わる代わる手水鉢の縁に止まって水を飲んでいるハトたちの姿が見えました。

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