三千院(京都市左京区)

訪問日:2004/10/24

楽しさいっぱいのお寺

三千院は寺院界の豪華レストランです。
メニューはとっても豊富。仏像もたくさんあるし、庭園もたくさんあるし、建物もたくさんあります。そのどれもが目を見張るような一級品。楽しい思い出を心の中いっぱいにして帰路につくことが出来ます。
レストラン・三千院のメニューの中でも、人気のある料理が三種類の庭園です。それは、まったく異なる味付けの個性派揃い。今回、僕はこの庭園に重点をおいて楽しむことにしました。

庭園だって楽しんでる

最初に登場する庭園は聚碧園です。派手好きで社交家。いつもたくさんの人の笑顔を全身に浴びている人気者です。
もしかすると、庭を眺めている人々の楽しげな様子を、庭もまた眺めて楽しんでいるんじゃないだろうか。ふとそんなことを思いました。庭に点在する小さな刈り込みの軽快なリズムも、この庭の喜びを表現しているように思えてきます。太陽も喜びを祝福するかのように、庭を明るく照らし続けます。
これだけ多くの人に喜んでもらえて、まったく庭冥利に尽きるよ。聚碧園はそんなことを思いつつ、満面の笑みを浮かべているのではないでしょうか。

原生林、山村、現代社会

有清園はハッキリ言って凄い。何本も垂直に伸びる杉の木、その間を縫うように建っている往生極楽院、そして、モーゼの十戒のごとく庭園の真ん中を割って真っ直ぐに突き進む道。
庭というけれども、僕にとってはシュールレアリズムの絵画のようです。杉の木は原生林のようだし、極楽院は山村で、真ん中を進む道は現代社会みたい。いろんな世界が混在する、なんとも不可思議な世界。僕は寝殿の左側の廊下に座ってこの庭を眺めます。この角度から見て、初めてシュールな世界が完成します。

そして最後においしいデザート

慈眼の庭はのんびり屋。高台で陽気を浴びて涼しい風に吹かれて、今日も一日日向ぼっこ。先の二つの庭園の充実度にはかなわないけれど、最後にこういう庭をデザートのように持ってくるところが三千院の強みだと思います。
何も語らず、ただ愉快な庭。地面から石がもぐら叩きのようにひょこひょこと顔を出し、楽しい光景を作り上げています。
三千院の三つの庭。どれも個性的で魅力的。僕の心はお腹いっぱいです。ごちそう様でした!

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