清凉寺(京都市右京区)

訪問日:2006/04/15

桜が元気を分けてくれる

渡月橋を渡って、てくてくと一本道。まっすぐまっすぐ歩いていくと、ちょうど突き当たりに大きな大きな、そしてとても豪華な清凉寺の山門が建っています。
中に入ると、もう散ったかなと思っていた桜が、まだまだ満開で迎えてくれました。数は多くないんですけど、それだけに一本一本の桜がめいいっぱい枝を広げて頑張っている様子です。
やっぱり、桜はいいな。いつだって、元気を爆発させたような咲き方をしている。見ているこちらも、“元気でがんばろう!”という気持ちになります。

幸せの宮殿

清凉寺のご本尊は、大変有名なお釈迦さまです。見惚れてしまうくらいの美しい仏さまなんですけど、僕が大好きなのはむしろこの仏さまが入っているお厨子のほうです。正確には厨子ではなく、宮殿(くうでん)と呼ぶそうです。
ビックリするくらい大きくて、豪華。華麗な装飾がまんべんなく施され、まるでこの宮殿全体が祝福の炎に包み込まれているかのように思えます。
ここにあるのは溢れんばかりの幸福感。幸せに包まれて、凛々しく立っていらっしゃるお釈迦さま。つくづく、なんて美しい世界だろうと思います。

僕の好きな風景

本堂と大方丈をつなぐ廊下から弁天堂が見えます。あまり立ち止まる人はいませんが、ここが清凉寺で最も大好きな眺めです。
屋根にさっと鳥が止まったり、傍らの池に水鳥が泳いだり。さやかな楽園だけど、そこには先ほどの本堂とはまた違った美しい幸せの形があります。
のんびりと眺めながら何も考えず、ゆるりゆるりと時をやり過ごす。とってもいい気分。時折顔に当たる小雨の冷たさも、どこか優しい自然のコミュニケーションのように思えてくるのでした。

ざくざく、ざくざく

清凉寺は境内を自由に行き来できるので、祇王寺や大覚寺といった近辺のお寺を訪ねるときにもふらっと立ち寄ってみたりします。
建物も大きいけど、境内だってとっても広々としています。境内を歩くと、いっぱいに敷き詰められた砂利がざくざくと嬉しそうな音を奏でます。
境内を通り抜けるだけなら、いったいどれくらいこのお寺を訪れたことだろうと思います。ざくざく、ざくざく。清凉寺の境内を思い起こすと、いつだってこの音が心地よく頭の中に甦ります。

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