滝口寺(京都市右京区)

訪問日:2006/09/10

晴れやかなお寺

祇王寺のすぐ傍にある滝口寺。どちらもささいなお寺ですが、密閉された室内を思わせる祇王寺とは対称的に、こちらは開放的で爽やかな雰囲気に包まれています。
僕は、祇王寺の幻想の世界に浸りきった後に訪ねる滝口寺が大好きです。暗く長い洞窟を抜けて、さぁーっと明るい陽の差す外界に出たような晴れやかな気持ちになれるからです。
この日は生憎の曇り空。でも、滝口寺はものともしない。境内はいつものように爽快感でいっぱいでしたよ。

本堂はくつろぎの空間

滝口寺は本当に小さなお寺なので、初めて訪れる人は、階段をせっせとあがったところにあるのが本堂だけなのを見たときには少し面食らうかもしれません。
けどこの本堂、一度上がらせてもらうとなかなか離れることが出来ません。
お堂はまるでどこかの民家のようで、広々とした部屋には座布団がいっぱい敷いてあります。外の景色を眺めるもよし、じっくり読書に勤しむもよし、おしゃべりに花を咲かせるもよし、実にゆったりとしたくつろぎの空間がそこには広がっています。

まるで自分の部屋のよう

この日は空模様があまりよくなかったこともあってか、堂内は僕の独り占めでした。蒸し暑さが少し気になるものの、静寂の境内は心地よく、僕は本を開いたり外を眺めたりして、実に快適な時間を過ごしました。
何分もそこにいると、あまりのリラックスムードに、まるで自分の部屋のような気持ちになってきます。こんな家だったら、縁側で将棋さしたり、のんびりとテレビで高校野球なんか観たりして、さぞかし気持ちのいい夏が送れたことだろうなと思いました。

ついつい長居してしまう

結局、滝口寺ってお寺を訪ねたと言うよりも田舎のおばあちゃんちに遊びに来たって感じなんですね。昭和時代になって作られたお寺と言うこともあるのかもしれませんが、やはり格式ばらない気さくな雰囲気がこのお寺の最大の魅力だと思います。
本当に小さなお寺だけど、ついつい長居してしまう。それだけこのお寺の魅力に、僕は惹かれているのだろうなと思います。
嵯峨野には、こういう隠し財宝のようなお寺がたくさんあります。

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