訪問日:2005/12/18
今年二度目の東寺です。ほんの少しの雪。時折の青空。概ね曇り。目まぐるしい空模様の下、この日も東寺は悠然と構えていました。
一級の建造物と一級の仏像。それも、驚くほどの数が揃ってる。
僕は、JRの京都駅から東寺へ向かう道程、いつでも顔がにやけてくるんですね。あの壮大な世界観をめいいっぱい楽しむことが出来ると思うと、もうワクワクどころでは表現できないウルトラスーパーワクワクくらいの気持ちになります。そして、東寺はいつもそんな僕の期待に、ちゃんと応えてくれるのです。
この日、真っ先に向かったのが講堂。ご存知、圧倒的な密教絵巻、21体の仏像で織り成す立体曼荼羅です。
講堂の立体曼荼羅のうち、僕の飛びっきり大好きな三体が、向かって右端のエリアに固まって置かれています。金剛宝菩薩、梵天、そして持国天。それぞれ異なった個性を放つ、魅惑のスペシャルトリオです。
お寺めぐりを始めたころは、梵天の滑らかな質感が大好きでした。また、金剛宝菩薩の横顔が一時も脳裏を離れない時期もありました。
そして、今一番大好きなのが持国天です。斜め下から見上げた時の大迫力。“うわっ、殺されるぞ”と思います。
講堂に来ると、いつもこの一角に陣取って、大好きなこの三体をじっと眺め続けます。
金堂は、中にいらっしゃるでっかい薬師如来三尊も凄いのだけれど、やっぱりお堂そのもののダイナミズムにはいつもいつも驚かされます。
クリスマスが近いからというわけではないのだけれど、なんだかでっかいクリスマスケーキみたいに見えるんですよ。複雑なパターンの木組みが幾層にも重なって造り上げる、素晴らしいデコレーション。色はまったく使われていないのに、きらきら、きらきら、美しい輝きを放ってる。
まるで魔法です。魔法建築。きっと昔の人も、この夢の建築を見上げながらそう思ったことでしょう。
いつものように最後に訪れた大師堂は、いつものように落ち着いた様子で静かに佇んでいました。屋根に仄かに積もる雪が薄化粧を思わせます。この建築らしい、奥ゆかしい演出だなと思いました。
境内の中でも、一際静寂に包まれたこの場所。心が洗われるとは、まさにここに立ったときのようなことをいうのでしょう。圧倒するような建築や仏像だけでなく、こんなささやかな美でもしっかりと感動させてくれる。
それが、東寺の奥深さ。
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