訪問日:2005/05/01
ホントはこの日、桜井の長谷寺に行くつもりでした。けど、結局行ったのは長岳寺。電車の中で急に予定を変更したんですよ。
ガタゴトと長谷寺へ向かう電車の中で、僕は奈良のガイドブックを見るともなく眺めていました。そんな中、目に留まったのが長岳寺の載ったページ。そこで、ふと考えました。春の長岳寺かぁ、ツツジとかきれいなんだろうなぁ。
一旦思い始めると止まらない性分です。だんだん、長岳寺のコトが気になってきました。んー、どうしようか。
それで長谷寺には悪いなぁと思ったんだけど、想いには逆らえず、急遽予定を変えて長岳寺におジャマすることにしたのです。
それにしても、ツツジってどうしていつもチアリーダーが持ってるボンボンみたいな丸い形してるんだろう? 可愛らしすぎるじゃないか!
しかも、その可愛らしさは長岳寺になんと似合っていることか! 境内の至る所で派手な色を振りまくツツジのボンボンを見ていると、なんだか長岳寺がたくさんのアクセサリーに囲まれてはしゃいでいる女の子みたいに思えてくるんですよ。
つくづく、春は魔術師だなぁと思います。長岳寺みたいにおとなしい感じのお寺でも、こんなにも元気いっぱい、若さいっぱいのお寺に変えてしまうんだから。
さて、僕は長岳寺へ行くとなるといつもなんらかの本を持っていきます。本堂の中は本当に静かで、集中して読書するには持って来いの場所なのです。
ところが、この日は突然の訪問だったので本の類はガイドブック以外何も持っていませんでした。仕方なくぼーっとしてたんですけど、そうやってずっとだらーんとしているのもいいもんです。
目の前には、のん気なお顔をされた玉眼の阿弥陀三尊とおどけた表情の四天王。振り返れば本堂の外には、ツツジ広がる境内。
なんかこう、気持ちが海中を漂うタコみたいにぐにゃ〜ってなるんですね。
ここまで、文句なしの気持ちのいい一日でしたみたいなことを書いてきたんですけど、実はこの日は雨だったんですね。それだけがちょっぴり心残り。
僕は雨は嫌いではないんだけど、やっぱり春の長岳寺だけは抜けるような青空の下で過ごしたかったなぁ、と思うのです。
けど、そこまで望むのは贅沢というもの。大丈夫、外は雨空でも、心の中は雲ひとつない快晴です。
長岳寺に来ると、どんな時でも心の中に広々とした大きな青空を持って帰れるんですよ。