法起院(奈良県桜井市)

訪問日:2005/08/15

明るさに包まれた小寺

長谷寺のすぐ近くにある法起院。これまで訪れた中でもトップクラスの小さなお寺ですが、陽気な長谷寺の空気をそのまま受け継いだような境内はとても居心地がよく、長谷寺からの帰りには必ず立ち寄ることにしています。
言わば、メインディッシュ長谷寺の後のおいしいデザート。旅の締めくくりには持って来いの、気持ちのいいお寺なのです。

長谷寺の開祖、ここに眠る

なんでも法起院は、長谷寺の開山堂の役割を担っているそうです。長谷寺を開いたのは徳道上人というお坊さんだそうで、境内は上人にちなんだものがずらりと並んでいます。
そもそもご本尊が上人像だし、奥には上人の御廟もあります。また、法起院には上人が境内の松の木に登ってそのまま菩薩になって天に上ったという伝説があり、そのとき松の木に登る際に靴を脱いだ石なんて面白いものもあります。
いわば、徳道上人のテーマパークみたいなところなんですね。

天に向かって伸びる石塔

境内の奥にある徳道上人の御廟。真ん中に大きな石塔がどーんと立っています。
天に向かって、真っ直ぐと力強く、すくすくと。御廟にはあまりふさわしくない“生命力”という言葉が浮かんできます。
先ほどの沓脱ぎの石のエピソードにもあったように、徳道上人は菩薩になって天に上がっていった人。たぶん、石塔も上人の後を追いかけようと、ぐんぐん天に伸びていってるんじゃないかな。

前向きな明るさに満ちている

総じて、法起院って長谷寺と同様に前向きな明るさに満ち溢れたお寺だな、と思います。だから、とっても小さなお寺なんだけど、僕はここに来るのが大好きなんですよ。
きっと、徳道上人ご自身がこのお寺のように陽気で前向きな心を持った人だったんでしょうね。天上から、今の法起院の様子をにこにこと楽しげに眺めていらっしゃるんじゃないかと思います。

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