訪問日:2006/07/09
まぶしいくらいの青空。昨日までの梅雨空が嘘のようです。
桜井の山間に佇む談山神社。建物の朱、空の青、木々の緑、どの色も明るく輝き、今ここにいることの幸せを力いっぱい表現しています。
この日は、緑がことさらきれいでした。眩しい日差しに照らされて、木々の緑がきらきら明るく輝いています。優しい風に吹かれて、さわさわと心地よい音を立てています。
ハッピー・グリーン・デイ。僕は、この一日にそんな名前をつけてみました。
拝殿は宝物館にもなっていて、祭神である藤原鎌足の肖像画をはじめ、数々の宝物が展示されています。これらの宝物をなんとなく眺めていたら、さわさわ、さわさわとすぐ外で緑が風に音を立てているのが聞こえてきます。「おいで、おいで」僕にはそう聞こえました。
外に出てみると、いっせいに緑が風に揺れて“ざざざぁ”と大きな音を立てます。緑の混声合唱団、耳ざわりのよい優しいハーモニーです。
もしかすると談山神社という場所は、自然にとってこの上ない遊び場なのかもしれないなぁ、なんて思いました。
十三重塔。言わずと知れた談山神社のシンボルタワーです。三重塔や五重塔はしょっちゅう見るけれども、七重、九重、十一重を飛び越えて一気に十三重。さぞ高い塔かと思いきや、思いのほか小ぢんまりとしたかわいらしい塔なんですよ。
上品で繊細で、なんだかしゃれた民芸品のお店で売っている紙細工みたいだなって思います。きっと一つ一つ丁寧に屋根を作って、慎重に慎重に重ねて行ったんでしょうね。
一番下の屋根だけ一際大きく、後の十二の屋根は歩調を合わせて少しずつ小さく小さく。十三人の仲間が協調して作り上げる絶妙のバランス。近くで見ても遠目に見ても、惚れ惚れするような美しい名塔です。
この日は、神廟拝所で藤原鎌足像と如意輪観音像が公開されていました。
でも、僕のお気に入りはその横にちょこんと座っている二匹の狛犬です。くりくりっとした玉眼が、とっても可愛らしいんですよ。
とってもやんちゃそうな二匹。このまま外に飛び出していって、境内でじゃれ合って遊んでいてもちっとも違和感がなさそうです。
この日はとてもいいお天気だったので、実は外に出たくてうずうずしていたんじゃないでしょうか。